「二宮金次郎とわたし」作文について

小田原市では小学校4年生の授業の一環として、郷土の偉人である二宮金次郎(尊徳)について学ぶ「尊徳学習」という機会があります。この際に学んだ尊徳翁の事績や教えを振り返り、文章に表現することを通して尊徳翁への理解や関心をさらに深められれば…といった考えのもと、市立小学校5・6年生を対象とした夏休みの課題のひとつとして、「二宮金次郎とわたし」という作文を書いていただいております。

 

二宮尊徳から学んだもの~私が尊徳の生き方から学んだこと。学んだ教えをいかしていること~」をテーマに、皆さんに作文をお願いしましたところ、平成30年度は345人よりご応募いただきました。

 

寄せられた作品には、「積小為大」や「至誠」「勤労」「分度」「推譲」などの尊徳先生の教えを受けて、周りの人を思いやったり、努力の大切さを再確認している様子が作文に表れており、本市の尊徳学習が子供たちに根付いていることを実感できました。

作文発表会

平成30年10月13日(土)に開催した「第24回全国報徳サミット小田原市大会」で、今回応募いただきました中から5人の作文について、参加者の皆さんの前で口頭発表していただきました。(50音順)

作文発表者全員
安藤海国さん
田中大貴さん

安藤 海国さん(下曽我小学校5年生)

「世界に広まれ!尊徳の教え」


 尊徳の教えで一番すごいと思う点は、どれも、彼のように心がけが立派な人にしかできない事ではなく、誰にでもできる事だという点です。
 毎日の生活の中で、「あ、これは尊徳のあの教えだ。」と思うことが、たくさんあります。
 例えば、今、私達五年生は、総合学習で米作りをしています。稲は、太陽、雨、土などの自然の恵みに加えて、苗を植える前に代掻きをしたり、苗を植えた後も草むしりをしたりという、人間の手が入らなければ、しっかり育ちません。これは、自然も人間も一つの円の中にあって働き合うという「一円融合」です。
 また、四年生の時、クラスの子から「外郎売」の口上の初めの部分を聞き、自分も言えるようになりたくなりました。全部で八ページもある、とても長い口上ですが、いつか全部暗誦できるように、今、毎日こつこつ覚えています。これは、積み重ねが大事だという、「積小為大」です。
 また、毎年六月に学校で、「緑の羽根募金」を行っています。私は、今年百円を募金しました。集まったお金は、森林整備や被災地の災害復興支援などのために使われるそうです。これは、自分達ができる範囲で、社会貢献するという「推譲」です。
 尊徳に関する本を読んでいたら、二宮尊徳が世界にも紹介されている事を知って、おどろきました。明治時代に、内村鑑三という人が、英語で「代表的日本人」という本を書き、その中で、二宮尊徳を紹介しているそうです。私の住む小田原の人が、世界でも知られているなんてとても嬉しいし、誇らしく思います。
 誰にでもできる尊徳の教えをもっと日本中の人に知ってもらいたいし、世界の人達にも、もっともっと知ってもらいたいと思います。
 

石原 和奏さん(報徳小学校5年生)

「夢に向かって」

 

 私は、報徳小学校に通っています。報徳という漢字は一年生の時に書くには、難しくて、土地の名前でもないし、どうしてこんな名前の小学校なのかなと疑問に思っていました。
 四年生の時、二宮金次郎について学習し、初めて金次郎さんの生き方や教えを知りました。勉強したことによって自分ができることをする、恩返しをする、という報徳の言葉の意味が分って、報徳小学校に通っていることをほこらしく思いました。
 金次郎さんの教えには、至誠・勤労・分度・推譲・積小為大などがあります。金次郎さんは、子どものころから苦しいかんきょうの中で生活してきました。自分が苦しい中でも、酒匂川のはんらんから栢山村を守るために一生けん命働いたり、貧しさに負けないで、捨ててあった苗を植えて米を一俵とったり、勉強するために、菜種を育てて菜種油にかえました。私だったら目の前に困難なことが現われたらあきらめてすぐ逃げてしまうだろうけど、金次郎さんは知恵をしぼって一生けん命働いて、自分ができる小さなことからコツコツと人のために実行しました。金次郎さんは絶対にあきらめない人だったのだと強く感じました。
 私の将来の夢は、幼稚園の時からかわらず、薬剤師です。人の役に立つ仕事をしたい、人に元気を与えられるような人になりたいと思ったからです。この目標に向かって、積小為大の教えのように毎日コツコツ努力して勉強していきたいです。そして、「人のため」、「社会のため」という推譲の教えを忘れずに毎日をすごしたいです。
 夏休みが終わったら、校庭のわらじをさし出している二宮金次郎像をもう一度じっくり見てみたいです。

大谷 美椛さん(報徳小学校5年生)

「くじけない心で」

 

 なぜ金次郎はこんなにもくじけなかったのだろう。私は、金次郎のことを学びそう思った。
 金次郎は子どものころ、村の人たちに「農民に学問なんかいらん」と言われても、自分から学問をし、目標に向かって努力していった。私はそれがすごいと思った。私だったらたくさんの人たちに批判されたら他の人に合わせてしまっただろう。
 両親が亡くなり、金次郎は万兵衛の家にひきとられるがくじけずに「二宮家をたて直す」という目標に向かってどうすればよいか考え、努力を続けた。金次郎のくじけない心は本当にすごいと思った。
 私はピアノをやっている。両手でひくと左手が強くなってしまい、右手が聞こえなくなってしまうことがあり、むずかしい。けれど金次郎の「くじけない心」を思い出し、できるようになるまで、まずはつっかえなくなるまでかた手ずつひき、それから少しずつ強さに気をつけながらくりかえしひく、という努力をした。金次郎のことを学ぶ前はあきらめてしまうことが多かった。今でも、自分の考えが分かってもらえないときなどに、あきらめてしまうことはあるけど、かんたんにはくじけなくなったと思う。
 夏休みの絵や習字などでは、思うようにいかないことも多いけど、やり方を工夫したり、アドバイスをもらったりして、何度も練習をつみかさね、くじけない心でがんばれた。それは、金次郎のおかげでもあると思う。
 金次郎は、積小為大という言葉を残している。けれどそれはくじけない心があってこそできると思う。くじけない心で少しずつでも努力をつみかさねれば大きなことになる。これも積小為大だと私は思う。私は金次郎からくじけない心を学んだ。私は、いままでよりもくじけない心でいろんなことに挑戦して、自分を成長させていきたいと思う。

奥村 紗世さん(桜井小学校5年生)

「金次郎の教え」

 

 私は、栢山で生まれ育って良かったです。家から歩いて行けるきょりに、捨て苗田や油菜の畑の跡地、生家など金次郎さんゆかりの場所や物がたくさんあり、学校の総合学習で金次郎さんにちなんだ体験や学習ができるからです。日本だけでなく、世界でも知られている金次郎さんをほこりに思います。
 けれど、知れば知るほど金次郎さんは、がまん強く知恵があり、強い意志を持ち、行動力のある立派な人です。なので、自分はとても金次郎さんのようにはなれないと思っていました。
 私は、小さいころからピアノを習っています。最初は数個の音を覚えることから始め、今はもう細かい楽ふの曲も弾いています。毎日の練習をなまけたくなってしまったり、難しい曲ではくじけてあきらめそうになったりすることもありました。けれど、少しずつでも練習を重ね、ずっと続けてきたから今のように弾けるようになったのです。これも金次郎さんの教えの一つで小さな努力の積み重ねが、やがて大きな成果に結びつく、という「積小為大」だということに気付きました。たくさんの漢字を覚える時も、簡単な漢字が書けなければ、難しい漢字を書くこともできません。
 私にとっての「積小為大」はこのように身の回りの小さなことですが、それでも金次郎さんの教えをいつの間にか実せんできていてうれしく思いました。
 私は、将来、金次郎さんのように大きな事を成しとげ、たくさんの人たちを助けたり力になることはないかもしれません。けれど金次郎さんの教えは自分なりに実せんしていくことはできます。そのことを心にとめながら家族や友だちに接したり、習い事や学校生活に取り組んでいきたいです。
 

田中 大貴さん(桜井小学校6年生)

「金次郎先生の言葉」
 

 二宮金次郎先生は僕にとってのあこがれだ。金次郎先生は、僕にはもっていない物をたくさんもっているからだ。金次郎先生が作った言葉はどれも心にひびく物だった。僕はたくさんの言葉の中でも特に「至誠」という言葉が好きだ。至誠とは、誠実な心、真心という意味で、今僕は、至誠を身につけたいと思っている。
 なぜなら金次郎先生は、僕より小さい時から、他の人を考え、今自分にできる事をやってきていた。それに比べて僕は、自分でやらなければならない事をやり、考える時には、一番先に自分の事を考えていた事に気づいたからだ。将来必ず一人ではなくお互いを支えながら生きていくのが人間なので、このままではだめだと思った。金次郎先生より遅いスタートだけど、少しずつ少しずつ周りを思い成長していきたいと思ったからだ。
 また、それに近づくために金次郎先生のもう一つの言葉「推譲」も身につけたい。推譲は、人を救う人になりなさいという至誠につながる言葉だ。世界には今も飢餓に苦しむ人が十三人の中に一人はいると聞いた。僕はその人たちを救いたいが、まだ子どもなので大きな事はできない。だから、学校でやっているペットボトルキャップぼ金やユニセフぼ金などに協力している。これで一つでも多くの命が救えたらうれしいと考えたからだ。
 僕は昔も今もこれからも金次郎先生からたくさんの事を必ず学んでいくだろう。学べば学ぶほど金次郎先生はとてもすごい人だと思った。僕は金次郎先生のいいところをどんどん吸収して立派な人になってたくさんの人の役に立ちたいと思った。もしなにか問題がありなやんだ時は地域のい人である二宮金次郎先生の言葉を思い出して前を向いて進んでいきたい。

最終更新日:2018年11月08日


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文化部:生涯学習課 尊徳記念館係

電話番号:0465-36-2381


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