小田原市

市長の日記

市長の日記

2017年09月13日(水)

彫刻家・横田七郎さんの作品

  11日、小田原が誇る彫刻家・横田七郎さんの作品を拝見するべく、市内中里にある横田家のアトリエを訪ねました。
  横田七郎さんの作品は、尊徳記念館に立つ二宮金次郎像や、市役所2階ロビーに設置されている歴代名誉市民の胸像などをはじめ、市内の各所で見ることができますが、それ以外にも小動物や魚、躍動感あふれる人物像、インドやシルクロードからの影響が色濃い仏像、またそうしたモチーフの素描や木版画など、700点ほどの作品を遺しておられます。
  正確なデッサンをもとにした写実的な、かつ対象の特徴を的確に捉え表現する彫りの技術は、横田さんの若いころから高く評価されています。私も折々の作品展には足を運び拝見してきましたが、作品の質感とリアルさ、そしてデザインの力に、いつも強く惹きつけられてきました。

  初期の代表作ともいえる「メザシ」などの彫刻の一部は平塚市美術館に収蔵されていますが、自宅でもあったアトリエに遺されている多数の作品について、ご子息である元市議会議員の横田八郎さんより小田原市への相談があり、市としてお預かりすることができないか、現在検討に入っています。そんな経緯もあり、改めてアトリエをお訪ねし、作品の様子を一通り拝見させていただいたのです。
  戦後、まだ中里界隈が見渡す限り田園だったころ、現在の場所に300mほど曳家にて移築されたアトリエは、木造の味わい深い建物で、八郎さんが時間をかけて整理したたくさんの作品が所狭しと置かれています。比較的大きな彫刻から、手のひらに収まる小さなものまで、またインドやシルクロードなど海外を歩かれた際に蒐集(しゅうしゅう)された品々、そして七郎さんが生涯使い続けた鑿(のみ)や彫刻刀などの、貴重な道具類の数々・・・。奥の部屋には箱に収められた木版画の作品群、素描集、そして版木類がギッシリと詰め込まれていました。
  魅力的な作品群はいつまでも見飽きることがありません。ぜひとも多くの人たちに七郎さんの作品を見て頂きたいとの思いが募ります。拝見後、八郎さんから生前の七郎さんにまつわるエピソードを聴かせていただきましたが、「芸術至上主義」を生涯貫かれた七郎さんの生きざまと、それを支えたご家族の絆なども、たいへん興味深いものがあります。
  いずれにしても、小田原の貴重な財産である横田七郎さんの遺産を、市としてもしっかりと守っていかねばと強く感じた訪問となりました。
 

2017/09/13 10:57 | 未分類


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