市長の日記

市長の日記

2019年05月14日(火)

脱原発首長会議 in 静岡

 5月11日、55歳となりました。四捨五入すると還暦となる歳であり、何か今までとは違う領域に足を踏み入れた感じがあります。日頃の運動不足は深刻ですが、日々元気に仕事をさせて頂いていることに感謝し、与えられた役割をしっかりと果たしていく覚悟を新たにしたところです。
 この日は2件の公務。お昼前には生涯学習センターけやきに向かい、「報徳九転十起人生塾」の皆さんが主催した「二宮尊徳の知恵を『講演』と『映画』で学ぶ」の冒頭に参加。講演者である、二宮先生から数えて七代目のご子孫・中桐万里子さんとは、久しぶりの再会。報徳の訓えを分かり易く伝える語り口に、ますます磨きがかかっていました。講演の途中で退席したのでその後の様子は分からないのですが、映画「二宮金次郎」の上映に当たり、五十嵐監督もご挨拶されたようです。また会場の後方には、映画上映のために専門会社まで立ち上げられた万葉倶楽部の高橋会長もおられたので、お礼のご挨拶を差し上げました。毎年開催されている「報徳楽校」の参加者である子どもたちや保護者の皆さんも多く来場され、とても賑やかな催しとなりました。

 そこから小田原駅に直行、新幹線で静岡へ。「脱原発をめざす首長会議」の年次総会「5.11 静岡フォーラム」に途中から合流しました。年次総会や勉強会は毎年国内各地で行われているのですが、このところ日程が合わず参加できないことが続きました。今年は静岡と近いこともあり、久しぶりに参加。
 フォーラムの前半は、「浜岡原発のリスクとコストを問う」と題した、龍谷大学教授の大島氏の講演。私が到着したのがこの講演の最後の部分で、詳しい内容は聴けませんでしたが、再稼働への動きがじわじわと進む中、小田原に最も近い浜岡原発の動向には大きな関心があります。終了後の質疑の中では、現在議論が行われている東海村の東海第2原発再稼働を巡る状況が報告され、東海村前村長の村上さんや、立地周辺の自治体の元首長から、決して再稼働を容認すべきでないとの発言が続きました。
 後半の年次総会では、5名の世話人の一人として、開会の挨拶。事業案・予算案の承認後、各地での活動状況や今後の課題などについて、活発な意見交換が行われました。特に、原発立地に近い自治体の皆さんから、再稼働への動きに対するアクションの必要性などが語られました。お隣に座っておられた南相馬市の前市長である桜井さんからは、過酷な原発事故が周辺にもたらした厳しい現実の報告、リアルな問題意識と、改めての強い警鐘が投げかけられ、首長会議の原点を一同再確認。
 首長会議の活動には様々な課題がありますが、100名ほどいる会員のうち、現職の首長が4割ほどと低いのが目下の課題です。あれだけの過酷事故がありながら、国のエネルギー政策が結局はズルズルと元の路線(原発への依存を変えない)に後ずさりしていることや、コストの観点から原発エネルギーを否定できない経済界への配慮などもあるのでしょう、国民世論とは裏腹に、脱原発の旗色を明確に出せない現職首長が多くなっているのも事実。 SDGsや地域循環共生圏など、世界的な潮流から見ても、安全な自然エネルギーへの流れは明らかであり、日本は完全に周回遅れ(というか、逆走)になり始めています。総会後の記者会見では、そうした中での首長会議の役割と、現職首長としての使命について、発言をさせて頂きました。

2019/05/14 14:57 | 未分類


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