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2014年10月28日(火)

小田原映画祭の盛況

小田原城銅門の野外上映会のオープニング小田原城銅門の野外上映会のオープニング
今年第8回を迎えた「小田原映画祭」が、9月27日から9日間に渡って開催されました。オープニングは、恒例となった銅門(あかがねもん)屋外上映会です。小田原城の城壁に囲まれた空間が醸し出す雰囲気は、他の映画祭では類を見ない小田原映画祭ならではの魅力となっています。
オープニングセレモニーに出席された方々オープニングセレモニーに出席された方々
■オープニング上映「天心」
オープニング上映映画は「天心」でした。明治時代に日本絵画の復興を目指して奮闘した岡倉天心(おかくらてんしん)の物語です。現在の東京芸大の前身である東京美術学校を創設した天心は、内紛により退職した後日本美術院を立ち上げました。その後、北茨城の五浦(いづら)に移転し、天心は五浦海岸に六角堂を建てて思索の日々を過ごしました。その六角堂は、東日本大震災の大津波で流されてしまいました。茨城大学を中心に六角堂の再建が進められ、映画「天心」も昨年完成しました。小田原市と北茨城市は廃棄物処理などで関係が深く、震災復興支援の一環として小田原映画祭で「天心」の上映が決まりました。上映に先立って、豊田稔北茨城市長、三輪茨城大学特命教授、映画で菱田春草の妻役を演じたキタキマユさんが出席されて加藤市長など小田原関係者とトークショーが行われました。両市の関係や「天心」の撮影秘話など、他ではなかなか聞くことのできない話題に会場は大いに盛り上がりました。
(写真は左から諸星文化部長、三輪茨城大学特命教授、女優キタキマユさん、加藤小田原市長)

 

「東海道新幹線」十河新作先生の講演「東海道新幹線」十河新作先生の講演
■「東海道新幹線」と十河新作先生の講演
今年は東海道新幹線開通50周年であり、鴨宮が新幹線発祥の地であることから、10月3日に東海道新幹線建設当時の記録映画「東京~大阪3時間 東海道新幹線 総集編」を「かもめ図書館」で上映しました。特別ゲストとして建設に尽力した十河信二国鉄総裁のご子息である十河新作先生をお迎えして講演会を開催しました。十河先生は十河総裁の父としてのお人柄や、新幹線建設への執念などの貴重なお話を一時間に渡って語られました。映画上映だけでなく講演やトークショーで映画関連のお話を聞けるのも、小田原映画祭の魅力となっています。映画祭の延べ観客動員数は900人を超え、10月5日成功裏に終了しました。
(深野 彰 記)

 

2014/10/28 09:04 | 芸術

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