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広報おだわら 第1026号

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広報おだわら 第1026号

平成23年1月1日 発行

#01:新春メッセージ 小田原の未来を拓く
#02:平成22年度市民功労賞が決定!/小田原ならではの住まいづくり
#03:自治基本条例策定中 市民、議会、行政が一つになって小田原のまちづくりを進めます
#04:いのちを大切にするケアタウンおだわら モデル事業が動き出しています
#05:市の財政状況
#06:おだわら情報
#07:地域の力、育てます!!
#08:〈連載〉市民力/キラリ若人!
#09:梅香る 小田原の春がやってきます
#10:〈連載〉あの日 あのとき 小田原


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※以下のページは、目の不自由なかたでもご利用いただけるよう、市販の音声読み取りソフトに対応するため、文字データのみを記載しました。
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まちづくり情報誌 広報 小田原
1/1─1/31
平成23年1月1日発行 No.1026
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========目次========
#01:新春メッセージ 小田原の未来を拓く
#02:平成22年度市民功労賞が決定!/小田原ならではの住まいづくり
#03:自治基本条例策定中 市民、議会、行政が一つになって小田原のまちづくりを進めます
#04:いのちを大切にするケアタウンおだわら モデル事業が動き出しています
#05:市の財政状況
#06:おだわら情報
#07:地域の力、育てます!!
#08:〈連載〉市民力/キラリ若人!
#09:梅香る 小田原の春がやってきます
#10:〈連載〉あの日 あのとき 小田原
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#01:新春メッセージ 小田原の未来を拓く
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2011年が始まります。小田原にとって、小田原市民一人一人にとって、幸せと喜びに満ちた年となりますよう、皆で力を合わせ、小田原の未来を拓いていきましょう。

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新年明けましておめでとうございます
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小田原市長 加藤 憲一

 「市民の力で未来を拓く希望のまち」の始まり
  昨年を振り返りますと、冬季オリンピックや、サッカーワールドカップなど、世界的に明るい話題の一方で、先行き不透明な景気や経済、周辺領土を巡る問題など、我が国の今後を不安に思う場面も多くありました。
 本市は、依然として厳しい財政状況でありますが、10月の全国丼サミットなどでは、小田原の活力と可能性を再認識できました。また、12月に市制70周年を迎えた節目にふさわしく、地域資源を生かしての、市民や民間の力によるまちづくりが、随所で芽を出し始め、「新しい小田原」へ確かな手ごたえを感じました。

「新しい小田原」がいよいよスタート
 4月には、新しい小田原の設計図となる新総合計画がスタートします。
 実現する将来都市像「市民の力で未来を拓く希望のまち」を目指して、市民の皆様との協働により、計画を推進していきます。
 おだわらTRYフォーラム、地域別計画の策定作業など、新総合計画づくりの一連の取り組みは高く評価され、12月に「地域づくり総務大臣表彰」を受賞しました。この全面的な市民参画による新総合計画は、小田原の良さ(徳)を生かし伸ばす内容となっています。
 併せて市では、この計画を着実に推進するため、組織・機構を改編し、市民に分かりやすい組織づくりを進めます。

市民主体の協働型まちづくり
 活気に満ちた地域社会をつくるには、市民主体の「協働」をより盛り上げ、皆が地域の課題解決の当事者として、知恵と力を発揮する意識を共有することが必要です。各地域では、福祉や環境などさまざまな分野のモデル事業が行われており、そこで得られたノウハウを市内全域に広げる方向へ、行政としても力を注いでいきます。
 また現在は、「自治基本条例」制定に向けての準備も進めています。

地域を活性化する「新しい公共」
 民間団体や企業、市民の皆様の自由な発想と活力で、地域経済の振興を目指す「無尽蔵プロジェクト」は、着実な成果をあげています。
 例えば、「ウォーキングタウン小田原」の取り組みでは、NPO法人が国登録有形文化財「清閑亭」を管理・運営し、さまざまな企画が好評を得るとともに、ウォーキングを楽しむ拠点としても、その価値を高めています。また昨秋には、片浦地区の「みかん」を民間の企画力、ネットワークにより、新たな切り口でアピールする「片浦みかんプロジェクト2010」も始まりました。
 これまでと異なる手法で、民間の力を大いに活用する「新しい公共」のあり方を探り、小田原を元気にする「無尽蔵プロジェクト」を、今後も推進していきます。
 喫緊の課題である、「市民ホール」「お城通り地区再開発」「小田原地下街の再生」などの重要案件についても、市民の皆様の知恵と力、民間の力を生かしながら、一つ一つの行程を経て、着実に進めていきます。
 地域で支えあう生き方や暮らし方、地のものや恵みに囲まれて暮らす豊かさという小田原の持つ魅力を、さらに育て、未来に継承する責任を、市民の皆様と共に全うする所存です。本年もどうぞよろしくお願いします。

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新年のお喜びを申し上げます
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小田原市議会議長 今村 洋一

市民の皆様に身近な市議会で 市民の皆様が納得できる議論を
 昨年は、鈴木、根岸両氏のノーベル化学賞受賞、小惑星探査機「はやぶさ」の7年ぶりの帰還など、自然科学の分野における日本人の活躍が私たちに大きな夢を与えてくれました。
 一方で、30年に一度の異常気象と認定された夏の猛暑や、奄美大島を襲った記録的な豪雨など、自然の猛威を目の当たりにした一年でもありました。
 特に、本市を襲った9月の台風9号の大雨による被害は、これまでのデータや経験からは推し量れないほどの急激な河川の増水によるもので、日頃からの災害への備えの重要性を改めて認識するとともに、市域、県域を越えた広域的な対策の必要性を痛感させられました。

「行財政のチェック機能」を高めて
 さて、21世紀もはや10年が経過しました。この間の情報技術の高度化や経済のグローバル化は著しいものがあり、地球規模での環境問題も深刻化しています。
 こうした急激な時代の変化の中、我が国の政治経済は、外交、内政両面にわたる政治の混迷や円高の影響などによる経済の停滞が続いており、私たちの生活にも少なからぬ影響が及んでいます。
 本市においては、税収の大幅な減少により、平成13年以来9年ぶりに普通地方交付税の交付団体となりました。本格的な人口減少・高齢社会に突入し、今後、高齢者の医療・福祉ニーズは急激に増加することが予想されます。このような時だからこそ、市民の生活を守り、健全な財政運営を維持していくために、議会の重要な役割である「行財政のチェック機能」をさらに高めていかなければならないという思いを強くしているところです。

分かりやすい開かれた議会づくりを
 市議会においては、この変化の激しい時代に対応すべく、議会改革を順次進めています。
 昨年は、市民に分かりやすい開かれた議会づくりに向けて、小田原市議会では初めてとなるアンケート調査を実施し、今、市議会に求められているものは何か、市民の皆様の率直な意見を伺うことができました。今後、この結果をきちんと分析し、議会として整理すべき課題に取り組んでまいります。市民の皆様とより身近に接し、市議会としての政策提言に市民の皆様のご意見を数多く反映できるよう、皆様にとって身近な存在としての市議会を目指していきます。

責任のある結論を導き出す
 本市では現在、本年4月からスタートを予定している新総合計画の策定に向けた準備が進められています。以前より抱えている市民ホールの建設、お城通り地区の再開発事業、地下街問題などの懸案事項にも一定の方向が示されるものと思いますが、その他にも重要課題は山積しています。市民の信託を受けた市議会として、市民の皆様が納得できる議論を行うためにも、行政に対し、言うべきことはきちんと言わせていただき、責任のある結論を導き出したいと思っています。
 小田原市議会は、本年も市民の皆様の幸せを第一に考え、市政の発展に努めてまいります。今後とも変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。 本年が皆様にとって明るく良い年でありますことと、皆様のご健勝とご多幸を祈念いたします。

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#02:平成22年度市民功労賞が決定!/小田原ならではの住まいづくり
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平成22年度市民功労賞が決定!
栄えある賞は、このかたがたに
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問 文化交流課  電話0465-33-1703

学術・文化・福祉・産業など市民生活のさまざまな分野において功績のあったかたにお贈りする市民功労賞。今年度の受賞者が決まり、1月10日 祝日に、市民会館にて贈呈式が行われます。

○桜井小学校自転車チーム
「交通安全こども自転車神奈川県大会」で13連覇を果たし、昨年8月の「第45回交通安全子供自転車全国大会」では全国5位の成績を収めました。交通安全に対する取り組みが全国的にも評価されています。

○志村 宗男さん
小田原市青少年指導員として、昭和43年の発足以来、地域の青少年育成指導に携わり、さらに、小田原少年院の篤志面接委員、保護司として、犯罪や非行からの立ち直りを支え、青少年の健全育成、更生保護に尽力されています。

○鈴木 洋子さん
民生委員・児童委員を36年間勤め、地域の奉仕者として住民の生活状態に常に気を配り、要援護者が地域などで自立した生活が送れるよう、適切な助言や指導・支援を行うなど、地域福祉の発展に尽力されています。

○高橋 征人さん
永年にわたり小田原市漁業協同組合代表理事組合長を務め、定置網漁業活性化事業に取り組まれました。定置網の漁獲物の高付加価値化を実現し、地域漁業の発展かつ安定に大変貢献されています。

※この賞は、市民のかたがたからの寄附金をもとに設置した小田原市ほう賞基金により運営しています。

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無尽蔵プロジェクト
小田原ならではの住まいづくり
小田原の「木」の活用を考える
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問 建築課  電話0465-33-1556

県建築士事務所協会県西支部長 川村昇さん

このプロジェクトの目指すものは…
●住まいづくりの「地産地消」!
●木を使った「まちなみづくり」!
●小田原産木材を「ブランド化」!

 無尽蔵プロジェクトでは、緑豊かな地元の木材を使った住まいづくりの研究を進めています。
 県建築士事務所協会県西支部で、6月から9月にかけて小田原産木材の調査・研究を行ったところ、本市には、ヒノキや杉を中心に、30坪・2階建ての標準的な一般住宅約3万6,600棟分の供給量にあたる豊富な森林(木材)があることが分かりました。しかし、昨今の一般住宅の建築には、価格が安い輸入木材が多く使用されているため、「小田原産木材」として流通しているのは、そのわずか0・04%に過ぎません。
 この現状を踏まえて、県建築士事務所協会のメンバーが中心となり、研修会を開くなど、小田原産木材の活用を検討していきます。

【ホームページ】
トップページ左側メニューの「無尽蔵プロジェクト」をクリック。

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#03:自治基本条例策定中
市民、議会、行政が一つになって小田原のまちづくりを進めます
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問 行政改革推進課  電話0465-33-1305

市では、現在、自治基本条例の策定作業を進めています。平成21年5月のキックオフフォーラムを皮切りに、さまざまな市民のかたが参加して検討してきました。昨年8月に骨子案がまとまり、10月には、条例の素案を公開して広く意見をいただくことができました。
ここでは、改めて自治基本条例が目指すもの、自治基本条例により何が期待できるのかを考えていきます。

【目標とする本市の将来像】
『市民が生き生きと暮らし続けることができるまち』
○より一層発揮される市民の力
○尊重し、協力し合い生まれる大きな力
○多様な市民の声が生かされる市政
 ↑
目標に向かって、自治の担い手が力を発揮し合い、
それぞれが協力し合って、まちづくりに取り組んでいく
 ↑
本市の自治の担い手
○市民(地域活動団体や市民活動団体などを含む)
○議会
○行政

【自治基本条例が目指すもの】
 小田原では、地域に根づいた活動や、福祉・環境などの分野で市民による精力的な活動が実践され、豊かなまちづくりが行われてきました。しかし、その一方で、少子高齢化や小世帯化などが、将来のまちづくりに影響を及ぼすことが懸念されています。
 自治基本条例は、わたしたちの小田原を将来にわたって「市民が生き生きと暮らし続けることができるまち」にすることを目標とし、そのために市民や議会や行政はどうあるべきか、などを明確にするものです。
 それら、まちづくりの担い手のすべてが、本市のまちづくりの目標を共有し、その実現に向けて力を出し合い、協力し合う気運をより高めていくことを目指しています。

●自治基本条例が制定されることによって、次のような効果が期待できます

○より一層発揮される、市民の力
 「市民力」(小田原をより良いまちにするという思いを持って、自ら考え、行動する、市民の力)を生かす自治の推進を明確にすることにより、限られた市民だけでなく、より多くの市民の力がまちづくりに発揮されるようになります。

○尊重し、協力し合い生まれる大きな力
 市民や議会、行政の役割などを明確にし、それらの担い手が「協働」(お互いに尊重し、役割と責任を分かち合い、力を存分に出し合って協力し合う)する自治の推進を明確にすることにより、相乗的な大きな力がまちづくりに生かされるようになります。

○多様な市民の声が生かされる市政
 適切な情報発信や市政参加の仕組みを充実させ、これまで以上に市民との信頼関係の構築に努め、多様な立場の市民の声を市政に反映する機会を充実させていきます。

【ホームページ】
トップページ左側メニューの「自治基本条例」をクリック。

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#04:いのちを大切にするケアタウンおだわら モデル事業が動き出しています
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問 福祉政策課  電話0465-33-1861

社会的に支援を必要としているかたを地域全体で支える仕組みづくりである「ケアタウン構想」。市内の5つの地区で動き出したモデル事業についてお知らせします。

市では、高齢者、障害者、子育て家庭など支援を必要としているかたがたを、市民、事業者、行政などが一体となって支える仕組みづくり、ケアタウン構想を進めています。社会情勢の大きな変化に伴い、地域福祉の課題が複雑化・多様化する中で、誰もが安心して暮らすことができる、新たな支え合いの仕組みが必要となってきているからです。
 ケアタウン構想では、「いのちを大切にするケアタウンおだわら」の実現に向けて、3つの基本目標と具体的な10の取り組みの方向性を掲げています。
 平成21年6月に設置されたケアタウン構想検討委員会から昨年3月に提言を受け、市や地域の関係団体で検討を重ね、現在、市内の5地区(東富水、早川、山王網一色、上府中、下府中)で、モデル事業が動き出しています。

【ケアタウン構想の体系図】
[基本理念]〜いのちを大切にするケアタウンおだわら〜

[基本目標]
○市民一人ひとりが地域福祉を「自分自身の問題」と捉え、主体的に行動するまち
○市民、事業者、行政等が協力して支援する体制が整備され、誰もが安心して暮らせるまち
○市民一人ひとりが、自分にあったサービスを受けられるまち

[取り組みの方向性]
1 人材・担い手の育成
2 市民意識の向上
3 福祉教育の推進
4 相談・交流の場の確保
5 交流の仕組みづくり
6 団体間の連携促進
7 相談体制の充実
8 情報提供の充実
9 生活支援サービスの提供
10 災害時支援体制の充実

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○東富水地区
【テーマ】支援が必要な高齢者等を地域で支える体制づくり
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 東富水地区では、高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らせるように、24時間365日対応の相談窓口を設置して、東富水地区の高齢者や家族からの相談に対応しています。また、昨年10月1日にオープンした「ふれあい処ひとやすみ」(※)では、専門スタッフが介護に関する相談を受けたり、情報提供をするほか、家に引きこもりがちな高齢者の交流の場として、足湯のサービスや、コーヒー・紅茶、ランチサービス(有料)も行っています。また、男性の介護者を対象とした料理教室なども実施しています。
 この事業は、国の「地域包括ケア推進事業」に位置付けられ、市が委託した社会福祉法人小田原福祉会が実施しています。学識経験者、地区自治会、地区社協、地区民児協、市福祉健康部の関係者で構成する「地域包括ケア推進事業検証委員会」が事業の進捗状況を検証していきます。

※ふれあい処 ひとやすみ
 蓮正寺470-225  電話0465-37-3737

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○早川地区
【テーマ】高齢者の見守り体制の強化
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 早川地区では、地区社協、地区民児協、地域包括支援センター、市社協、市福祉健康部の関係者が2か月に1度のペースで、高齢者に関するいろいろな問題、課題をテーマに、検討会議を開いています。福祉関係者がそれぞれの立場で意見を出し、早川地区の高齢者が暮らしやすくなる仕組みづくりを検討しています。
 この検討会議での議論をきっかけに、早川地区の主に75歳以上の高齢者を対象に「緊急要請カード」が配布されました。このカードに、かかりつけ医や持病などの医療情報や、連絡先を記載し、家に保管することにより、救急要請した際に、意思疎通が図れない状況でも、必要な情報を救急、医療機関が得られるようになっています。
 地区の民生委員が担当地区内の高齢者宅を一軒一軒訪問し、カードについて説明しながら、高齢者の近況を伺いました。

緊急要請カードに、氏名、かかりつけ医、連絡先などを記載し、保管します。
シールの下のかっこ内に緊急要請カードを保管した場所を記載。シールを目立つところに貼ることで、緊急時、救急隊員が駆けつけた場合などに、必要な情報を得られるようになっています。

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○山王網一色地区
【テーマ】障害者と地域住民のふれあい活動
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 山王網一色地区では、市内東町の障害者サポートセンターを拠点に、多くの人が障害に関することをより身近な問題と認識し、障害のあるかたが地域の行事に参加したり、障害のない人たちと共に活動するために、どのような課題があるかを検討しています。
 今年度は、主に自治会の役員、民生委員、福祉ボランティアを対象に交流会などを行っています。昨年12月には、身体に障害のあるかたにもできるストレッチ体操の体験や、障害者サポートセンターの業務の説明会を開催しました。
 今後も、アイマスクを着けて食事をする「暗闇レストラン」、視覚障害者の体験談を聴く会の開催など、「障害者と地域とのふれあい活動」をテーマに意見交換会を行っていく予定です。

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○上府中地区
【テーマ】地域住民による子育てサロン活動
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 上府中地区では、地区社協が中心となって、永塚公民館で「上府中子育てサロン」を開設しました。昨年10月26日にスタートし、毎月第2・4火曜日の午前10時から正午まで、就園前のお子さんを持つお母さん・お父さんが気軽に集い、話ができる場となっています。子どもたちが遊べるおもちゃも用意しています。
 こうした場を地域の身近な場所で開くことで、子育て中の親子がつながるきっかけをつくり、孤独感、不安感、負担感を和らげ、安心して子育てができる環境づくりを進めていきます。

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○下府中地区
【テーマ】地域の居場所づくり
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 下府中地区では、川東タウンセンターマロニエの一角を利用し、誰でも立ち寄れる地域の相談・交流の場づくりを進めています。福祉について相談事があるかたへの対応や、立ち寄った人も気軽に話ができる相談・交流の場の提供を目指しています。
 現在、地区社協が中心となって、無理のない運営、実施体制、どういったボランティアのかたにお願いするかなどを検討しています。

5つのモデル事業のテーマは、地区によってさまざまですが、いずれも「いのちを大切にするケアタウンおだわら」につながる取り組みです。
 モデル事業の取り組みを踏まえ、そのほかの地区についても、それぞれの実情に即した取り組みを市民、事業者、行政が協働して進め、従来の枠組みを越えた新たな支え合いを実現し、安心して暮らせる「ケアタウンおだわら」を目指していきます。

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#05:市の財政状況
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問 財政課  電話0465-33-1312

毎年6月と12月に公表している財政状況。
今回は平成21年度の決算状況についてお知らせします。

「平成21年度 一般会計」
【歳入合計 626億3,400万円】
○自主財源 407億円
 ・市税 329億600万円
 ・繰越金 21億6,100万円
 ・諸収入 21億6,700万円
 ・使用料及び手数料 17億1,300万円
 ・その他 17億5,300万円
○依存財源 219億3,400万円
 ・国庫支出金 106億5,100万円
 ・県支出金 35億7,900万円
 ・市債 42億9,300万円
 ・地方消費税交付金 19億9,200万円
 ・その他 14億1,900万円

【歳出合計 601億4,600万円】
○民生費 181億6,500万円
○総務費 112億2,100万円
○土木費 73億900万円
○公債費 63億4,500万円
○衛生費 63億1,900万円
○教育費 57億4,500万円
○消防費 20億9,100万円
○商工費 14億9,800万円
○農林水産業費  8億6,600万円
○議会費、労働費、諸支出金  5億8,700万円

【昨年度の一般会計決算】
 平成20年度と比べると、歳入は、法人市民税などの市税が13億4,132万円、前年度からの繰越金が3億7,295万円減少しましたが、国の緊急経済対策などにより、国庫補助金が41億8,762万円、市債が17億7,090万円増加したため、総額で46億9,808万円の増額となりました。
 歳出は、生活保護費などの増加により扶助費が7億3,422万円、退職手当の増加により人件費が1億4,580万円の増加となり、公債費が7,419万円減少し、義務的経費全体では、8億582万円の増加となりました。
 また、投資的経費は47億4,627万円で、史跡小田原城跡整備事業費や小田原アリーナ駐車場整備事業費などの減少により、4億3,774万円の減額となりました。
 そのほか、平成21年度より繰り越した定額給付金給付事業による負担金補助及び交付金が36億9,010万円、積立金が3億9,276万円、特別会計などへの繰出金が1億8,532万円増額となったことなどから、歳出の総額は43億7,125万円の増額となりました。

【市の財政運営】
 市では、一般会計とは別に下水道や国民健康保険など特定の収入で特定の事業を行う特別会計として11計、また、その事業の収益を財源に運営される企業会計として、水道と病院の2会計を処理しています。
 財政状況は、義務的経費である扶助費などが増え続けており、非常に厳しい運営状況にあります。
 その中で、予算にメリハリをつけ重点配分を行いながら、市債の新規発行を返済金以内に抑えて市債残高を減少させ、公債費の縮減に努めるなど、収入と支出のバランスや将来の財政負担を考慮し、健全な財政運営に努めています。
 なお、平成21年度末の一般会計の市債残高は約513億円で、特別会計などを含めた市債残高の合計は約1,200億円となり、昨年度末に比べ、一般会計で約10億円、全会計で約26億円の減少となっています。

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【義務的経費の推移】
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 義務的経費は、支出が義務付けられているため、自由に減らしにくい経費です。
 人件費、扶助費、公債費がこれに当たります。支出に占める割合が高いと、自由に使えるお金が少なく、財政の硬直化が進み、弾力的な運営が難しい状況にあると言うことができます。

●人件費
議員や各種委員の報酬、職員の給与などの経費です。市では職員数の適正化と人件費の削減に努め、全会計の職員数のピークであった平成6年度の2,338人から、平成21年度までに431人の職員を削減しています。
人件費(億円)
H16 128
H17 131
H18 124
H19 125
H20 117
H21 118

●扶助費
生活保護費や小児医療費助成、就学援助費などの経費です。高齢化の進展や少子化対策など、社会情勢に応じた福祉施策により増加しています。
扶助費(億円)
H16 90
H17 94
H18 97
H19 101
H20 105
H21 112

●公債費
公共施設を建設する場合などの財源として借り入れた市債の返済金とその利息です。世代間の負担を調整するものでもありますが、将来に過重な負担を強いることがないよう注意が必要です。
公債費(億円)
H16 69
H17 66
H18 66
H19 65
H20 64
H21 63

市債残高(億円)
H16 598
H17 594
H18 570
H19 550
H20 523
H21 513

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市民一人にいくら使われているの?
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皆さんが納めた税金は、都市基盤整備や、学校教育、福祉・子育て環境の充実など、さまざまな事業に使われています。

[市民一人当たりの市税納付額 166,964円]
[市民一人に使われる合計額  305,184円]

市民一人にいくら使われているかを計算してみると…
○福祉や子育て環境の充実のために(民生費)92,173円
○防災対策、住民登録や市庁舎の維持管理などのために(総務費)56,934円
○道路や公園の整備、まちづくりのために(土木費)37,087円
○借入金の返済のために(公債費)32,196円
○健康や医療対策、ごみ処理などのために(衛生費)32,065円
○学校教育・社会教育施設の整備、文化財の保護のために(教育費)29,151円
○市民を火災や水害などから守るために(消防費)10,610円
○商工業・観光の振興のために(商工費)7,599円
○農業・林業・水産業の振興のために(農林水産業費)4,393円
○議会の運営などのために(議会費、労働費、諸支出金)2,976円
(平成22年3月31日現在の住民基本台帳による人口197,081人で計算)

家計に置き換えてみると
市の決算を身近に感じていただくために、一般会計決算を家計簿に置き換えてみました。1年間の家計の収入と支出を、一般会計決算額の1万分の1とすると、次のようになります。

収入(626万円)と支出(601万円)の差額25万円は次年度へ繰越します。
[収入合計 626万円]
○不動産収入(財産収入など)6万円
○借金(市債)43万円
○パート収入(使用料など)26万円
○事業収入・預貯金の取崩し(繰入金、繰越金、諸収入)46万円
○親からの仕送り(国・県からの補助金・交付金など)176万円
○給料(市税)329万円

[支出合計 601万円]
○家の改築など(投資的経費)47万円
○ローン返済金(公債費)63万円
○友人への貸付金など(貸付金、積立金)19万円
○車の修繕など(維持補修費)3万円
○子供たちへの仕送り(他の会計への繰出金)71万円
○医療費など(生活保護などの扶助費)112万円
○電気代・保険料などの生活費(物件費、補助費)168万円
○食費(人件費)118万円

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#06:おだわら情報
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〔訂正〕広報おだわらいふ12月15日号15ページでお知らせした「おだわら駅伝競走大会」は、スタート時間が8:50から8:30に変更となったため、交通規制時間が20分ずつ早まります。詳しくは広報おだわらいふ1月15日号、ホームページでもお知らせします。

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納期限までに納めましょう〜皆さんの税金がよりよい小田原をつくります〜
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問 市税総務課  電話0465-33-1345

 法律で定められた納期限までに市税を納付しないかたが増えています。
 市税は市民の皆さんの財産です。市税の収納にできるだけ経費がかからないよう、納期限を必ず守ってください。

◆土・日曜日、祝日オープンと時間延長(火曜日)の窓口をご利用ください
○アークロード市民窓口(小田原駅東西自由連絡通路内)
平日…午前7時30分〜午後7時
土・日曜日、祝日…午前8時30分〜午後5時
○マロニエ住民窓口
平日、土・日曜日、祝日…午前8時30分〜午後5時
※アークロード市民窓口、マロニエ住民窓口をご利用の際は、必ず納付書をお持ちください。年末年始は休業します。
○市役所市税収納窓口(2階7番)
 火曜日…午前8時30分〜午後7時
※窓口の開設は通常、午前8時30分〜午後5時ですが、火曜日のみ窓口を延長しています。

◆口座振替がお勧めです
納期限の日に、納税者が指定した金融機関の口座から税金を自動的に納付する口座振替をお勧めしています。金融機関で一度手続きすると、翌年度以降も継続されます。窓口に行く手間がかからず、常に納期限を意識する必要もなく、うっかり納付し忘れてしまうことがありません。
※口座残高の確認をお忘れなくお願いします。
●滞納してしまうと…
 税金を滞納した場合、年14・6%の割合で延滞金が発生します(ただし最初の1か月は4・3%)。
 納期限までに納めていただいている大多数のかたとの公平性を保つため、本来の納税額に加えて、さらに延滞金も納めていただくものです。
 納期限後1か月を経過しても、なお滞納されている場合、督促状が送付されます。それでも納付されない場合、財産(預貯金、給与、不動産など)を差し押さえ、それを納税すべき税金に充てることがあります。
 督促状は重要な書類です。届いたら、直ちに納付してください。

●納税相談はお早めに
 さまざまな事情により市税の納付ができずにお悩みのかたは、遠慮なくご相談ください。市役所2階7番窓口で、相談を受け付けています。事情により来庁が困難な場合は、まず電話にてご相談ください。

◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
はじまります
◆コンビニ収納業務
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
平成23年度の市税から、一度に納める税額が30万円以下の場合は、コンビニエンスストアで納付ができるよう準備を進めています。24時間、市税を納付できるようになります。

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平成22年度地域づくり総務大臣表彰を受賞しました
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問 企画政策課  電話0465-33-1255

 平成23年度からスタートする新たな総合計画の策定には、おだわらTRYフォーラムの実施や地域別計画の策定といった新たな市民参画手法を取り入れ、多くの市民の皆さんにかかわっていただきました。
 また、市役所内でも多くの職員が主体的にかかわれるような仕組みを用意し、組織や役職を越えた議論が行われました。
 そうした一連の取り組みが評価され、12月21日、地域づくり総務大臣表彰を受賞しました。

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第11回富士箱根伊豆交流圏
市町村サミット開催〜県境を越えて観光連携施策を推進〜
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問 企画政策課  電話0465-33-1239

 昨年11月18日、静岡県御殿場市で「第11回富士箱根伊豆交流圏市町村サミット」が開催されました。
 これは静岡・神奈川・山梨県内の37市町村が、富士箱根伊豆地域を一つの圏域ととらえ、県境を越えた交流を進めるために実施しているものです。この、富士箱根伊豆地域は、静岡県(S)、神奈川県(K)、山梨県(Y)の頭文字を取り、S.K.Y.(スカイ)広域圏と呼んでいます。
 サミットでは、各市町村長が一堂に会し、3県の副知事をお迎えして、基調講演、観光連携施策の事例紹介、意見交換が行われた後、国際的観光振興の充実に向けたサミット宣言が発表されました。 
 さらに、民間団体による広域での取り組み事例の発表や、圏域内の地場産品のPRも行われ、充実した内容でした。
 今後も観光振興などの充実に向け、さらなる連携を図っていきます。

○S.K.Y.広域圏内観光周遊の際には優待券をご利用ください。

 富士箱根伊豆交流圏市町村ネットワーク会議では、S.K.Y.広域圏内の観光施設(全67施設)の優待利用を実施しています。
 富士箱根伊豆交流圏のホームページ(http://www.3pref-sky.com/)から優待券をプリントして、入場券売り場などの窓口に持参すると、各施設の入場割引などの優待が受けられます。また、優待券付の「優待施設ガイドブック」を観光案内所や支所・連絡所などの窓口に用意していますので、そちらもご利用ください。
 施設や優待内容などの詳しい情報は、ホームページをご覧ください。
※優待施設には、S.K.Y.広域圏のロゴマークステッカーが掲示してあります。

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市制70周年記念
2月4日金曜日 NHK-FM「ベスト オブ クラシック」公開収録観覧希望者を募集
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問 総務課 電話0465-33-1291(平日の午前8時30分〜午後5時)
  NHK横浜放送局 電話045-211-0418(平日の午前10時〜午後6時30分)

 NHK横浜放送局と小田原市では、NHKのFM番組「ベストオブクラシック」の公開収録を共催で実施します。
日時:2月4日金曜日
開場:午後6時
開演:午後6時30分
終演予定:午後8時30分
場所:市民会館 大ホール
出演:小川典子(ピアノ)
東京音楽大学客員教授、英ギルドホール音楽院教授。ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー、「ジェイミーのコンサート」主宰。
1999年文化庁芸術選奨文部大臣新人賞受賞。2006年川崎市文化賞受賞。繊細なタッチからダイナミックな大音量まで楽器の能力を最大限に引き出す、日本を代表するピアニスト。

曲目(予定)
♪ピアノ・ソナタ 第8番
 K.310(モーツァルト)
♪ピアノ・ソナタ 第31番
 作品110(ベートーベン)
♪水の粒子 ピアノと明珍火箸のための(菅野由弘)
♪ピアノ・ソナタ ロ短調(リスト)

◆観覧をご希望のかたは次の要領でお申し込みください。
 往復はがきの往信用裏面に郵便番号、住所、氏名、電話番号、返信用表面に郵便番号、住所、氏名をご記入のうえ、郵送してください。
〒250-8555 小田原市総務課
「NHKベスト オブ クラシック」係
※応募締め切りは1月13日木曜日必着となります。
※入場は無料です。
※応募多数の場合は抽選で、1枚で2人までご入場いただける入場整理券をお送りします。
※未就学児は入場できません。
◆この公開収録は、NHK-FMで、3月1日火曜日の午後7時30分から9時10分の放送予定です。

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#07:地域の力、育てます!!
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地域の力、育てます!!〜おだわら地域力市民力表彰〜
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問 地域政策課  電話0465-33-1457

市では、地域のために自主的・積極的に活動し、その地域に大きな貢献をしている個人や団体を表彰する「おだわら地域力市民力表彰」を創設しました。
 「おだわら地域力市民力表彰」は、受賞者の活動を広く紹介することで、一人でも多くのかたの、自分の住む地域の発展や活性化に貢献したいという気持ちを育むことを目的としています。今回は、市内25の各自治会連合会からの推薦で、個人12人と13団体の受賞が決まり、12月19日、市民会館大ホールで表彰式が行われました。

●受賞者一覧(敬称略)
地区/受賞者(団体)名/受賞理由
○緑/浅岡綽(ゆたか)/高齢者筋力アップ事業に積極的に協力し、地域の福祉に貢献。
○新玉/後藤三昌(みつまさ)/小学校近くの交差点で、子どもたちを見守り、挨拶の指導を行う。
○万年/第17区自治会フラワーサークル/地域の歩道などに花壇を設置し、花いっぱい運動を展開するなど地域の環境美化に貢献。
○幸/奥津雅次/地域の消防分団長として、地域の防災、防犯活動に取り組む。
○十字/関口茂雄/地域ゆかりの人物(秋山真之)の紹介や、歴史研究を通し地域の魅力を紹介。
○足柄/石井俊子/20年間、足柄地区の自治会、社会福祉協議会、青少年育成協議会、交通安全母の会など各種団体の役員を務める。
○芦子/芦子地区社会福祉協議会/高齢者を対象とした小田原城菊花展やざる菊園の見学会を行うなど、地域福祉の向上や交流の促進を目的とした事業を数多く実施。
○二川/門松清/地区の環境美化推進員を務め、近くの公園の清掃を自発的に行うなど、地域の環境保全に貢献。
○東富水/計算ボランティア/小学生のテストを添削するボランティアを通し、子どもやその保護者との関係を築き、子どもの成長を見守ることができる地域づくりに貢献。
○富水/富水地区ともしび会/長きにわたり、高齢者昼食会を実施するとともに新たに高齢者お茶会に協力するなど、高齢者の孤立防止に貢献。
○久野/久野地区各種団体代表者会/平成15年の設立以来、各種団体が集い事業内容を共有することにより、地域全体の調和の取れた活動を実現。
○大窪/板橋秋の交流会実行委員会/平成14年度より、歴史紹介や文化事業などで地域を訪れるかたがたをもてなし、地域の振興とまちづくり活動に貢献され、現在も「夢見遊山いたばし見聞楽実行委員会」の名称で活動を継続。
○早川/宮田政代/平成19年まで主任児童委員を務め、子育てサロンのスタッフの一員として、子育て活動に取り組む。
○山王網一色/小田原市山王原大漁木遣唄保存会/山王地区に受け継がれる、浜唄、仕事唄、婚礼などの儀式唄である木遣唄の保存普及活動、後継者育成を推進。
○下府中/南鴨宮4区自治会/地域住民と自治会役員との意見交換会を開催し、自治会内の問題を議論・情報共有することで、風通しのよい地域づくりを実現。
○桜井/釼持敏一/20年の長きにわたり、地域の交通安全運動に尽力し、桜井小学校を「交通安全こども自転車神奈川県大会」13連覇、「第45回交通安全子供自転車全国大会」5位入賞に導く。
○豊川/清水久守/15年の長きにわたり、毎朝欠かさず清掃と挨拶運動を行い、地域の環境美化や地域住民との顔の見える関係づくりに貢献。
○上府中/西大友自治会通学路見守り隊/平成19年の設立以来、交通事故防止のため毎日登校時に小中学生の見守り活動を行うことで、安心安全な地域づくりに貢献。
○下曽我/しもそが五郎十郎市実行委員会/「しもそが五郎十郎市」を行い、地域の農産物などの流通、地域の商業の発展に貢献。
○国府津/韮山信(まこと)/少年補導員ほか、数々の要職を20年以上務め、青少年育成や、安心安全な地域の実現に貢献。
○酒匂・小八幡/譲原脩三(しゅうぞう)/長きにわたり地域の先頭に立ち、社会福祉協議会会長など、各種団体役員を歴任し、地域福祉に貢献。
○片浦/片浦レモン研究会/安心安全なレモン栽培の研究や、「小田原れもんわいん」の開発、地元企業と提携したジャムやソースの販売など、地域経済に貢献。
○曽我/荻田俊道(しゅんどう)/地区の民生委員を30年以上務め、地域福祉に貢献。
○橘南/橘南地区青少年健全育成協議会/地区の海岸清掃を主催するほか、社会福祉協議会と協力し青少年との世代間交流、ふれあい事業を実施し、地域の青少年の育成に貢献。
○橘北/橘ブルーアイズ/犯罪から子どもたちを守るため、青パトを活用したパトロールや防犯意識啓発の広報活動を行い、地域防犯に貢献。

 受賞者の活動状況については、FMおだわらが発行している情報誌「お隣りさん」(隔月発行)で随時紹介していきます。1月号から掲載していますので、ぜひご覧ください。

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#08:〈連載〉市民力/キラリ若人!
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市民力
子どもたちの笑顔のために小田原二世会
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 今年で発足45年目を迎える小田原二世会は、若手経営者などがメンバーとなり、自身のスキルアップのための勉強会やさまざまな地域への貢献活動を行っています。中でも力を入れているのが、毎年2月に小田原市と南足柄市の幼稚園・保育園の園児約2,000人を招待する人形劇(マスクプレイミュージカル)鑑賞会の開催です。
 第17代会長として日々奔走する鈴木さんは、「この取り組みは二世会の10周年を機にスタートした歴史ある事業で、参加する園児たちの保護者から『私も子どもの頃に鑑賞した』という声をいただくと、主催者としてとてもうれしく、また責任の重さも痛感します」
 「子どもたちは、将来の小田原を背負っていく大切な宝物。人間形成に大きな影響を与えるとされる幼児期に情操教育や感性を育む手助けができればとの思いで、地道に続けてきました。鑑賞後の子どもたちの笑顔を見ると、それまでのスポンサー探しやパンフレットの作成など半年かけて準備してきた苦労が一気に吹き飛び、次回開催へのやる気が湧きます」
 それぞれ仕事は違っても同じような立場の仲間が集まる小田原二世会。「ふだん、会社では言えないことも気軽に相談できる貴重な異業種交流の場となっています。今後は、思春期の青少年を対象にした取り組みなど、町を元気にする活動をさらに盛り上げたい」と小田原二世会の挑戦は続きます。

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キラリ若人!
思い出に残る成人式を自分たちの手で!
〜はたちの同窓会〜小田原市成人式運営委員会
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 小田原市の成人式は、毎年新成人で成人式運営委員会を組織し、企画・運営するのが恒例となっています。今年も公募により9人の有志が集まり、昨年7月から月1〜2回、さらに11月からは週1回のペースで、準備を進めています。
 委員長を務める和田さんは、先輩たちの成人式にサポートスタッフとして参加し、音響などの裏方として力を発揮しました。いよいよ今回は、自分自身の成人式を迎えます。
 「お手伝いで参加するのと、実際に自分たちで企画していく違いに戸惑いました。皆の意見をまとめ、形にしていくのは難しいですが、すぐにいろいろな意見が出るようになりました」
 はじめは遠慮しがちであったメンバーも今年のテーマである「創志想愛」
に向かって一致団結、本番へ向け、準備も大詰めに入り頑張っています。
 「成人式は一生に一度の思い出。その晴れ姿を写真に残そうとカメラを持ってくる人もいると思うので、とびきりの笑顔が撮れるよう、和やかで楽しい雰囲気にしたいですね。式の後半で予定されているアトラクションでは、懐かしい『あの人』からのビデオレターや抽選会などを企画しています。新成人の皆さん、ぜひ市民会館に来てください」
“大人の仲間入りをする大舞台を自分たちの手で!"
 希望に満ちた若い力が、これからの小田原を元気にしていきます。

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平成23年成人式
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日時:1月10日祝日
時間:
受付 午前10時〜11時
式典 午前11時〜午後0時30分(予定)
会場:市民会館 大ホール

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#09:梅香る 小田原の春がやってきます
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問 観光課  電話0465-33-1521
  農政課  電話0465-33-1495

1月下旬からほころび始め、春を告げる梅の花。
その姿と香りに癒され、また一つ、美しい小田原を感じられる季節がやってきます。
市の花でもある「梅」は、私たちにとって、もちろん観賞するだけのものではありません。
梅の実から作る梅干しは、全国各地で食される名産品で、小田原の産業に欠かせないものです。

【梅を観る】
 曽我梅林をはじめ、城址公園やフラワーガーデン内「渓流の梅林」も、小田原が誇る梅見スポットです。梅まつり期間中は、さまざまなイベントもあり、歴史と伝統ある小田原ならではの観梅をお楽しみいただけます。

★小田原梅まつり 1月29日土曜日〜2月28日月曜日
開園式 1月29日土曜日10時〜(梅の里センター)

※曽我梅林、城址公園での梅まつりの行事内容については、広報おだわらいふ1月15日号でお知らせします。

[1]曽我梅林
 富士山や箱根、丹沢の山々を背景に、約3万5千本の梅。曽我梅林には、梅と富士山を同時に眺められる中河原会場、2月の流鏑馬会場ともなる原会場、最も多くの梅の木がある別所会場の3つの会場があり、それぞれに違った魅力があります。
 梅まつりの特徴は、地元農家の皆さんのおもてなし。梅林の美しさに加え、梅干し、みかん、地場産野菜などの魅力を知ってほしいと、地元農家のお勧め品、そして農家の皆さんの笑顔が出迎えます。お客様には、この地域のよさにたくさん触れ喜んでいただき、地元も元気になれるよう、地元農家が一丸となって、お客様をもてなします。

[2]小田原城址公園
 城址公園には、紅梅・白梅が合わせて約250本。天守閣や銅門がほんのりと梅の香りに包まれます。

[3]小田原フラワーガーデン 「渓流の梅林」
(9時〜16時/見ごろは1月上旬〜3月上旬)

 昭和42年、市民から寄贈された約250本の梅の苗木が、当時は市営農場だったこの場所に、植えられました。
 その後フラワーガーデンとして整備され、現在では約200種480本の、梅の名所として知られるようになりました。
 大変多くの品種があり、早咲きのものから遅咲きのものがあるため、1月上旬から3月上旬まで長期間楽しめます。色も豊富で、白色のほか、紅色、桃色と色とりどりに咲き誇ります。

【梅を知り、梅を味わう】
 花の時期の姿が広く知られている曽我梅林は本来生産梅林であり、地元の農家の皆さんは、より品質のよい果実を出荷できるよう、一年を通して丹念に育てています。江戸時代の道中物『東海道中膝栗毛』にも登場している小田原の梅。宿場町として栄えた小田原で、梅干しの殺菌作用などの効能が、箱根越えをする旅人にも重宝されていました。
 歴史も味も非常に深い小田原の梅。伝統は受け継がれ、大切に栽培され、丁寧に加工されています。

●小田原が誇るブランド梅
「十郎梅」
 数ある品種の中で、小田原独自の品種である「十郎梅」。この地域にゆかりのある曽我兄弟にちなんで名づけられたとも言われています。
 曽我で栽培されていた梅の中から果実が優れた木を選び、大切に増やしてきた十郎梅は、実が大きく肉質が滑らかで、梅干用品種の最秀品です。
 しかし、皮が破れやすいため、一粒一粒丁寧に収穫するなど、栽培や加工には、大変な手間がかかるのです。
 大事に育てられた梅の実は、三日三晩、何度も返しながら土用干しすることで太陽の恵みも取り込みます。その後、ゆっくりと熟成され、おいしい梅干しになります。

●「小田原ブランドを広げていきます」
小田原名産漬物工業組合 組合長高梨桂治さん

 「小田原で梅干しを作るなら、小田原で生まれ、育てられた十郎梅が一番じゃないですか」と語る高梨さん。
 農・商・工が連携し立ち上げた『小田原・十郎梅ブランド向上協議会』に、加工する立場から参加しています。
 「昨年9月には、協議会で作り上げた新商品『雲上』を発表しました。樹上で完熟させ、大きいサイズのものだけを厳選した、昔ながらの梅干しです。今後も、伝統的な漬け物である梅干しのよさを追求しながら、『十郎梅』のブランド化に取り組んでいきますので、皆さんもぜひ味わってみてください」

小田原といえば梅。その魅力は、長い歴史の中で梅に関わってきた、多くの人に育まれてきました。そしてこれからも、小田原の大切な梅は、たくさんの人の手で育てられ、皆に愛されていきます。
 青い空に、くっきりと映える梅の花、その生命力の美しさ。梅干しの、口いっぱいに広がる風味、酸っぱさの奥にあるまろやかさ。
 小田原の春は、もうすぐです。小田原の宝である梅を、あなたもぜひ満喫してください。

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「曽我の里 別所梅林」で検索!!
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 曽我別所梅まつり観光協会では、3年前から、ホームページを開設。見どころポイントのマップ、人気のお食事、お土産物などを紹介し、梅まつり期間中は、開花状況もお知らせしています。
 曽我梅まつり実行委員会理事であり、曽我別所梅まつり観光協会総務部長の川久保和美さんが「いらしてくれるお客様が少しでも分かりやすいように」とこのホームページを管理しています。梅まつりのお勧めは、「梅の花と梅干しや農産物などの名産品。そして何よりも、地元の人の人柄」なのだとか。

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#10:〈連載〉あの日 あのとき 小田原
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第10回
市制施行から70年という節目の今年。
先人の営みより継承されたもの、自然事象とともに刻んだ足跡、古きよき故郷の懐かしい面影など、
小田原の歴史には「無尽蔵の市民力」へとつながることがたくさんあります。
ここでは、そうした記録と記憶をたどります。

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自分たちのまちは自分たちで守る
大火の記録と消防のあゆみ
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小田原消防
 小田原消防は、1948年3月、消防組織法の公布施行に伴い、警察行政より分離して市消防本部、消防署、消防団を設置し、自治体消防として発足しました。
 その後、各町村との合併などに伴い組織を拡大、消防庁舎、分署の設置、移転などを経て、2010年4月現在、消防職員205人、消防団員732人が、このまちを災害から守ります。

大火の記録
 1951年、万年1丁目(現・浜町)で発生した火災は、282戸を全焼。小田原の戦後の最も大きな火災でした。集められた見舞い品を整理する写真には、手を取り合い、懸命に立ち上がった人たちの力が伝わります。
 1973年には、中町1丁目で、27戸を全焼させた戦後第2の火災が発生。市消防団・団長である釼持久資さんは、「一瞬で全てを無くした焼け跡を見ました。当時は火災が多かったです」と振り返ります。

受け継ぎ、引き継ぐ消防団
 23歳で、地元の消防団に入った釼持さん。目線が上に行きがちな火災現場で足元も見て動くように注意されるなど、先輩たちから学んだことは多いそうです。経験を積み重ね、釼持さんも、若い団員にいろいろなことを伝えてきました。
 訓練や歳末警戒などを通して、団員たちは、固い絆で結ばれています。

消防出初式
 1月11日、小田原の新春を彩る消防出初式。1884年、各町の「有志消防組」の出初式が行われてから、恒例となり、長い歴史を誇ります。戦争による中断などもありましたが、1948年、本格的に復活しました。
 会場では、消防功労者表彰のほか、幼年消防クラブ演技、まとい振り込み・はしご乗り、一斉放水など、消防職員、消防団員、消防関係団体の勇姿をご覧いただけます。
 凛と張り詰める冬の小田原城址。真剣な眼差しに、このまちを守る心意気が光ります。

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平成23年消防出初式
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日時:1月11日 火曜日 午前9時〜11時45分
場所:城址公園二の丸広場、お堀端通り
※雨天時は、市民会館で式典と表彰のみ行います。

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表紙の言葉
「国府津山からの富士や相模湾の眺め」
小田原ふるさとの原風景百選 No.76
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力強い深緑の葉、ずっしりと黄色く色づいた実が何とも美しいみかんの木。
足柄平野の先には、南に相模湾、北に富士山を望むことができます。
太陽が降り注ぐ時間のみならず、夜景スポットとしても人気があります。
梅の花が咲く頃には、眼下に広がる梅林が、まるで白いじゅうたんのよう。
季節や時間によって、それぞれに違う表情で、訪れる人を喜ばせる国府津山からの眺めです。

【発行】小田原市
【編集】広報広聴室
〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地
(TEL)0465-33-1261
(FAX)0465-32-4640
○「広報おだわら」1日号は自治会配布、15日号「おだわらいふ」は新聞折り込み。
市役所、支所・連絡所、マロニエ、小田原駅、郵便局などでも配布しています。
○小田原市の市外電話番号は0465です。
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