小田原市

市の地勢と災害の危険性

自然的条件

1 位置及び地勢

 本市は神奈川県の西部に位置し、東京から南西約80キロの距離にあたり、東西16キロ南北16キロ面積114.06平方キロで、南西から北西にかけて箱根連山を背負い、真鶴町、湯河原町、箱根町に、また東部は緩傾斜をもって大磯丘陵に連なり、二宮町、中井町、大井町に、北部は南足柄市、開成町にそれぞれ接し、南は相模湾にのぞんでいます。

 箱根連山南部の外輪山は、白銀山(993メートル)を中心としてその東斜面は聖岳となり、さらに急傾斜をなして海にのぞみ、断崖(海蝕崖)をなして相模湾に達し、また西北部に位置する箱根外輪山は、明星ケ岳(924メートル)を中心として東に傾斜して塔ノ峯、さらに下って岩槻山、八幡山、天神山、多古丘陵となっています。東部から東北部にかけては、大磯丘陵の南西端にある浅間山(281メートル)を中心に丘陵をなし、北部は、酒匂川の沖積地で平野地をなしています。

 これら山岳丘陵に囲まれた地域は平野地をなし、その中央部を酒匂川、西部には早川が貫流しており、丘陵地はみかんを主とする樹園地が形成され、平野地は、市街地を除き近郊農業を中心に工業等が調和ある立地をなしており、海岸線においては水産業が営まれ、県西地域の中核都市を形成しています。

市域位置

北緯

極南35°10’29”-極北35°19’36” 

東経

極東139°14’30”-極西139°3’48”  

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2 水系

 小田原市内を流れる主な河川には酒匂川、狩川、早川、山王川、森戸川、中村川及び塔台川等があります。

 酒匂川は、その源を富土山の東麓に発し、小山で須川、川西で河内川、山北町で皆瀬川、松田町で川音川をあわせ、市内飯泉橋の上手で箱根山地の東辺を流れる狩川を合流して相模湾に注いでいます。その全流域面積は582平方キロ、耕地かんがい面積18.6平方キロで足柄平野の大動脈をなし、本市の排水並びにかんがい用水等に重要な役割を果しています。

 早川は、その源を箱根山の火口原湖、芦ノ湖に発し、仙石、宮城野を過ぎ、外輪山を横断して箱根町湯本にでて須雲川を合流、大窪、早川地区の間をぬって相模湾に注いでいます。その流域面積107.36平方キロ、耕地かんがい面積0.02平方キロとなつており、かんがい用水以外に、上流では発電に利用されています。

 そのほか国府津地区には森戸川、酒匂川と早川との間に山王川が、それぞれかんがい用水として利用され、片浦地区は玉川、水無川、自糸川、橘地区には中村川などが相模湾に注いでいます。

3 気象

 本市は、太平洋側気候に属し、気温は、年平均16度前後で、雨量は年間2,000ミリ前後で台風による影響もあり、比較的多雨地に属していますが、季節的に見ると、夏季多雨冬季少雨型です。

 湿度は年平均70%前後で特に夏季湿度が高く、冬季から春先にかけて乾燥します。

 風向は、一般的には海岸の影響で南風が多く、冬季から春先にかけては、北風系統の風が多いです。特にこの時期には、いわゆる箱根おろしの西風系統が強いことが特色となっており、湿度も低く、火災の危険性があります。

4 海岸

 海岸線は約17キロにわたり、大磯地塊の南部橘地区から早川に至る間は、屈曲の少ない海岸線で、単調な砂浜が南西に走っています。

 早川から南、片浦海岸は箱根外輪山の斜面が断崖をなして相模湾に面し、荒磯海岸を形成し、断崖上の海岸線に沿って鉄道と道路が走っています。

 この海岸線には、ちょうど屈曲部にあたる早川南部に小田原漁港があり、その西方には石橋漁港、米神漁港及び江之浦漁港があります。また、東方には二宮漁港が位置しています。

5 地質

 太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレートが錯綜する地域に位置するため、東海地震、南関東地域直下の地震、その一つとしての神奈川県西部地震の発生の切迫性が指摘されるとともに、長期的には南関東地震の心配も指摘されている自然的条件にあります。

 また、本市の中央付近には、市域を東西に分断する形で国府津一松田断層が存在し、その活動周期は約1000年〜1100年で、直近の活動時期も650〜900年前と考えられています。(平成16年時点)

 このような自然的条件の土地では、非常に地質変動が激しく、箱根火山活動、富土火山の噴出もその一例であり、近くは大正12年の関東大震災もこの地殻変動のあらわれであります。

 本市に近接する箱根火山は、元来海底火山として噴出したもので、現在相当の高所から発掘される化石などから隆起、陥没等の地盤の変動が何回となく行われたことが想像されます。

 箱根火山は再三の火山活動によってできたもので、山体を構成する岩石も一様ではなく、西部山地は、北から明神岳熔岩によって構成されています。早川の南部には、堅石熔岩と根府川熔岩が広く分布し、いずれも輝石安山岩の類で石理も緻密、しかも板状節理をなしています。

 箱根外輪山山麓台地の表面は富士山から噴出した火山灰の赤土で、数メートルから数10メートルの厚さをなしており、この赤土は地味肥沃で畑作に好適な場所を提供しています。

 東部山地大磯地塊は洪積層で、粘土、砂礫よりなり、水田、畑地に好適な場所となっています。

 足柄平野の沖積層下底の地形は、酒匂川から北北西へ上鴨宮・鬼柳をへて吉田島付近に続く、顕著な埋没谷(古酒匂谷とよぶ)とこれの東側の千代台を中心とする埋没段丘及び西側の埋没段丘によって特徴づけられます。

 小田原市街地では、小田原駅及び小田原城付近の台地から相模湾に向って沖積層の下底が急激に深くなっています。

社会的条件

 本市は年とともに産業、経済、交通の発展がめざましく、人口も増加しています。

 これら産業の進展につれて、農地が工場敷地や道路網に変わり、山林原野等が住宅地として造成されつつあり、必然的に人為的災害の危険要因の増加を示しています。

1 工業地区

 本市は、気候、風土、交通、地勢ともに工業の適地である関係から、戦後、特に近代工業の進出が目立ち酒匂川沿岸や川東地域を中心に工業地帯として形成され、今後も新規産業の立地が想定されています。

 しかしながら、大規模工場の進出は、人口の過密、通勤の渋滞、公害の発生、地下水の不足、危険物貯蔵等、都市環境の悪化を招く原因も存しています。また、古くから高度の技術を誇る箱根物産などの木工業が盛んであるとともに化学工場も多く、災害対策の立場から見るとこれら工業の存在する地区は、大火災を引き起こす原因が存しています。 

2 商業地区

 本市の商業は、城下町小田原とともに栄えて、現在は県西の交通の要衝として、また、商業圏の中核に、箱根、湯河原、伊豆等の観光地を包含し、これらの物資供給源として着実に発展しています。

 また、近年において高層ビル、百貨店あるいは地下街が建設され、賑やかな市街地を形づくっています。その一方、車社会を反映して郊外に大型小売店舗が出現し、新しい商業圏が形成されています。 

3 住宅事情

 本市の住宅事情は、住宅需要の要請から宅地確保のため山林や農地等の宅地造成がなされ、それだけにがけ(山)くずれ、浸水等の危険を随所に内包している状態にあります。

 一方、市街地においては、限られた土地に住居が集中し、密集地帯を形成している現況であり、災害に対し被害を増大する要因ともなっています。 

4 交通事情

 本市は、東海道新幹線、東海道線、小田急電鉄、箱根登山鉄道、大雄山線等18駅を有し、また、バス路線も網目のように市内を走っています。各線とも小田原駅に集中しており、ラッシュ時の災害発生時には、相当の混乱が予想されます。

 さらに、国道1号、国道255号、国道135号、西湘バイパス、小田原厚木道路、主要県道及び市道は、社会変貌に伴う自動車の増加や国立公園の箱根、伊豆等観光地への主要経路として、特に週末の混雑は激しくまひ状態になりつつあるので、災害発生時には、相当の混雑が予想されます。

最終更新日:2015年02月05日

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