小田原市
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3月5日、二十四節季のひとつ啓蟄の日に書いています。3月3日ひな祭りの日に、市民交流センターUMECOに行きました。ロビーでは「雛の道中」が開かれていて、ひな壇やつるし雛、手づくりの雛飾りが一角を彩っていました。最近は住宅事情のせいで場所をとる五段とか七段とかのひな壇より男雛女雛だけの親王飾りが好まれるようになっているとかいいますが、もともとは男女一対だけであったものが、五段七段と発展してきたものだそうです。事情は別ですが、親王飾りに回帰しつつあるのは複雑化する世界に対しシンプルさに安寧を求める現代人の心ではないでしょうか。
このような早春の習慣は、どの国にもあります。私事になりますが、だいぶ前に政府の仕事でブルガリアに2回通算9か月ほど行っていました。ブルガリアでは、3月1日は「Baba Marta(3月婆さん)」の日としてお祝いし春を迎えます。この日に、マルテニッツァと言われる赤と白の毛糸で作った腕輪や人形を身に着け、春が来たのを告げるコウノトリが来たり花が咲いたりするのを見たら、身体から外して木の枝につるすという習慣があります。この赤と白には、赤は生命や誕生を白は再生や新生を意味し、併せて再生を表しているとされます。また赤は知恵で白は健康を意味するという説もあります。赤と白と言えば日本でもお祝いの色です。ブルガリアやヨーロッパに国々でも、この二色は縁起の良い色として共通なものとして共感するものがあるのでしょう。
2017/03/08 16:40 | 季節
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