一円相の例「我と敵と體」金次郎は、万物の生居事は一円空の中にある、として円でそれを示しました。そして、それは混沌→開闢(かいびゃく)→輪廻と展開していきます。混沌は天道界で、開闢は人道界を表しています。輪廻は天道・人道それぞれの世界にあり、現在の生き方が未来に繋がることを示しています。開闢の例として「我」と「敵」を円の上と下に書き、中心に「體」と書いてあります。敵とは我が言葉や態度などで作りだすものだと表現しています。これらの図を使って、金次郎は人々に自分の考えを伝え、よりよく理解してもらおうとしたのだそうです。二宮先生の講演は、二宮総本家ならではの書籍の実物スライドを映しながらご説明され、金次郎思想の本質的部分を分かり易く説明していただきました。