平成28年度第1回まちカフェ
「学生と市長のまちづくり懇談会~私たちの声 届け 小田原の未来に!~」
まちカフェのようす(ハルネ小田原うめまる広場にて)
11月27日(日)、ハルネ小田原うめまる広場で、公募により集まった20歳前後の学生や社会人15人と「学生と市長のまちづくり懇談会」を開催しました。
今回のテーマは
「私の考える小田原のまちづくり」。
自由で柔軟な発想と、日々学習している知見を生かした意見などにより、それぞれ異なる視点でさまざまなアイデアが出されました。
市長からひとこと
今回の「まちカフェ」は、対象者が20歳前後の学生や社会人の方という条件付きで実施させていただく、初めての取り組みです。皆さんにとっても、私との対話は初めてだという方がほとんどだと思います。せっかくの機会ですので、この場が同世代の出会いのきっかけにもなってもらえるとうれしいと思います。
皆さんが思う「これからの小田原のまちづくり」について、生の声をいただきたいと思います。
皆さんからのご意見
博物館機能の強化と北条五代の大河ドラマ化でまちのPRを
釼持さん
- 北条五代を大河ドラマで特集してもらい、まちの魅力を発信することを提案する。
市や推進協議会で活動しているのは聞いているが、市民全体で活動することが大河ドラマ化につながると思う。その発信方法としては、城内の郷土文化館が拠点として適すると考えられるが、現在の施設では規模が小さく感じる。情報発信する拠点としては、もう少し規模の大きい郷土資料館が必要と考える。自身も学芸員の資格取得を目指している。博物館は物の展示だけでなく、社会教育施設としての要素もあるため、社会教育を行う観点からも施設を充実させていくことが、小田原を知ってもらうきっかけにもなる。
市長のコメント
大河ドラマ化については既に進めていて、再来年までの内容は決まってしまっているため、次に狙うのは2020年になります。実は現在、北条五代をテーマに、小説家の伊東潤先生に特別に書き下ろしをお願いしているところです。私もNHKに行くなどして大河ドラマ化への働きかけを行っています。
郷土文化館については、学芸員を目指されている方にとっては、見学すると色々と思うところがあると思います。施設もだいぶ古く、資源が豊富にある小田原の博物館としては、不十分であると思われることから、市では「博物館構想」を進めています。ただ、大きく立派な博物館を作ることは難しいので、点在する史跡や資源をつなぐフィールドミュージアムを構想しており、そのセンター館をどこかに造ろうかと動いているところです。
小・中学校から環境教育の強化を
- 幼少期(主に小学生)から環境に関する教育の更なる推進を提案したい。
今夏に市内小学校で開かれた「省エネ講座」の運営手伝いをした。子どもに省エネを説明する教室だったが、子どもの好奇心がすごいことに驚いた。市内小学校でもゴミに関する環境教室をいくつかで実施していると聞いたが、それだけでなく、地域美化や環境保護などについて、同様に教室で推進していけば、そこで学んだ子どもが大人になったときに、小田原市がよりよくなっていくと思う。自分自身が小学生のときはそういう機会がなかったため、ぜひ推進してほしいと思う。
具体的には、現在住んでいる地区(市内)が、昔の環境と比べ悪化していると思われる部分が多くあるため、それを子どもが気付いていける教育ができるとよいと思う。
西川さん
市長のコメント
本市の魅力はさまざまにある中で、大きなものはバリュエーションが多い自然環境。これを我々がきちんと理解し、守るべきものを守り育てていく必要があります。言われるとおり、子どもが学ぶ力を意識してもらうことが大事であると考えます。
親子で自由に遊べる場とコミュニティの充実を
尾崎さん
- 現在「おだたんひろば(※)」に関わっている。親子と関わりをもち、会話していく中で、親子が自由に過ごせる場が足りないと感じた。昔はボール遊びも自由にできていたが、現在では遊べる場所に制限がある。子どもからしてもやりたい球技ができずに何故と思うことが多いと思う。子どもが興味をもち、やりたいと思う遊びを自由にやらせてあげることが成長過程でも重要であり、遊びの中から成長する要素を得ることも多いため、自由に遊べる場所が必要だと思う。
また、昨今は晩婚化の影響で比較的高齢のお母さんも増えてきている中、そのような方からは「相談できる窓口が少ない」という声を聞く。駅前などアクセスのよい場所で、月1回、悩み相談やお母さんが集まれる場として、開設が必要と考える。
(※)小田原短期大学内で実施している親子の遊びと触れ合いの場
保育の問題は課題が非常に多いです。小田原は、県内では児童数に対する保育園の定員は一番多いのですが、それでも待機児童が全員は解消しないという状況です。お母さんの子育てにまつわる状況は、数十年前と比べだいぶ変わってきており、お母さん自身が問題を抱え込んでしまっている場合も多いと思います。充実した保育の場と母親のコミュニケーション、家族の中で担えないさまざまな人的支援などについて、コミュニティを創ることを始め、サポートできる体制が必要と考えています。来年度以降、小田原周辺にも望まれていた保育所機能をもつ施設を民間が実施する予定ですが、小さい頃に自分の手足で体験していくことは身体の発育面からしても非常に重要であると認識しており、そのような場を作りたい気持ちはあるのですが、なかなか難しい状況です。そのような環境を園の中だけで作っていくことが難しいのであれば、小田原には野山が多くあるので、そのような場につなぎ、保育活動ができるようにしていけるとよいと思っています。
子育てしながら働く親の相談窓口の充実について
- 働くお母さんのための相談窓口の拡張を提案したい。
「おだぴよ」で子育て中の母親の話を聞く機会があった。そこで「相談窓口が早く閉まってしまうため、仕事が終わってからでは相談ができずに困っている」という話を聞いた。現在は働く母親は当然の時代になっている。保育園のことや、子どもの病院についてなど、さまざまな相談ができる場所が身近にあれば、小田原はもっと子育てしやすいまちになり、子育てしながら働くことの支えとなり、もっと住み良いまちになると思う。
白鳥さん
市長のコメント
仕事をしながら子育てをするお母さんが多い中、いろいろな問題を自身で抱え込んでしまっているお母さんも多いと思います。相談場所は市内でもいくつか設置してありますが、それでもお母さんの立場からすればまだ足りていないという意見だと思います。市でもそれらの意見を踏まえ、更なる相談機能の充実を図っていきたいと思います。
健康増進に向けたウォーキングコースの増設を
川野さん
- 健康増進のため、生涯にわたり誰もが継続して取り組める「生涯スポーツ」の充実を提案する。
例えば、市内で実施している「ツーデーマーチ」や「ウォークラリー」はとても良い企画だと思うが、年に数日しか実施しない。常時、誰もが利用できるウォーキングコースがもっと必要と考える。具体的には、御幸が浜には遊歩道があるが、それを早川まで抜けられるように整備すれば、海も城も見れる素晴らしいコースができると思うので、まずは環境整備から始めていくとよいと思う。
市長のコメント
健康管理は重要です。提案のように、住んでいる地域にウォーキングコースを作り、地域の皆さんに歩いてもらえるよう、現在、市内26の連合自治会ごとにコースを作っています。既存のコースもいくつかあるのですが、地域の方に浸透していない部分もあるため、コースの設営などを分かりやすく紹介していく必要があると考えています。また、海岸沿いは西湘バイパスで分断されているため、活かせていない状況でもあります。時間があれば身近なコースを歩いている、という環境づくりが大事であり、公園や里山を繋ぐウォーキングトレイルを造ることも重要と考えています。
小田原駅周辺の喫煙マナー対策と分煙化の必要性について
- 駅周辺の喫煙に関して、分煙の徹底を提案したい。
小田原駅前は喫煙所が設置されているが、分煙が徹底されていない状態である。他市の駅前では喫煙スペースがきちんと分煙され、吸う人と吸わない人が気持ちよく生活できる環境が整えられている地域もあるので、健康面の問題を考える際、分煙の徹底は重要と考える。
沼澤さん
市長のコメント
小田原の駅周辺は観光客も多く、喫煙についてのルールも条例で努力目標として設定していますが、徹底されていないのが現状です。JTの協力もいただき、歩き煙草を防止するために、灰皿の設置を行いましたが、ご指摘のとおり、これだけでは分煙されいるとは言えません。交番の裏側の他、ハルネ小田原に喫煙ルームがありますが、交番裏のスペースを使う人が多く、あそこはオープンスペースとなっているため、流れてきた煙を吸ってしまうこともあると思うことから、現在、対策を議論しているところです。県内では受動喫煙を防ぐ取り組みが進められていますが、小田原ではまだまだ明確な線引きができていない状況で、地元の方からもご指摘を受けていることから、今後も引き続き取り組んでいきたいと思います。
中高生に福祉分野の学習を推進すべき
新岡さん
- 中高生に福祉分野の学習の推進を提案したい。
自分の出身校では在学中に介護福祉士の資格が取れる高校(市外)であった。福祉の大切さを学ぶことは、大人になってからでは遅いと思う。相手を思いやる行動などは、中学生でもできると思うが、困っている人を見ても「自分は関係ない」という意識の若者が多いと感じる。中学生のときから福祉の意識を高めていけば、例えば杖をついている人が大勢の人の中を歩いている状況に出くわしたときに、声を掛けられるくらいの勇気がもてる。地域においても協力体制が確立すると思う。
市長のコメント
全国的に高齢化が進み、本市でも65歳以上の割合が25%を超えています。高齢者が納めていた保険料だけで介護を受けていればよい状況ではなく、ふだんの生活の中でいかに皆が支え合っていけるかが大事です。特に、住んでいる地域の中で、世代に関わらず高齢者を日頃からどう支え、見守っていけるかが重要であり、中でも若い人のマインドがとても大事だと思います。市でも、幼稚園児を含め、小・中学生がお年寄りと接することが当たり前となり、何か不自由が生じたときに、その面倒を見ていくのが当たり前になっていく育ち方をしてほしいと考えています。まだ具体のカリキュラムにはなっていませんが、今後、教育に組み込んでいきたいと考えています。
自転車での活動がしやすい道路整備やルートづくりを
- 自転車での活動がしやすい道路整備やルートづくりを提案したい。
イギリスに行った際、自転車文化を学んだ。駐輪場が多く整備されており、これを小田原でも取り入れられないかと考えた。小田原-鴨宮-国府津間を結ぶ自転車専用ロードを整備することで、交通渋滞の緩和や、健康増進に伴い医療費の軽減にもつながると思う。
飛田さん

市長のコメント
脱炭素化や地域でエネルギーを担っていくという観点、移動にまつわるエネルギー消費や健康面も含め、自転車で移動しやすく暮らしやすいまちづくりは重要だと思います。私はイギリスには行ったことはありませんが、デンマークなどは自転車専用レーンがあり、かなりスピードを出して通行していました。日本では、車幅の関係で専用レーンの確保が困難な箇所が多いのが残念ですが、可能な所からは整備を始めています。
子どもには異年齢の交流機会が必要
川上さん
- 小学生のときに「オーシャンクルーズ」に参加した。大人になり、普段は違う環境で生活している小~大学生までが交流できる体験が貴重であったことを改めて知った。現在もそのときの仲間で近況を報告する機会があり、皆で地元小田原についての想いなどを述べたりしている。そのような交流の場があれば、普段から小田原のまちづくりについても話しあう機会が生まれると思う。
具体案としては、小~大学生までが集まり運動会をするとか、小学生~高齢者までを対象としたスポーツをするなどし、その中で交流を発生させたりするのはどうか。
市長のコメント
言われていることはとても重要なことだと思います。異年代の交流は、例えば年の離れた高齢者から言われても響かない場合も、少し目上の人から言われると言葉が入ってくるときもあると思います。普段会わない人たちと接点があることについて、常に自分のマインドが開かれているのも大事なことです。そういう場はぜひ作っていきたいと思っています。親しくしている長野県小布施町では町長が意欲的で「若者会議」を毎年実施し、そこでは大学生がチューターになり、地元の高校生に体験を語りながら、相談役をかっています。小田原でもそのようなことができないか考えていましたので、実施することになった場合はぜひ参画してほしいと思います。
子どもたちが自分の命を自分で守るための訓練が必要
- 教育実習で小学校に行ったとき、防災訓練に参加した。地震発生は予め何時に地震が起こると時間指定されており、また先生が引率してくれるので、訓練に参加する児童に真剣さがないように思えた。実際の災害発生は予告無しにやってくるし、帰宅中などは災害時に頼れる先生や親が近くにいない可能性もある。それらを考えたとき、例えば、先生に言われなくても、子どもたちが自発的に子ども同士で声を掛け合うなど、自分の身は自分で守れるように、子どもが自分たちで動ける訓練の機会を与えることを提案する。
高野さん
市長のコメント
私が小学生の頃と比較しても、学校で行う訓練はあまり内容が変わっていないと思います。どういうルートでグラウンドまで逃げるかに主眼が置かれたり、保護者との引き取り訓練などは行いますが、提案されたように子ども自らが一人のときなどはフォーカスされていません。釜石市では中学生に対し、災害などがあった際に助けられる側だけでなく、助ける側にも回らなければならないという意識を持つよう専門の教育を行い、結果として震災時に周辺のお年寄りに声掛けをしたり、近所の幼稚園児の手を引っ張って逃げたという話があります。一人一人が自分の責任で逃げて生き延びることが、家族全体を救うことにもなるということで、そのような訓練の必要性は感じていますが、実際には小・中学校の現場でそこまでできていないのが現状です。
官民協働で美化推進を
峯岸さん
- 5月に小田原城がリニューアルオープンし、さまざまな観光客が増える中、道路沿いの花壇について、咲いているときはきれいで四季折々の花を見ることができるが、咲き終わった後は管理が行き届いておらず、草が伸び放題の状況であった。その折に開催されたツーデーマーチでは、全国から多くの来訪者があり、市内をウォーキングしたが、市内全域が観光地だと考えており、その意識が更に強化できるとよいと思う。また、日々多くの方が利用する大通りの景観を損ねないためにも、管理をボランティア団体だけに任せるのではなく、店の関係者や、自治会が団結し、市民全体で市内の小さなところにも意識を向けられるようになるとよい。

市長のコメント
道路により管理責任者が違い、指摘された箇所は国道の管理区分になると思います。植木の枝打ちや植込みの管理は範囲が広く、場所によっては草木が伸びてしまっている場所もあると思います。市道周辺ならば気づき次第、所管課に報告し、対応していますが、行政のみではやりきれないのが現状です。そのため、市内いくつかの所では、店の前の植え込みの管理をお願いしたり、公園については、近所の住民に管理してもらっているところもあります。また、住民がアイデアを出して作業してもらえる場合は、市から材料費を出して管理してもらう「身近な公園プロデュース事業」も行っています。いずれにしても、市民の皆さんの協力が必要不可欠です。
幅広い年代層が交流できる場の充実を/若い人がもっと市政情報を入手できる取り組みを
- 何度かUMECOを利用したが、高校生から高齢者まで幅広い年代が利用し、とても賑わっており、このような場所を市民が必要としていたことがよく分かった。そのため、UMECOのように幅広い年代層が利用でき交流できる場が多くできればよいと思う。
また、今回まちカフェに参加するのを機に、市のホームページを見た。観光や防災など、小田原に関することが多く掲載され、市の取り組みがよく分かった。若い人が市政への関心を高めるため、もっと市のホームページを見てもらえる取り組みが必要と思った。
三好さん

市長のコメント
今後もぜひUMECOを活用していただきたいと思います。今、UMECOと小田原駅までの間での再開発事業を行っていますが、そこにも図書館が移ってくる構想があり、駅前に公共施設ができることで、皆さんが集まりやすい施設ができます。詳しくは、広報紙やホームページなどで周知していきますので、市の動きに関心を持っていてもらいたいです。今後も、学生や若手社会人の皆さんに、まちづくりの情報がしっかりと届くようにしていきます。
もっと子どもと地域との交流を
増田さん
- もっと子どもとの地域交流を増やしていくことを提案する。
小学校で2週間の教育実習を受けた際、子どもが保育園に行く企画があった。子どもたちは目を輝かせていて、授業中に見せない表情を見せていた。保育園だけでなく、老人ホームへの訪問の際も同様であった。ホームの敷地内に保育園を設置するのは難しいが、交流することは可能である。子どもが異世代との交流機会を増やすことで、相手をいたわる優しさを覚えることにつながるので、このような交流を促進すべきだと考える。
市長のコメント
ある中学校では近くにある保育園に行き、ともに防災訓練を行いました。そのとき、中学生が保育園児を背負って逃げる局面があり、園児は必死になってしがみつくなどし、普段と違った表情を見せ、とてもよい結果を得られました。言われるように、1つの敷地内での交流が難しくても、地域の中で子ども同士の交流やお年寄りとの交流など、子どもが地域の中で育っていくというしくみが定着できればよいと思います。
障がい者への就労支援について
- 身体・知的・精神(発達障がい)など、いずれの障がいのある方でも就職できる社会が必要と感じる。大学で就労支援の学習をしている中で、市内の就労施設の状況を学んだ際、どの障がいでも対応できる会社が少ないことが分かった。自分は作業療法士を目指しているため、障がいの理解を深め、障がいがあってもその人らしい生活を送ることができるよう支援していきたい。
中島さん
市長のコメント
障がい種別では、身体障がい者は企業側としても受け入れ易い状況にあるようですが、知的障がい者や精神障がい者は、社会全体では受け入れが難しい点があると言われています。市役所でも障がい者の採用枠を設けていますが、業務上どのような方でも受け入れられるという訳にはいかず、苦慮しているところです。民間企業でも清掃会社などで、多くの障がい者を雇用しているところもありますが、まだまだ受け入れは一部の業界に偏っている傾向にあるようです。市でも地域に対し、できる限り障がい者の製品を採用してもらえるよう呼び掛けたり、障がい者の製品を市役所内で販売できる場所を提供するなどしています。引き続き各方面と連携しながら取り組んでいきたいと思います。
地産地消の重要性とそのPR方法について
高橋さん
- 地産地消の重要性と、その積極的な周知についての提案をしたい。
市内の小学校に実習で訪れたとき、栄養教諭の方に地産地消の取り組みを聞いた。市のイベントで親子料理教室や、ハルネで地元の食材のパネル展示などを行っていること、アジをメインに主菜を考えて親子で献立考える企画、地元だけでなく観光客にも人気がありリピーターも多いということなどを聞いた。しかし、自分はその話を聞いて初めて情報を知った。そのため、学生も積極的にイベントに携わり、地域との関わりをもち、幅広い世代がイベントでの交流を機に互いを身近に感じられるイベントの開催が必要と考える。あじ地魚まつりにボランティアで参加したが、とても活気があり、地元の人もあたたかく、毎日小田原に通学していても分からないことが、実際に体験してみることで分かり、気付くことが多い。身近に感じられるイベントの更なる活性化を願う。

市長のコメント
小田原は食材が豊富にあります。特に魚の高付加価値化や、学校給食でも採用できるよう、地場産の食材を小学校給食に使う取り組みも実施しています。地域経済を回す上では地元食材が売れていくことが重要ですので、地産地消に力を入れているところです。学生にも関心をもってもらい、企画にも加わってもらいたいと思います。
参加した学生たちと
市長の日記から
若者とまちづくり談義
27日、HaRuNeのうめまる広場にて、市民と市長との懇談会である「まちカフェ」が開かれました。
今回は、小田原に在住・在学の20歳前後の若者たちが考える「小田原のまちづくり」がテーマ。大学生や社会人など、15人の若者たちの参加を得て、とても有意義な意見交換の時間となりました。
参加してくれたのは、小田原短期大学・国際医療福祉大学に通う大学生のほか、小田原から首都圏の各大学に通っている大学生、すでに働いている人など。一人3分弱くらいの時間の中で、それぞれが考える小田原のまちづくりに関しての課題、アイデア、提言などを語っていただき、それに対して私が応じていく、というスタイル。
15人から、それぞれ異なる視点で、様々な意見がありました。保育士を目指す学生さんからは、働くお母さんのための相談窓口の充実について。環境分野を目指す学生さんからは、小中学校時代における環境教育の強化の必要性について。学芸員を目指す学生さんからは、小田原の博物館機能の強化と大河ドラマ化への活動アイデアについて。理学療法士を目指す学生さんからは、小田原駅周辺の喫煙マナー対策と分煙化の必要性について。食品栄養学などを学ぶ学生さんからは、地産地消の重要性とその更なるPRに向けた活動について。教員を目指す学生さんからは、実習先の小学校での体験を踏まえ、子どもたちが自分の命を自分で守るための訓練の必要性について。そのほか、異年齢の中で子どもたちが逞しく育っていけるような体験交流の必要性、地域の中で子どもたちが役割を持って育っていくための取り組みや、自転車での活動がしやすい道路整備やルートづくり、健康増進に向けたウォーキングコースの増設、等々。
事前調整などは勿論していないのですが、分野が重複することもなく、未来志向の建設的な意見がたくさん出たことを、たいへん嬉しく、また心強く感じました。加えて感じたことは、こうした感性や考えを持っている学生や若手社会人の皆さんに届くよう、市政やまちづくりの諸活動についての情報をしっかりと伝えなければならないということで、これは学生さんからも指摘がありました。もっと情報が手元にあれば、小田原の魅力に触れることもでき、積極的に参加できる人たちもいる、とのこと。
今回出されたアイデアや意見は、それぞれの担当所管にしっかりと伝え、すでに取り組んでいる場合はその補強を、未実施の場合は企画化を目指していきたいと思います。また、このような座組での意見交換の場を、今後とも設けていきたいと思います。