第4回目 「ハーブ栽培」11月2日(月)
NPO法人「小田原食とみどり」が開催する「農の学校」の中で40種類のハーブを無農薬で育てている「ハーブ倶楽部」の皆さんの活動現場を訪問しました。
市長は、会員の皆さんと一緒に畑の草取りをしたり、ハーブのせんてい、ラベンダーの挿し木の採取などをしました。
その後、フレッシュハーブティや昼食を取りながら会員の皆さんと懇談を行いました。
市外から来られている方が多く、「来るだけでいやされる」、「自然が多く、空気がおいしい、住みたい」などの声が聞かれました。
また、市長は「市内にある170haの荒廃農地を市民の皆さんの力をお借りしてなくしていきたい」と話し、会員からは「活動のPRが必要」、「農業をやりたくてもハードルが高く難しい。支援が必要」などの意見をいただきました。
最後に市長は、「小田原に縁があってよかったと思っていただけるよう環境整備をしていきたい、住んでみたいと思っていただけるようなまちづくりをしていきたい」とこれからの抱負を述べました。
市長の日記より
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平成21年11月4日(水)「ハーブ畑」
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3日から、一気に寒くなりました。朝一番で窓を開けると、箱根と丹沢の稜線がほんのりと雪化粧。そして、雲ひとつない快晴。冷え込みも、この秋一番でした。今朝も、日の出前からこうして日記を打っていると、もうストーブが欲しいと感じます。
2日、4回目となる「市長の現場訪問」で、NPO法人「小田原食とみどり」の皆さんが主催する「畑の学校・ハーブコース」での作業現場をお訪ねしました。場所は、「曽我みのり館」の裏の畑。7アールほどの畑に、ラベンダーをはじめとする様々なハーブが植えられ、畑全体が清涼感のある香りに包まれていました。
「畑の学校」とはご縁があり、この中に設けられている「野菜コース」で、以前私はインストラクターを3年間務めていました。この日訪れた畑も、畑の学校がスタートした頃には野菜コースの圃場として使っており、隅々まで私が耕していた畑でもあったので、古巣に帰ってきたような懐かしさがありました。ちなみに当時は、主に横浜方面から参加する家族連れ15〜20件を対象に、春から翌年2月頃まで、四季折々の野菜栽培を指導させていただきました。普段スーパーの売場で、商品になったものしか見ていない参加者の皆さんにとって、どんな種が、どのように育ち、どんな風に実り、その後どんな姿になって土に還ってゆくのか、驚きと喜びの連続だったようで、月に一度の作業日を皆さんとても楽しみにされていたのを思い出します。
今回訪問させて頂いたハーブコースには、インストラクター養成コースと、楽しむコースがあるようです。この日は、畑全体の草取りと、来年以降を考えての整枝、そしてラベンダーを挿し芽で増やす手法の講習、午後からはハーブを使ったハンドクリーム作りなどが予定されていました。参加者の多くは、小田原以外、横浜・川崎・相模原・大和・茅ヶ崎・秦野などからの参加で、市内からは2名のみでした。皆さん、ハーブづくりに熱心であることは勿論ですが、この畑に来ることで癒されている、と異口同音におっしゃっていました。この曽我の畑からは、晴れていれば箱根山と富士が見事に望めます。また、できることならこちらに住んでみたい、とも。
ハーブは、私たちもよく見聞きはするものの、実は日常生活の中で多用するものにはなっていません。それは、料理への使い方、香りの楽しみ方、庭の中での彩りなど、その活かし方があまり知られていないからでしょう。この日も、摘みたてのフレッシュハーブで淹れたハーブティーを頂きましたが、その香りだけで癒されますし、飲めば清涼感で心身が充たされる気がします。ハーブの持つ効用は、もっと知られて良いものですし、私たちの暮らしに安らぎを添えてくれるものだと思います。
小田原周辺には、眺めの良い農地がたくさんありますが、後継者不足や獣害のため放置されているところも多いのが現実です。こういうところに、獣害とも無縁の、強健なハーブを栽培し、観光ハーブ園として、また健やかな食や暮らしを彩る地場産業として、事業化してはどうかと、常々考えておりました。皆さんの活動を拝見し、そんな想いはまた膨らんでいきそうです。
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