小田原市

【小田原文学館】特別展「生誕110年記念 北原武夫 ―あるモラリストの告白―」【平成29年10月14日(土)~12月3日(日)】

北原武夫展チラシ

北原武夫(本名・健男/1907~1973)は、小田原中学時代から文学に親しみ、慶應義塾大学在学中には「三田文学」を中心に評論や小説を発表し始めます。昭和14年には「妻」が芥川賞候補となり、文壇に進出。戦時中の従軍体験を経て、戦後は宇野千代とともに復刊した雑誌「スタイル」が人気を博す一方、自身の体験を交えた『告白的女性論』がベストセラーとなりました。
北原は、人間をありのままにとらえ、現実生活に密着した道徳を追及した、ジッドなどフランス・モラリストの作品を愛読しました。その影響は、人間を鋭く洞察し冷静に批評する一方、底には情熱を秘めていたという北原自身やその作品にもうかがうことができます。
生誕110年を記念して開催される本展では、生涯をかけて文学への理想を追求し続けた作家の軌跡をたどります。


開催情報

開催日時

平成29年10月14日(土)~12月3日(日)午前9時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分まで)

開催場所

小田原文学館(小田原市南町2-3-4)
本館1階展示室

入館料

一般250円、小・中学生100円(20名以上で団体割引有、障害者手帳をお持ちのかた割引有)

アクセス

  • 徒歩:小田原駅東口から20分
  • バス:小田原駅東口から箱根方面行バス H・T・J・Z・U線「箱根口」下車徒歩5分
  • 車:国道1号線「箱根口交差点」から路地に入り220m先右折後直進100m(駐車場7台・無料)

北原武夫展チラシ  PDF形式 :1.6MB


関連イベント

担当学芸員による展示解説

本展担当学芸員が、展示の見どころをご案内します。
開催日 平成29年10月22日(日)、11月11日(土)、12月3日(日)
時間 午前11時00分~、午後1時30分~(各日2回)
会場 小田原文学館本館1階展示室
申込 不要(当日、直接会場にお越しください)
費用 無料(当日の入館券が必要です)

ミュージアム・リレー 第242走

本展を中心に、小田原文学館の見どころをご案内します。
開催日 平成29年10月27日(金)
時間 午前10時00分~正午
会場 小田原文学館本館(受付)
申込 小田原市立図書館に電話(0465-24-1055)で。

※前日17時00分まで受付

定員 30人(申込先着順)
費用 無料(入館料免除)

展示構成

序章 期待と反発

序章として、北原武夫が本格的に創作を始めるようになるまでの時期を紹介します。
北原武夫は、明治40年に医師である北原信明の長男として小田原に生れました。小田原中学時代に文学を志しますが、医師になってほしいという父の希望で新潟高校理科に進学します。しかし文学を諦められない北原は学業を怠けて落第、さらに無断欠席のため退学処分となり、父はやむなく文学志望を認めます。

第1章 「三田文学」からの出発

『妻』(昭和14年)

『妻』(春陽堂、昭和14年)

第1章として、「三田文学」に書評や評論を発表し、「妻」での文壇デビューを経て、終戦を迎えるまでの時期を紹介します。
慶應義塾大学予科に入学した北原は、「三田文学」の復刊に創作意欲を刺激されます。やがて仏文科から国文科へ転科すると、同誌に書評や評論、小説を発表するようになります。
在学中に知り合った大谷美保子と同棲し、都新聞社に入社した頃には娘も生まれますが、美保子は病気で亡くなります。同時期に宇野千代の熱心なすすめで新聞社を退職し作家活動に入ると、昭和13年に美保子をモデルにした小説「妻」を発表して第8回芥川賞候補となります。昭和14年に宇野千代と結婚したのち、16年には陸軍報道班員として徴用され、従軍記を執筆しました。


第2章 『告白的女性論』の流行

郷土出身作家講演会にて

郷土出身作家講演会にて(左端が北原)

第2章では、終戦後に復刊した「スタイル」で編集者としても活躍し、作家としては女性論で人気を博す一方、公私ともに大きな変化を迎える時期を紹介します。
父の生まれ故郷の栃木県壬生町で終戦を迎えた北原は、宇野千代編集の雑誌「スタイル」の復刊に奔走し、スタイル社の社長に就任すると、編集者としての手腕を発揮します。「スタイル」は大人気を博し、作家としても『告白的女性論』が大きな反響を呼びますが、宇野との別居、会社の経営不振などの変化が北原を訪れます。


第3章 純化と円熟

『情人』

『情人』(講談社、昭和47年)

第3章では、文筆業で会社の負債を返済すべく奔走した時期と、借金完済後の晩年の創作活動などを紹介します。
スタイル社の倒産によって多額の負債を背負った北原と宇野は、執筆収入で借金を返済することを義務付けられます。北原は多くの通俗小説を発表し、昭和39年に借金を完済すると、「売文生活」を終えて宇野と離婚。ようやく書きたかったものを書ける「文学者らし」い生活に入ります。
久下慧子と結婚した北原は、三部作「霧雨」「雅歌」「別離」、さらに続編「情人」「黄昏」と続けて発表し、好評を得ます。しかし、一層充実した創作活動に入っていくかと思われた翌48年9月、腎不全のため死去します。
最晩年に発表した一連の作は、後に「北原の文学の集大成」と評されました。


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最終更新日:2017年09月11日


この情報に関するお問い合わせ先

文化部:図書館 【市立図書館】(城内7-17)

電話番号:0465-24-1055


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