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2015年04月23日(木)

小田原の街でこんな美術展~第11回スケッチング・ウォーク展~

小田原市文化レポート「小田原の街でこんな美術展」を投稿し始めてから半年、はや新しい年度に入りました。やや旧聞に属しますが、ギャリ―新九郎で開催されていた「第11回スケッチング・ウォークの会展」とハルネ広場の「小田原・箱根『木・技・匠』の祭典」の2件を連載でレポートします。
■ 第11回スケッチング・ウォーク展 ■
「絵を描く・歩くこと・仲間づくり」の楽しさを知ることが、スケッチング・ウォークの会の目的。同会の作品展が栄町のギャラリー新九郎で、3月11日(水)から16日(月)まで開かれていた。スケッチング・ウォークの会は、きらめき小田原塾「スケッチング・ウォーク講座」で市民教授をつとめた松野光純さんを主宰として同講座修了生らが立ち上げ、今年で11年目を迎えたグループ。現在は、小田原市と湯河原町の5グループ152人の会員が、スケッチング・ウォークを楽しんでいるという。また、春から初夏と晩夏から初秋の過ごしやすい時期には日帰りで出かけ、厳しい夏と冬には小田原市と湯河原町で講座を開催している。
■身近な風景から異国の風景まで多彩■
ギャラリー新九郎の会場には、小田原や湯河原の身近な風景から、大雄山最乗寺や鎌倉建長寺のような古寺の風景、横浜や東京の都市の風景、フランスやチュニジアなど外国の風景まで、多彩な152点が展示されていた。このスケッチ展の作品をみたとき、「有名な風景」や「感動的な風景」だけでなく、ともすれば見逃したり見流したりしてしまう風景に気付いた。そこにはスケッチならではの風景があった。ある風景を目の当たりにしたとき、どのような動機づけによって、スケッチの手が動くのか。そこに立ち止り、イーゼルを据え、画用紙を開き、筆を下すのか。ふつう、風景はどんなものであっても観光的な感覚で楽しむことが多いが、瞬間的な作為のない感動がスケッチにはある。そこに推敲を尽くした作品とは異なる素直な魅力がある。
(ゆきぐま)
第11回スケッチング・ウォークの会展
期 間 3月11日(水)から16日(月)
場 所 ギャラリー新九郎
連絡先 松野光純(画歩人) 電話0465-62-6817

2015/04/23 12:59 | 美術

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