小田原市

梅のつぼみがふくらむ頃

小田原邸園物語

「谷崎くん、久しぶりだね。小田原にいるって聞いたけど何してるの?」
 
大学を卒業してから2年後のある日、偶然再会した透と桜子。
 
清閑亭、小田原文学館、松永記念館の三つの邸園(邸宅+庭園)を舞台に、透と桜子の二人の日常が交差する様子が、二人のメールのやりとりを通して紡がれます。
小田原の魅力を発信する新しいかたちの物語。
ぜひご一読ください。
2015年08月27日(木)

8月27日 23:12

桜子さん

暑さも落ち着いてきましたね。
遅い夏休みをとり1週間ほど留守にしてしまっていました。

今年2月に父が他界しました。
先月新盆を済ませて、父がいた部屋もようやく片付き、
いなくなったことを実感する毎日を過ごしています。

男の子にとっての父親の死は、んんー何ていうか政治的な感覚かな。
もし母が亡くなったら、たぶんもっと感情的なものがどぉーと押し寄せてきてキツいと思う。

世界がウィキ的ネット社会になってから、知識の性質?が劇的に変わったんだってな話。
これまでのように頭の中に知識を持っておかなくても良くなったんだそうで、
ようは、その場でスマホで調べれば「世界の果て」についてだってサクサク分かる的な。
だから「物知り」さんであることに昔ほどの価値はなくなった、
という、寂しいような気楽なような。

僕がいる清閑亭では、小田原の良さとこの建物の良さのマッチングとか、
館内ガイドをしてお客様にもっと楽しんでもらっています。
だけど、僕らが話している内容だって、その気になればお客様は自分でその場でサクサク調べて、
僕らが知らないことだって簡単に分かってしまったりするんだよなー、
と思うと、ちょっと気落ちしたりもする。

そんな時は、松岡正剛さんなんかの「編集工学」に学んで、
あのチシキとこのチシキをこうやってつなげるのだ、とか、
ココからソッチに飛んでみるとこんな見え方もできるんですよ、とか、
編集力を駆使しながら、やっぱりその編集のベースになる知識の重要性を再確認しています。
頭の中にいろいろな色のパレットを持ってないと、多彩な絵は描けない。

桜子さんは最近、読書してますか?
仕事の合間に読んで、ぼんやりひと息つけるようなおすすめブックがあったら教えてください。

2015/08/27 23:12 | 汐風を感じる庭で

2015年08月03日(月)

8月3日 19:52

谷崎くん
 

久しぶり。
私は元気。だけど、毎日仕事に追われています。


谷崎くんの身近な人が亡くなったの?
その人は谷崎くんにとってどんな人だった?
私にも経験がある。
その人が自分にとって、どれだけ大きい存在だったか・・・
もっといろいろな話をしておけばよかったと後悔しました。


それにしても、谷崎くんって、物知りだね。
それは仕事の関係で知ったこと?
昔からそういうこと好きだったっけ?

谷崎くんのメールを見るたびに、
私は自分の地元の事何にも知らないんだってちょっと恥ずかしくなるわ。

もうすぐお盆だね。
暑い毎日だけどばてないように・・・私もがんばります。

またね。

桜子
 

2015/08/03 19:52 | 汐風を感じる庭で


 
 
 
 

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