市長の日記

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2018年12月10日(月)

早川水系の水力発電を視察

 前夜からの雨が残る6日の午前中、早川水系に設置されている東京電力の水力発電所および関連施設を視察させて頂きました。
 小田原では、再生可能エネルギーの地域自給を目指していますが、元々小田原周辺の河川では古くから水力発電が行われており、それら地元産の自然エネルギーを地域のためエネルギーとして独立系統化し、地域内の電力需要を賄うことに絞って使うことができれば、地域としてのRE100(電源を100%再生可能エネルギーで調達する)の達成に近づけるのではないか・・・そんな可能性がどの程度あるのか、実際にこの地域にある水力発電の実際を拝見するとともに、東京電力の皆さんと意見交換をしたいと、かねてより考えていました。
 午前中いっぱいをかけ、主に視察させて頂いたのは、東京電力の三枚橋発電所と、そこに水を送る取水施設、旗の平調整池、送水管、サージタンクという、取水から発電に至る設備一式。ご案内頂いたのは、東京電力ホールディングス㈱リニューアブルパワー・カンパニー松田事業所の金子所長、東京電力パワーグリッド㈱の相内支社長をはじめとする東京電力関係の皆さん。
 畑宿にある取水堰から早川の水が取水され、4.7㎞におよぶトンネル水路を抜け、小田原湯本カントリー横にある「旗の平調整池」へ。ここで一定の水量を貯め、取水量に多少の変動があっても一定時間は安定して発電できるようになっています。そこから直径1m近い鉄管で、水圧調整するための巨大な「サージタンク」へ繋ぎ、真下にある三枚橋発電所へ落差210mの鉄管で一気に水を落とし、発電しています。発電を行っている三枚橋の施設は、大正7年に運転開始、現在の発電機とペルトン水車は大正6年製で取替等しながら使用しており、いかにも頑丈そうな、ガッチリしたシンプルな構造。
 取水口から発電所まで一通りの施設を拝見し、広大なエリアの自然とガッチリ絡み合う、「自然と共にある発電」であることを、強く実感。早川の水量変動などによる発電量の多少の変動はありますが、定期点検などを除き昼夜を分かたず通年稼働する、ほぼ安定したエネルギー源です。早川水系での水力発電の歴史は、京都・蹴上の発電所と匹敵し、ほぼ国内最古とのこと。かつては、湯本など箱根の温泉地へ供給する電力として「箱根水力電気」や「小田原電気鉄道」など地元資本による小さな発電所からスタート、その後東京電力へと統合されていった歴史があり、もともとは地域のための水力発電だったものです。
 この三枚橋発電所だけで、一般家庭約3200件分の発電量があります。松田事業所が管理している早川水系および酒匂川水系には全部で15の発電所があり、全体で年間約3億kWh、約9万世帯分の電力を作っているとのこと。管轄地域(小田原、箱根、南足柄、山北、松田、小山)の総世帯数は約12万、単純計算で75%の世帯を支えることができる電力量です。こうした貴重な地域産の電力を、安定かつ安全な地域独立系の電力として供給することができれば、地域に暮らす住民はもとより、企業にとっても大きなメリットとなります。視察の道中、そうしたモデル地域を作ることができないか、金子所長および相内支社長とも意見交換をさせて頂きました。今後も引き続き、研究していきたいと感じた視察でした。

2018/12/10 15:36 | 未分類


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