「二宮金次郎とわたし」作文について

小田原市では小学校4年生の授業の一環として、郷土の偉人である二宮金次郎(尊徳)について学ぶ「尊徳学習」という機会があります。この際に学んだ尊徳翁の事績や教えを振り返り、文章に表現することを通して尊徳翁への理解や関心をさらに深められれば…といった考えのもと、市立小学校5・6年生を対象とした夏休みの課題のひとつとして、「二宮金次郎とわたし」という作文を書いていただいております。

 

二宮尊徳から学んだもの~私が尊徳の生き方から学んだこと。学んだ教えをいかしていること~」をテーマに、皆さんに作文をお願いしましたところ、令和元年度は381人よりご応募いただきました。

 

寄せられた作品には、「積小為大」や「至誠」「勤労」「分度」「推譲」などの尊徳先生の教えを受けて、周りの人を思いやったり、努力の大切さを再確認している様子が作文に表れており、本市の尊徳学習が子供たちに根付いていることを実感できました。

作文発表会

今回応募いただいた381点の中から、10作品を選出し、令和元年10月19日(土)に開催した「第61回尊徳祭」で、5人の方に口頭発表をしていただきました。(発表者は氏名に★マーク。作品は50音順で掲載しています)

作文発表者着席
市長・教育長との記念撮影
表彰式

★植木 楽斗さん(富士見小学校6年生)

「この言葉の大切さ」
「積小為大」
ぼくは、この言葉が好きでずっと頭に残っています。ぼくは、この言葉と似たような体験をしたことがあります。「積小為大」とは、小さいことを集めて、はじめて大きいことができる、という意味で、小さい努力も軽く見てはいけないということです。
 ぼくが体験していることとは、空手です。一年生や二年生の時は、何も考えずに練習していましたが、四年生になってからは、他の道場に練習に行ったり、上手な人を見て真似したりして、色々なやり方ができるようになりました。これが小さな努力だと思います。今では、黒帯をとるための試験を受けることができるようになりました。空手でいうと黒帯が「大」だと思います。小さいころは大会で勝てませんでしたが、五年生になって勝てるようになってきたので、小さな努力をした結果が報われたのだと思います。
 次に自分の体験と似ていることとは、夢へむけての努力です。まず金次郎の夢とはなんでしょうか。それは、農民のために自分がお上の位までなり農民を幸せにすることです。そして、ぼくの夢は医療に関係する仕事をすることです。今そのために勉強をしています。勉強は、分からないことを細かくやっています。金次郎は、仕事をしながら学問をやっていたのですごいと思います。ぼくも、金次郎のように何かしながら勉強をできるようにしたいです。
 ぼくには、空手のような体験がたくさんあります。そのことは、「積小為大」ということをするとできるようになるので、もっとできることを増やして金次郎に近づいていきたいです。

植木楽斗さん

岡本 惟道さん(三の丸小学校6年生)

「二宮金次郎の生き方を見て感じたこと」
 二宮金次郎の考え方や行動の基になったものは、小さい頃に自然災害にあった経験や貧乏だった頃の経験から学んだことでした。堤防工事の手伝いや畑仕事をした経験から自然の様子や人の力を学び、商家で働いて商業の合理的な考え方を身に付けました。
 二宮先生は自然と環境のバランス、共生を考えていたというところにすごさを感じました。洪水被害の経験があっても、自然は怖いものと考えるのではなく、共に生きるものとしたところが、とても日本人らしいと思います。捨て猫を拾って育てた、という話もあり、動物にも優しい人だったと知り親しみを感じました。
 貧乏だった二宮先生は、積小為大の実践でお金に困らなくなります。すごいと思うのは、お金を持ったら社会のために使うということを実践したことです。自分で稼いだものはその人のものかもしれないけど、自分のために使い貯めるのではなく、社会のため将来のために使う、全体のためになることをするという考え方を思い付き、実践した先生は偉大だと思います。日本にはこの考え方を企業理念にしている会社が多くあると知り、外国の企業に負けることはないと思いました。二宮先生の話には、よりよい結果を出すために努力することの大切さがあると思います。二宮先生は勉強熱心な人というイメージでしたが、日本が発展するための考え方になくてはならなかった、偉大な人だったと思うようになりました。
 二宮先生は有名になりたいとは全く思わず、「自分の墓など作るな」と言っていたというのもかっこいいと思います。二宮金次郎の歌を知っているのは自慢だし、校庭に金次郎の像があることを嬉しいと思います。
 これから、難しい本でも二宮先生の考えについて勉強し、僕がやれることからやりたいと思います。

奥村 紗世さん(桜井小学校6年生)

「金次郎の教えを生かして」
 私は四月から六年生になり、最上級生としての役目も多くなりました。大変ですが、これまで学んできた金次郎さんの教えを生かし、行動で示そうと思いました。特に力を入れているのは、委員会と仲良し班の活動です。
 私が委員長として所属する委員会の仕事は、そうじ前の放送や昇降口のそうじなどです。目標は「みんなが気持ちよく過ごせる学校」です。委員長として委員会をひっぱっていくには、金次郎さんの教えの一つの「勤労」が大切だと思いました。勤労とは、真面目に一生けん命に働くという意味です。これを委員長の私から実行していけば、委員会全体の意識も少しずつ高くなると思います。なので、小さな仕事だって責任をもって行います。金次郎さんも二宮家を立て直すためにはたらいたように、私も「みんなが気持ちよく過ごせる学校」という目標に向かい勤労の考えをわすれずに、活動に取り組んでいきたいです。
 そして、仲良し班という他学年と交流する場では六年生がまとめる役です。一年生から五年生をまとめるのはなかなか大変です。そんな時思い出したのが、「金次郎さんがたくさんの村を立て直した」ということです。村人の先頭に立ち指示したりするのはとても苦労したと思います。でも、六百以上の村を立て直せたのは、まごころを持って事に当たるという意味の「至誠」の心で金次郎さんが行動したからだと思います。思い通りに進まなくてもていねいにたくさんの村人と向き合い助けた金次郎さんを見習い、私は至誠の心を持ち「下学年によりそい班をまとめられる六年生」を目指していきたいです。
 このように金次郎の教えは生活していく上で、とても大切です。それを少しずつ身に付けて残りの小学校生活をじゅう実させていきたいです。

★小野澤 桂一さん(前羽小学校6年生)

「見えない努力」
 ぼくは、二宮金次郎について酒匂川のはんらんを防ぐために松の木を植えた事と村を復興させた事しか知らなかった。調べてみると「百姓には学問はいらない。」と言われても、「二宮家を立て直す」という目標に向かって進んで勉強していた事を知った。また、六百以上の村を復興させるために自分の身をけずって働き、時には反対する村民やいやがらせする人がいる中、自分の信念を曲げずに何十年もの間、人のために小さな努力を積み重ねてきた事を知っておどろいた。二宮金次郎は、自分のやり方が正しいか悩み、リーダーとしての自信を失いそうになった時、二十一日間もの断食修行をした。そして、相手を責めずに自分自身を見つめ直し、原点に立ち戻る事ができた。このような事はなかなかできない。家族や村民などのために行った見えない努力が他にもたくさんあったと思う。
 ぼくは、剣道をやっている。始めて一年になり、三級に合格したり、試合にも出場させてもらえるようになった。でも、まだまだ下手くそだ。剣道は、気剣体が一致していないといけないが、なかなか自信のある一本が打てない。そんなぼくが今、大きな夢を持った。それは「全国大会に出場する」という事だ。剣道の先生は「夢は絶対に叶う。でも、そのためには他の人の何倍、何十倍も努力しないとかなわない。」といつも指導してくれる。その事を聞くとぼくは金次郎の「積小為大」の言葉を思い出す。村の復興と剣道は違うけれど、小さな事を積み重ねていく事がいずれ大きな成果につながる事は全く同じだと思う。
 ぼくも二宮金次郎のように、なかなか成果が出せず苦しい時も人のせいにせず自分を見つめ、正していけるけんきょな気持ちを大切にしたい。そして、全国大会出場をかなえたい。ぼくは、絶対にあきらめない。
小野澤 桂一さん

茅野 里香さん(富水小学校6年生)

「二宮尊徳ってすごい」
 大河ドラマ「西郷どん」を見ていた時、テレビから聞こえてきた、「二宮尊徳先生はすごくえらい方だ。」という西郷隆盛の言葉。その時、二宮尊徳がこんなにも有名な人であったことを初めて知った。四年生の時に一度、二宮尊徳については学習していたが、日本中で知られている人とは思っていなかった。そこで、あらためて調べてみることにした。
 調べてみればみるほど、すごさがわかってきた。まずは、子どものころの学ぶための様々な努力。そして、自分ができることをみつけ、工夫すること。さらに、大人になってからの、人々へのやさしさと思いやりをもった様々な改革。日本の歴史と大きくかかわり、人々の生活を豊かにしていた。やっぱりすごい人だ。
 中でも私が一番心に残ったのは、「徳」という考え方だ。辞典で調べると、徳は身についた品性、社会的に価値のある性質と書いてある。でも、尊徳の「徳」の考え方は違う。どんなものにも必ず良さがあり役立つことがあるということだ。そして、人も同じだ。どんな人にも良さがあり、役に立つ所があるのだ。これを知って、私はうれしくなった。今、私は、様々な物や人の徳で生きている。自分の徳はわからないけれど、将来、自分も人の役に立つことができるかもしれないと思ったからだ。「報徳」いつか、今うけている徳を、自分の力で、かえしていくのだ。
 そのために、今できることは、なんだろう。二宮尊徳の子どものころのように、まず一生けん命勉強して、自分に力をつけていきたい。そして、人の心や物を大切にして、いつも、ありがとうの気持ちをわすれずに、今を大切にすごしていきたい。
 四年生の時とは大きく印象がかわった二宮尊徳。いつかもっとくわしく調べてみたい。

北村 歩夢さん(桜井小学校6年生)

「二宮金次郎の映画を観て」
 ぼくは今まで桜井小学校で、二宮金次郎さんの教えや一生をたくさん学んできました。「積小為大」や「凡事徹底」など大切な事を色々教えてくださった金次郎さんを、学んでからずっと尊敬しています。
 去年、二宮金次郎さんの映画が作られると聞いた時、映画が完成したらぼくも観に行きたいと思いました。そして今年の一月に尊徳記念館の上映会へ、お母さんと観に行きました。この映画を観て特に心に残った事が二つあります。
 一つ目は、金次郎さんが小田原藩主の命令により、桜町領の復興を手がけた事です。金次郎さんは「報徳仕法」と言う独自のやり方で村を復興させようとしますが、始めは百姓達に反発されました。しかし段々と百姓達は金次郎さんに心を動かされ、いな作に一生けん命はげむようになりました。こんなに変わった百姓達の姿を見て、ぼくは感動し、金次郎さんは、人間をこれだけ変える事が出来るすばらしい人なんだなと思いました。
 二つ目は、金次郎さんに反発し、どん底に落とし入れた侍、豊田正作の事さえも、金次郎さんは信じ、助けた事です。もしぼくだったら、どん底に落とし入れた悪人を信じる事は出来ないし、逆にこらしめてやりたいと思いました。金次郎さんのお母さんは、「他人を信じてはいけない。信じられるのは自分だけだよ。」と金次郎さんに教えてきましたが、それでも金次郎さんは悪人までも信じたので、本当に心が広い人だと思いました。
 ぼくはこの映画を観て、金次郎さんの生き様に感動し、今まで知らなかった事も知る事が出来ました。そして金次郎さんのやさしさにジーンと来ました。ぼくも身近な事から、周りの人にやさしくし、困っている人を助けてあげられる人になりたいと思いました。

★小林 優昊さん(報徳小学校5年生)

「笑顔の輪を広げて」
 毎年秋になると、せんりょう川ぞいにある祖母の田んぼには、金色に光るお米がたくさんみのります。毎年私の祖母は、父と兄と力を合わせて一生けん命お米を育て、たくさんの人を笑顔にします。昔、私が住んでいるこの地域は、さかわ川がはんらんし多くの田畑や家が飲みこまれ、多くのひ害を受けたと学びました。そんなこの地のふっこうのために、おさない金次郎さんは、大人の役に立とうとわらをあんで、ぞうりを配ったり、家族を助けるために働きに出たりするなど、自分にできることを考えて行動しました。
 私の家族が、今米作りにはげむことができるのも、当たり前ではなく、金次郎さんをふくむたくさんの人々のおかげであることを知りました。
 そんな金次郎さんから学んだことは「一円融合」という考えです。これは、全ての物がおたがいに働きあって、いい結果をうみ出すと言うことです。私は今、チアリーディングのチームに入っています。今までの私は、チアが大好きで、うまくなろうと一生けん命練習することだけに夢中でした。しかしそれだけでは、だめだと気づきました。チームのみんながバラバラでは、観ているお客さんが笑顔になりません。心を一つにすることが大切です。それに、いつも教えてくれる先生やささえ合う仲間や家族、そして見てくれるたくさんの人々などがいるからこそいいえん技で、笑顔が生まれます。
 私は金次郎さんからみんなが一つになる事の大切さを学びました。これからは今までとはちがう気持ちでチアをやろうと思います。これまでのように自分が楽しむのではなく、チーム全体で一つになって見ている人に、笑顔や勇気をとどけることを一番の目標にしたいです。
小林 優昊

杉﨑 侑実さん(国府津小学校6年生)

「積小為大の大切さ素晴らしさ」
 小を積んで大を為す。金次郎は、積小為大を大切にしていた。
 例えば、桜町の立て直し。桜町はとても荒れていて、昼間からかけごとばかり。金次郎は畑を調べたり、町の一軒一軒をまわり、夜遅くまで農民に指導していた。そうした行動から農民からの信頼を得て認められ、立て直しに成功することができた。金次郎が親身になってコツコツと取り組んだからだと思った。そしてさらに、農民たちと同じ物を食べ、同じ状態の環境で暮らし、農民の苦労をくみとり、いばった態度をとらないところが、本当に素晴らしいと思った。
 普段の生活を振り返り、積小為大に取り組めていることに気づいた。私は一年生の時からピアノを習っている。四年生の時、校内で小田原市音楽会のピアノ伴奏者オーディションが行われた。毎日、リズムや強弱に気をつけながら、納得がいくまで繰り返し練習をした。とても大変だったけれど、伴奏者になりたい気持ちが強かったから、コツコツと取り組むことができた。そして伴奏者に選ばれた。とてもうれしかった。ピアノの練習を通して感じたことがあった。努力することができたのは、家族の支え、友達の応援、ピアノの先生の指導があったからだ。大を為すのには、一人ではなく、みんなの協力があったからこそ、できたことだ。本番はとても緊張したけれど、たくさん練習したという自信があったので、最高の伴奏ができたと思う。
 一人一人が誰かのためにという気持ちを持ち、目標に向かって少しずつ取り組める世の中になってほしい。そして、積小為大の大切さ素晴らしさを感じてほしい。私も、日々の生活の中でできることを考え、コツコツと取り組み、金次郎の教えを大切にして、これからの将来につなげていきたい。

★田代 佳知さん(報徳小学校5年生)

「将来のため」
 二宮金次郎さんは、まずしい人を助けるためにいっしょうけんめいに働いたり、勉強をしている人でした。その金次郎さんのおしえは、人々の手本として伝えられてきました。 
 ぼくが、心に残った金次郎さんのおしえは、「分度」です。「分度」とは、収入に応じて一定の基準を決めて、そのはんい内で生活するということです。
 ぼくが、「分度」を選んだ理由、それは、ぼくが昔、おこづかいやお年玉などをもらうとすぐに全てのお金を使ってしまって、本当にほしい物が買えなかったという経験があったからです。
 ぼくは、金次郎さんのおしえの「分度」をつねに頭に入れています。将来、自分が本当にほしい物が買えなくて困らないように、今のうちからお金をためておきます。そのために、もらったお金をおさいふに入れて使ってしまわないように貯金箱にいれるようにして、毎週のようにいっていたゲームもがまんし、本当にやりたいイベントがある時だけゲームをするようにしました。
 決まり通りにしたら、貯金もできて、欲しい物ができた時に買えるようになりました。さらに、「分度」というおしえをみにつけお金がたまったら、将来は、両親を旅行につれていければいいなと思っています。
田代佳知さん

★福田 壮太郎さん(報徳小学校5年生)

「今ぼくが出来る推譲」
 ぼくは四年生の時に四つのことを習いました。それは「至誠」「勤労」「推譲」「分度」です。ぼくが一番心に残ったのは「推譲」です。推譲の意味は、分度して残ったものを推譲といいます。分度の意味は、適量、適度のこと。分度を定めないと生活など全てがつらくなってしまいます。ただものを分けてあげるのが推譲ではありません。分度をして余った物を分けるのが推譲です。
 ぼくがいまできる推譲を考えてみました。ぼくは剣道を習っています。道場には一年生とか、小さい子がいるから、自分のけいこがおわったら、めんどうをみてあげたいと思います。そうしたら、その子が大きくなって、小さい子のめんどうをみて、道場が発てんしていくと思います。
 そういうことで、「推譲」はすごい言葉だなあ、と思います。その言葉をつくった二宮金次郎さんは、すごくい大だなと思います。ぼくは二宮さんの実家の近くに生まれてよかったです。
 金次郎さんは、どんなことにもくじけないで、あきらめないでがんばってきたから、こうやって、いじんになったんだと感じました。
 ぼくがこの文を書いていて気づいたことは、だれにでも、そんとくさんがつくったことばは、出来るということです。子供でも、大人でもだれでもできます。だから、ぼくもがんばって、推譲していきたいと思います。
福田壮太郎さん

最終更新日:2019年11月15日


この情報に関するお問い合わせ先

文化部:生涯学習課 尊徳記念館係

電話番号:0465-36-2381


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