小田原市の街路樹

街路樹の概要

  • 小田原市内には、国道、県道、市道をあわせて、約3,000本の街路樹があります。
  • その内、市道には、71路線にケヤキ、サクラ、ハナミズキなど約2,500本の街路樹があります。
  • 街路樹が植栽されている路線や樹種など、詳しくは、街路樹マップをご覧ください。

代表的な路線と樹種

西海子小路(さいかちこうじ)のソメイヨシノ

昭和の初め頃に、道路の両側へ桜の木を植えたと言われており、現在の桜は、昭和61年度の歩道改修にあわせて、桜並木の復活を望む地元の強い要望を受け、樹齢7~8年生のソメイヨシノ50本を植えたものです。

巡礼街道のケヤキ

昭和58~59年度頃に植えたケヤキ並木の道です。
ケヤキは根が深くて台風などによる風害が少なく、自然に整った形となり、夏には木陰をつくり、秋には紅葉が見られます。

街路樹の効用

街路樹は「緑陰形成」「景観向上」「交通安全」などの役割を担っています。
  • 緑陰形成
    樹木の緑陰により、道路利用者に快適な空間を提供します。
  • 景観向上
    修景、景観の統合や調和、遮へい、地域への愛着醸成など複合的に作用し、道路を含めた地域全体の良好な景観の向上が図られます。
  • 交通安全
    車と歩行者の分離、視線誘導、ヘッドライトの防眩効果などにより、交通安全に寄与します。

街路樹の管理

管理にあたっては「道路緑化技術基準(国土交通省)」に基づき実施していきます。

樹形の管理

安全かつ円滑な交通の確保、美しい街並み景観の形成、樹木全体に日照や通風を確保して健全な育成を図るため、専門家の助言を受け路線ごとに設定した管理目標樹形に基づき剪定を行っています。
また、必要に応じて樹木医や街路樹剪定士指導員など専門家の助言を受け実施していきます。

高木

  • 成長が早く樹形の維持に毎年の剪定が必要な樹種(トウカエデ、ユリノキ、クロガネモチ、ヤマモモなど)は、毎年剪定を実施していきます。
  • 成長が遅く、あまり剪定を必要としない樹種(ハナミズキ、ソヨゴなど)や、切口から腐朽しやすい樹種(ソメイヨシノなど)、自然な枝ぶりが魅力となる樹種(ケヤキなど)は、数年に1回剪定を実施していきます。(緑の総量を保ちながら統一性のある樹形を維持するため、一時的には樹木が小さくなります。)

低木

  • ツツジ、ツゲなどの低木は、安全のために見通しを確保するため、高さ60cmで毎年剪定を実施しています。
  • 歩道の有効幅員を原則2m以上確保するため、植栽桝の範囲内におさまるよう剪定を実施しています。なお、歩道の有効幅員が2m以上確保できない路線のうち、自転車や歩行者の通行の支障となり踏まれて枯れるなど良好な状態となっていない場合は次のように対応していきます。
  • 特に通行の支障となっている区間で、低木の過半が枯れているところから、植栽桝ごとに低木を除去して舗装し、有効幅員2mを確保していきます。
  • 植栽内に高木がある場合は、高木の生育や根上がり抑制のため、前後2m程度は舗装せず、雑草抑制のため地被植物を植栽していきます。
  • 有効幅員が2mを超える部分に地域の皆様が植栽を希望される場合は、地被植物の植栽を検討していきます。

※ 対象路線
市道0024
市道0024(早川地内)
有効幅員:1.2m→2.2m
市道0059
市道0059(酒匂地内)
有効幅員:1.6m→2.5m

病害虫

病害虫の発生は、樹木の健全な生育を妨げ、道路植栽としての機能の低下をもたらすほか、道路利用者や沿道住民に対し不快感や虫刺されなどの被害を及ぼす恐れがあります。
このため、病害虫の予防に努めるとともに、発生が認められた場合は、被害が軽微な発生初期に速やかに防除していきます。
病害虫防除のため薬剤散布が必要な場合は「公園・街路樹等病害虫・雑草管理マニュアル (環境省)」に基づき適切に防除していきます。

点検

街路樹は職員や委託業者により、主に枝枯れや枝折れ、害虫等の点検を行っています。
また、異状があった場合は、必要に応じて専門家による診断を行っており、幹の腐朽状況や腐食の原因となるキノコの有無などを調べ、樹木の健全性や倒木等の危険性を判断しています。

お願い

市では街路樹の点検を行っていますが、次のような異状を発見した場合は、ご連絡をお願いします。
  • 折れた枝・枯れた枝
  • 害虫(ケムシ)の発生
  • 幹の腐り・キノコの発生(特に内部が腐朽しやすいサルノコシカケ、カワウソタケなど)
※街路樹に見られる病気・害虫・木材腐朽菌は「街路樹倒伏対策の手引き 第3編(国土技術政策総合研究所)」をご覧ください。
ソメイヨシノに発生したキノコ(サルノコシカケ)
ソメイヨシノに発生したサルノコシカケ

キノコが発生して内部が腐朽し、強風で大枝が折れた事例

ソメイヨシノにキノコ(カワウソタケ)が発生し、内部が腐朽してスポンジ状になり、強風により折れて道路の通行を阻害しました。
 
ソメイヨシノに発生したカワウソタケ
ソメイヨシノに発生したカワウソタケ
折れた大枝の断面(内部がスポンジ状)
折れた大枝の断面(内部がスポンジ状)

この情報に関するお問い合わせ先

建設部:みどり公園課 計画緑政係

電話番号:0465-33-1584

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