市民会館大ホールでの「コノカイズム」鑑賞後、万年地区へ。昨年から始まった「万年サマーフェスティバル」は、万年地区の住宅街と西湘バイパスとの間にある「 18 区高梨町公園」で開かれていました。すぐ横には、かつて川崎長太郎がトタンの小屋に住んでいた場所を示す石碑が建つ、普段は地域の人しか入ってこない小さな公園です。そこに、この日はビッシリと地域の皆さんが埋め尽くす盛況ぶり。万年地区の青年会の皆さんが中心になり、様々な飲食ブースなどの「縁日」が繰り広げられており、小さな子どもたちからお年寄りまで、多世代の住民たちがまさに一堂に会しているかのような賑わいでした。地域内の事業者らが提供した景品を当てる抽選会も行われるようで、多くの人たちは会場内に滞在し、交流を深めていました。
このフェスタを支えている青年会の皆さんは、 30 代から 40 代くらい、まさに地域を担う生産世代。各ブースで受付をやったり、お店で販売を担ったり、裏方で汗をかきながら焼きそばを焼いたり。それぞれの場所には、地域の小中学生なども手伝っており、若い世代の中でも繋がりづくりが大切にされていました。この青年会の皆さんは、同時に「かまぼこ通り活性化協議会」の主力メンバーでもある方など、まさに地域の発展のために自らの事業を越えて繋がりを育ててきている人たち。こうした、手作りの賑わいづくり・繋がりづくりは、ともすれば加入率が低下する自治会や、活動が休止せざるを得ない子ども会などの地域の現状に、明るい希望をもたらすことでしょう。