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広報おだわら 第1030号

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広報おだわら 第1030号

平成23年3月1日 発行

01:環境(エコ)シティ〜はじめましょう 志民の力で“うるおう循環都市"づくり!〜
02:「市民の力で未来を拓く希望のまち」の実現に向けて
03:大地の恵みに一工夫〜小田原市農産物加工品普及推進協議会〜
04:地域とつながる幼稚園〜市立幼稚園の子育て支援事業〜
05:おだわら情報
06:小田原地下街再生を目指して
07:〈連載〉市民力/キラリ若人!
08:【対談】藍坊主
09:〈連載〉あの日 あのとき 小田原


PDF版

テキスト版

※以下のページは、目の不自由なかたでもご利用いただけるよう、市販の音声読み取りソフトに対応するため、文字データのみを記載しました。
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まちづくり情報誌 広報 小田原
3/1─3/14
平成23年3月1日発行 No.1030
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目次
#01:環境(エコ)シティ〜はじめましょう 志民の力で“うるおう循環都市"づくり!〜
#02:「市民の力で未来を拓く希望のまち」の実現に向けて
#03:大地の恵みに一工夫〜小田原市農産物加工品普及推進協議会〜
#04:地域とつながる幼稚園〜市立幼稚園の子育て支援事業〜
#05:おだわら情報
#06:小田原地下街再生を目指して
#07:〈連載〉市民力/キラリ若人!
#08:【対談】藍坊主
#09:〈連載〉あの日 あのとき 小田原

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#01:環境(エコ)シティ〜はじめましょう 志民の力で“うるおう循環都市"づくり!〜
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無尽蔵プロジェクト
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問 環境政策課  電話0465-33-1476

多くの市民や団体が、小田原をより素晴らしいまちにしようと『自然環境の再生』や『生活環境の改善』に精力的に活躍しています。しかしこれまでは、お互いの存在やそれぞれの活動を知らず、情報の共有があまり図られていませんでした。
無尽蔵プロジェクト『環境(エコ)シティ』では、小田原のさまざまな環境問題を多くのかたに知ってもらい、共にその解決策を考え、実践していける市民や地域の団体、企業、行政、研究者などを「志民」と表現し、その連携づくりを進めています。その輪の中で、多くのかたが集い、知り合い、つながって、『うるおう循環都市』づくりを推進しています。

無尽蔵プロジェクト・環境(エコ)シティからの提案
○水[自然環境]
自然環境の保全・再生・創造
森・川・海のつながり
・豊かな水を育む森づくり
・みんなでつくる里地里山
・自然な川の流れをもう一度
・広い砂浜と多くの生物
・湧き出る井戸水と水路のまち

○活[活性化したまち]
「生活文化環境」の伝承・創造
暮らしと価値観の見直し
・生ごみから生(いき)ごみへ
・海山川のごみをゼロに
・まちの中に小さな森づくり
・地域エネルギーを身近に
・新たな交通システムの導入

○心[人の取り組み]
・水を大切にする暮らし方
・上下水道の新たなシステム
・生態系と調和した農林水産業
・子どもたちがつながりを学ぶ場
・癒しのエコツーリズム

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目指せ“うるおう循環都市” 〜森の再生から「鰤」の来るまちへ〜
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環境(エコ)シティでは、小田原の環境の過去と現在を調査して問題を洗い出し、そして未来を考えました。
『自然な川を再生して豊かな砂浜を取り戻そう』『水路のまち小田原を取り戻そう』『街の中に小さな森をつくろう』『新たな交通システムを導入しよう』『子ども達が命のつながりを学ぶ場をつくろう』などたくさんの想いを「つながる心 つながる命 うるおう循環都市」としてまとめました。
森の「潤い」は水にのって、川を伝い、海に流れます。森が荒れ、川を遮り、人が水を汚せばどうなるでしょう。
かつて小田原は鰤のまちでしたが、昭和40年代前半を境に漁獲量は減少の一途をたどりました。
その原因は特定されていませんが、沿岸の都市化や海岸線の変化、回遊経路の変化などが挙げられています。
これから、私たちはあらゆる環境問題に取り組みながら、「鰤が戻ってきてくれるまち」を一つの象徴として森や川を再生し、水を大切にし、緑豊かなまちづくりをすることで、私たちの命を守り育てる身近な自然環境を取り戻したまちを目指します。

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国の『緑の分権改革』調査事業に採択される
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市では、総務省から『緑の分権改革』調査事業の採択を受けました。これは、地域資源を最大限に活用している市民団体の先行的・総合的な取り組みについて支援を行うものです。
この事業では、次の2つの事例をはじめとするモデル事業に取り組むとともに各分野で活動する環境(エコ)シティに参加する16団体などの連携を図っています。

○国の『緑の分権改革』調査事業に採択される
市では、総務省から『緑の分権改革』調査事業の採択を受けました。これは、地域資源を最大限に活用している市民団体の先行的・総合的な取り組みについて支援を行うものです。
この事業では、次の2つの事例をはじめとするモデル事業に取り組むとともに各分野で活動する環境(エコ)シティに参加する16団体などの連携を図っています。

(1)環境再生プロジェクトモデル事業〜身近な河川(下菊川)〜
酒匂11区や南鴨宮4区をはじめとする周辺自治会では、環境保全活動の一環として、長寿会などに協力を仰ぎ、下菊川沿いの土手道を季節の花で飾り、道行く人が楽しめるように「花の散歩道づくり」を昨年5月から始めました。
季節ごとの「花植え会」や「草取り」、大道公園での「落ち葉の堆肥場の整備」など、参加者がともに汗をかきながら作業を進めています。
昨年11月末には、生ごみ肥料で育てた花の苗と小田原の間伐材で作ったプランター100個を環境(エコ)シティの別の取り組みから譲り受け、川沿いに設置しました。今まで見過ごされてきた廃棄物を資源として地域内で循環するようすを示すことで、資源循環(リサイクル)の意識啓発にもつながっています。
現在は、周辺自治会との連携を図りながら、この取り組みをさらに進めるため、今後の計画を検討しています。

幼い頃は、この川でうなぎを捕まえて遊びました。昔みたいに、川がもっと身近に感じられるよう、岸に花を植えています。4〜5月には子どもたちと一緒に、こいのぼりを掛けるイベントも計画中です。(井藤さん)
数は多くありませんが、うなぎやなまず、しじみも確認できました。こういった生物がまだいることを、子どもたちにも知ってもらいたいですね。(大野さん)

(2)環境再生プロジェクトモデル事業〜身近な森林(荻窪地区)〜
手入れ不足などにより荒廃した山林を、所有者・ボランティア団体・森林保全関係者が連携して保全し、森林が本来持っている機能を発揮させることを目指しています。
昨年10月と11月に開催した「間伐・木工体験」では、延べ50人以上のさまざまな立場のかたが参加し、間伐の各作業を通じ小田原の森林の厳しい現状を肌で感じるとともに、今後の方策について考えるきっかけとなりました。
市街地に隣接する身近な森林は、市民にとってかけがえのない『緑』であり、生活にさまざまな恩恵を与えています。担い手の輪を広げることを目指し、今後も子どもから大人まで多くのかたが保全活動を経験しながら森林の機能や現状を学べる環境学習の提供と、間伐材の利用、流通などの仕組みを構築していきます。

間伐や枝打ちなどは、多くのかたに教えていただき、少しずつ技術を向上させることができました。
当初2人で始めた活動でしたが、枝打ち体験教室にお子さんとともに参加された保護者が会員になるなど、徐々に会員が増えてきました。
さまざまな出会いを経て、人と人のつながりがとても大切だと感じています。(山本さん)

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新たな試みが動き出しています
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無尽蔵プロジェクト『環境(エコ)シティ』では、国の『緑の分権改革』調査事業に採択された取り組み以外にも、さまざまな環境活動が進んでいます。

【その1】
バイオディーゼル燃料(BDF)100%でごみ収集車を運行

市では、平成17年度から家庭で使われている天ぷら油などの分別回収を実施し、再利用する取り組みを進めてきました。こうした廃食用油を原料に地球温暖化などに効果があるBDFの可能性を検証するため、事業者と協働してモデル事業に取り組んでいます。
BDFは、燃焼によって二酸化炭素を排出しても、大気中の二酸化炭素の総量が増えない(カーボンニュートラル)のでクリーンな燃料といわれています。
そこで廃食用油をBDFに精製し、ごみ収集車の燃料に活用できないか検討し、平成20年度に世界でも先進的となる、ハイブリッド仕様のごみ収集車にBDFを導入しました。昨年には同仕様の車両をもう1台導入しました。
今後もBDF導入のための実証実験を続けていきます。

【その2】
中村原埋立処分場での菜の花栽培

中村原埋立処分場では、昭和47年から平成10年まで一般廃棄物の埋め立てを行っていましたが、現在はソフトボールやゲートボールなどを楽しむ広場として利用されています。
平成21年度に本市の豊かな自然環境を生かしたクリーンエネルギーへの取り組みを具体的に推進するため、「菜の花プロジェクト推進事業」がスタートしました。
昨年度は、広場の一部(約450平方メートル)に地元のかたと協働で菜種をまき、花を楽しみ、収穫した菜種から油を搾りました。そして、家庭で使用した菜種油を回収してBDFとして精製し、ごみ収集車の燃料としました。
昨年11月には、多くのかたにご協力いただき二回目となる「種まき」が行われ、今月末には花の見頃を迎えます。今後は、事業で得られた手法を生かし、市内各所に取り組みの輪を広げたいと考えています。

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〜つどおう 知ろう つながろう〜環境ネットワークまつり開催
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環境(エコ)シティでは、環境活動の現場に直接足を運び、環境保全・再生に取り組むさまざまな団体の活動を調査してきました。
本プロジェクトは、各団体の人々が『つどい』それぞれの活動を『知り』そして『つながる』ことで、より多くのかたが参加し、活動の輪を広げていくことを目指しています。
その第一歩として、日頃から環境活動に取り組む市民団体や企業の活動発表と、小田原の環境の現状と今後の方向について語り、交流するためのイベント「環境ネットワークまつり」を開催します。

【日時】3月13日 日曜日 午前10時〜午後4時
【場所】小田原地下街
【内容】
<つどおう> オープニング
<知ろう> 市民が中心に行っているプロジェクトの発表
<つながろう> 環境団体活動紹介
<つながる心・つながる命>
■講演
○森の再生からブリの来るまちへ
 石戸谷博範さん(神奈川県水産技術センター相模湾試験場)
○魚つき林の再生
 上田勝彦さん(水産庁加工流通課長補佐)
■フリートーク
【出演】石戸谷さん・上田さん
【司会】野中ともよさん
■約50の市民団体や企業の環境活動の発表・展示

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#02:「市民の力で未来を拓く希望のまち」の実現に向けて
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平成22年度 地域づくり総務大臣表彰を受賞
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問 企画政策課  電話0465-33-1255

来月からスタートする新たな総合計画。
策定過程では、多くの市民の皆さんに参加していただき、さまざまな新しい取り組みを進めてきました。
その一連の取り組みが高く評価され、昨年12月、平成22年度地域づくり総務大臣表彰を受賞しました。
その取り組みの内容を紹介します。

(1)全面的な市民参画
●おだわらTRYフォーラム
無作為抽出によって選ばれた市民による討議会の開催という新しい市民参画手法を導入しました。これは自ら手を挙げて市政に参加するまでには至らない「サイレントマジョリティ」といわれる大多数の市民の声を掘り起こすための手法です。
無作為抽出された3,000人に招待状を送付し、そのうちの200人のかたに参加していただきました。8分野63テーマについての討議によりまとめられた日々の暮らしの視点からのアイデアを、新総合計画に最大限生かしています。

●地域別計画
地域住民の創意と工夫による住民主導のまちづくりを目指して、25の自治会連合会の区域ごとに、地域の皆さんが話し合い、知恵を出し合って、地域の将来像や自ら取り組む活動などをまとめました。
自治会の役員を中心に地域に関わりの深い各種団体役員など、約750人の参画により各地で作業が行われました。この地域別計画と新総合計画を一対として、本市のまちづくりを進めていきます。

(2)組織の垣根を越えた職員参加

●シナリオ・プランニング
計画期間に、本市が歩もうとする道筋を、施策ごとにストーリーとして分かりやすく描きました。このシナリオによって、本市の将来に向けた、市民と行政の役割や行動のあり方を、イメージできるようになります。
職員は担当の枠を越えて対話し、作成し、今まで以上に視野を広げて計画づくりに携わりました。

●オープン・スペース・ミーティング
役職や組織、年代などの垣根のない、オープンで自由な対話の場を設け、多くの職員が小田原の未来を探求しました。参加者は自発的にテーマを掲げ、「市民との協働」、「小田原市の職員像」、「小田原駅前(中心市街地活性化)」など26のテーマについてグループ討議を行いました。多くの職員がこのような場に参加したことで、共通認識の高まりや対話の大切さへの気づきなど、さまざまな意識改革につながりました。
地域づくり総務大臣表彰では、新総合計画の策定に向けたこれらの取り組みについて、サイレントマジョリティの力を掘り起こした点や多くの地域住民が関わって主体的に合意形成を図った点、さらには職員の意識改革、市民や行政の積極的な実践を可能としている点などが高く評価されました。
こうして市民の皆さんとともにつくり上げた新たな総合計画では、これまで以上に小田原の豊かな地域資源を活用した、市民や地域、各種団体との連携によるまちづくりを進めることで、「市民の力で未来を拓く希望のまち」の実現を目指しています。

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#03:大地の恵みに一工夫〜小田原市農産物加工品普及推進協議会〜
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問 農政課  電話0465-33-1494

小田原には、たくさんのおいしい『食』があります。漁場があり、田畑があり、素材そのもののおいしさの恵みを、新鮮なうちに味わうことができます。
そして私たちは、食材に手を加えることにより、その食材の、また一味違う新たな味わいに出会うことができます。
今回は、地場農産物加工品のあり方を研究し、安心・安全な農産物の消費拡大を図ることを目的に活動している『小田原市農産物加工品普及推進協議会(以下、協議会)』の活動を紹介します。消費者の新しいニーズにこたえようとする協議会の挑戦が、農産物の魅力を、さらに広げていきます。

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農産物加工の可能性を探っています!
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協議会では、平成20年度から農産物直売所である『朝ドレファ〜ミ♪』と連携し、消費者の視点を意識して、公募した市民モニターとの「交流会」、消費者の声を直接聞くための「試作販売会」、プロの料理人による加工技術向上のための「各種研修」などに取り組んでいます。
また、若い世代の感覚や発想を取り入れようと、平成22年度からは小田原女子短期大学の学生たちと共同で新たな商品の開発も試みています。
協議会から生み出されるものは、市販されている商品とは異なり、他の地域には無い、小田原ならではの素材を生かしている点が魅力です。

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学生の意見を取り入れた新メニュー(小田原女子短期大学との交流)
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協議会ではより効果的な試作販売会とするため、平成22年4月から小田原女子短期大学の学生と交流会を開催。
栄養価の高いおからと、今はやりの米粉を使った『ヘルシーよくばりボール』、かぼちゃやさつまいもを練り込んだ『畑の三色白玉』などについて、学生の意見をもとに何度も改良を加え、昨年秋の同校の文化祭『小峰祭』に出店しました。

「よくばりボールは、だし粉やゆずこしょう、ケチャップなど、お好みで調味料をつけるようにするだけで、若年層にも受け入れられるようになると思います。白玉もとってもおいしかったですよ。私は『かぼちゃ』が一番のおすすめ。素材の特性がしっかり生かされ、見た目にも鮮やかでした」。(小田原女子短期大学食物栄養学科2年・米田さん)
「単純でもおいしいものならば、消費者に受け入れられます。両方ともすごくおいしかったので、提供する際の容器にもこだわると、さらに売れたかもしれないですね。野菜嫌いな子どもも、盛り付けや器を変えただけで食べられることがあるほど、見た目も大事な要素なんですよね」。(小田原女子短期大学食物栄養学科2年・樋口さん)
「自然食品や無添加の加工品って、なかなか手に入らないので、最近とても人気があるんです。お弁当を作れば、健康に気を遣う一人暮らしのかたなどに喜ばれると思うんです。子育て中のかた、アレルギー症状のあるかたも、価格にかかわらず安心できるものを選ぶのではないでしょうか」。(小田原女子短期大学食物栄養学科2年・舞原さん)
学生さんからは、味はもちろんのこと、見た目や食感、そして特に気になるカロリーのことなど、私たちが思いつかないような意見があり、とても参考になりました。
今月末に『朝ドレファ〜ミ♪』で開催する試作販売会では、『ふたを開けたら春を感じる』というテーマで、菜の花など旬の地場産野菜にこだわったお弁当を作ります。
野菜のおいしさをよく知っている私たちと、食物栄養学を学んでいる学生さんたちとのコラボレーションで、野菜をおいしくいただくお弁当を提供したいと思っています(朝ドレファ〜ミ♪加工品出荷協力会加工品代表・柏木洋子さん)

地域で生産したものを、地域で消費する『地産地消』への関心が高まっています。
小田原の食材そのものだけでなく、今回ご紹介した協議会の加工品をはじめ、地場産の食材から作られた加工品にも注目してみてください。
「地場産の加工品を買ってみよう」「自分でも作ってみよう」というかたが増えることで、地産地消の取り組みはますます広がっていきます。
また、生産者と消費者が、加工品を通して交流を深め、関係をより身近なものにしていくことは、互いに農産物に対する意識を高め合うきっかけにもなります。
小田原の大地の恵み、その農産物を加工する取り組みは、小田原の『食』を豊かにし、私たちの心にも大切な栄養を届けていきます。

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●加工品試作販売会●
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【日時】3月26日土曜日・27日日曜日 午前9時30分〜売り切れ次第終了
【場所】朝ドレファ〜ミ♪
【内容】
小峰祭で販売した『ヘルシーよくばりボール』と、『春』をテーマにしたお弁当を販売します。
どちらも3月に収穫される農産物を使用します。この機会にぜひ、地元の旬の恵みを味わってみませんか。

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#04:地域とつながる幼稚園〜市立幼稚園の子育て支援事業〜
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問 学校教育課  電話0465-33-1683

市内の6つの市立幼稚園では、毎月1回の園庭開放や、子育て支援サークルとの交流など、地域の子育てを応援するための、さまざまな事業を行っています。
また、幼稚園の教諭が子育てに関するさまざまな相談にも応じています。
園児はもちろん、地域の幼児が、心豊かに、健やかに育つことを目指し、取り組んでいます。

開放中の園庭からは「広い場所で伸び伸び遊べて、気持ちがいいわ」「親子で、思い切り走っちゃった」と、利用している保護者の弾んだ声がたくさん飛び交っています。
また、園の特徴を生かした交流事業でも、計画段階から子育て支援サークルのかたに積極的に参加していただき、盛り上がりをみせています。
ここでは、園庭の開放や子育てサークルとの交流について、各園のようすをご紹介しましょう。

●広い園庭で遊ぼう
地域の未就園児を対象に、「ちびっ子広場」として園庭開放を行っている酒匂幼稚園では、よちよち歩きから、この春入園する子どもまで、砂遊びや遊具を使った遊びを楽しんでいます。特に砂場は、シャベルなどを使いながら遊べるので、いつも大人気です。
子どもたちが仲良く遊んでいるそばで、保護者もコミュニケーションを楽しみ、友達の輪を広げています。
矢作幼稚園でも、保護者同士が悩みを共有したり、情報交換をしたりする場になっています。「すぐにケンカするのよ」「あら、うちだってすぐおもちゃを取っちゃうのよ」「大丈夫、大きくなれば…もう少しの辛抱よ」といった会話が尽きません。
報徳幼稚園では、保護者と一緒に砂場やブランコ・滑り台などで遊ぶことができ、直接触れ合える小動物も人気です。
第3学期には、地域の未就園児と園児が一緒に駆けっこをしたり、相撲をとったり、砂場で遊ぶことなども計画中です。

●子育て支援サークルが みんなの遊びをお手伝い
東富水幼稚園では地域の子育て支援サークル「育ちっ子(東富水地区)」と「プーさんの会(富水地区)」と交流しています。毎回幼稚園で遊ぶのを楽しみにしている未就園児は、砂遊びや遊具で遊ぶのが大好きです。園児と未就園児とが触れ合って遊ぶゲームやリズム遊びの時間は、子どもも大人もみんな笑顔になります。
キラキラ光る海の前、ニコニコ笑顔がいっぱいの前羽幼稚園では、地域の未就園児サークル「キラキラ星」と園児との交流を計画的に実施し、年齢の差があっても楽しく一緒に遊べるよう工夫しています。子どもたちは回数を重ねることでお互いに慣れ、笑顔が多くなり「また来てね!」「ありがとう」と、次の交流を楽しみにしています。
地域の子育てサークル「たんぽぽ会」との交流を実施している下中幼稚園でも「仲良くお友達とブロックで遊んだよ」「大きなブロックで何を作ろうか?」という声が聞かれ、園児と未就園児の心温まる楽しい交流になっています。節分の「豆まき」などの行事を一緒に行うこともあり、豊かな経験ができるように工夫しています。

【ホームページ】
園庭開放の情報は…トップページ中央の「分野別から探す」の「子育て・教育」内の「子育て支援」をクリック→「月刊こそだてカレンダー」

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SHISEI〜至誠・市政〜「地下街の再生に向けて」 文 加藤憲一
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平成19年に、二度目の運営破綻により閉店となった、小田原地下街。現在は公共地下通路として利用されていますが、シャッターが閉まりガランとした空間は、小田原における経済の地盤沈下の象徴と受け止められてきました。市外の商業者や事業者が小田原に出店を検討する際も、地下街閉店というイメージが大きくマイナスに作用していたと聞きます。「新しい小田原」への歩みがさまざまな分野で始まった今、小田原の元気と可能性を内外に示すと共に、実際にその豊かさを感じてもらうためにも、地下街の一日も早い再生は、本市の最重要課題の一つとなっています。
この間、小田原市と共に地下街の地権者であるJR東日本と緊密に議論を重ね、ようやく、平成24年度末の地下街再開に向けての基本合意が取り交わされます。私自身、このプロセスの中で、市職員はもちろん、JR東日本の幹部を含む担当者や、地域の商業者の皆さんと議論を重ね、改めて新生・地下街の役割について認識を深めてきました。
小田原の豊富で多彩な地域資源が、ギッチリと詰まっている。地下街に来ると、小田原の魅力や豊かさにいつでも出会える。来訪者にとっては、ここで小田原の全体像と魅力を知るビジターセンターにもなる。市民にとっては、小田原の活力をうれしく感じながら滞在や買い物が楽しめる場所となる。地下街を舞台に多彩な交流が生まれ、情報やノウハウが集結する。地産品売り場の活況が地域のさまざまなものづくりを元気にする。地下街のにぎわいが地域経済浮揚のイメージとして発信され、さまざまな交流や投資が小田原に還流する…。つまり、新しい地下街は、単なる「駅に隣接した商業施設」ではなく、小田原の地域振興と、経済再生の拠点施設となるべきなのです。
今回の基本合意の中では、市が事業主体となり、設備改修の投資も行うなど、リスクテイクも含め一歩踏み込んだ方針を掲げましたが、それは地下街が上記のような全市的な課題に極めて大きな役割を果たすからにほかなりません。そして、圧倒的な集客力とノウハウを背景に各地で駅を拠点とした地域再生を多数手掛けるJR東日本と共に取り組むことで、その実現性を高めることができると判断しました。
これから、再生計画の策定作業が本格化しますが、最終的に成否を握るのは、地域の生産者・商業者、そして市民の皆さんが持つ「地域資源」を、惜しみなくこの事業に注いでいただき、ほかのどこにもない「公共」の空間を創れるか、であると考えています。

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#05:おだわら情報
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安心・安全まちづくり情報
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問 小田原警察署 電話0465-32-0110、 暮らし安全課 電話0465-33-1396

●道路横断中の高齢者交通事故が多発!
平成22年中の市内の交通事故件数は1,032件で、平成13年をピークに9年連続で減少しています。
しかし、高齢者や自転車利用者が関係する交通事故の割合は、増加傾向にあります。道路横断中の高齢者が自動車にはねられて亡くなる交通事故が、昨年11月と12月に、早川と扇町で連続して発生しました。
道路横断中の事故の多くは、午後4時から8時までの時間帯に発生しています。道路を横断するときは、安全を十分に確認し、夕方や夜間に外出するときは、目立つ色の服を着用しましょう。市販されている反射材を身につけることも効果的です。
なお、車を運転する際は「人にやさしい運転」を心がけましょう。

●振り込め詐欺が増加!
小田原警察署管内では、平成22年中に15件の振り込め詐欺が発生し、被害総額は約1,000万円でした。また県内では約780件の振り込め詐欺が発生し、被害総額は約11億円で、前年比で約3億円の増加となりました。
県警察本部によると、振り込め詐欺の手口として、警察官や金融機関などの職員を装った犯人が、現金やキャッシュカードを受け取りに来る「手渡し型」が増加。また、金融機関から振り込ませる場合では、「家族への振り込みだから大丈夫と言って」などと金融機関の職員に伝える内容を、犯人が事前に指示するケースが目立っています。
振り込め詐欺は、決して他人事ではありません。もし、お金を要求する電話がかかってきたときは、慌てず、また、一人で悩まず、振り込む前に必ず警察や家族などに相談してください。

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3月1日火曜日〜7日月曜日春の火災予防運動
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問 予防課  電話0465-49-4424

3月7日の「消防記念日」にちなみ、「春の火災予防運動」が行われます。
「消防記念日」は、昭和23年3月7日に、現在の消防制度を取り決めた「消防組織法」が施行されたことを記念して定められています。
春の火災予防運動では、火災が発生しやすい時季に、火災の発生を防止し、火災による死者や、財産の損失を防ぐため、火災予防の意識を高めていきます。

住宅防災
いのちを守る
7つのポイント

●寝たばこは絶対にしない。
●ストーブの近くに燃えやすいものを置かない。
●ガスコンロなどから離れるときは、必ず火を消す。
●寝具、衣類、カーテンに防炎品を使用する。
●住宅用火災警報器を設置する。
●住宅用消火器を設置する。
●高齢者や身体の不自由な人を守るために、隣近所の協力体制をつくる。

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初期消火活動で中学生が表彰されました!!
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泉中学校2年 木村涼さん
昨年12月、近隣の家から出ていた炎に、屋外の水道ホースを使い、初期消火に貢献。1月に行われた消防出初式で、消防長から感謝状が贈られました。
お父様の裕朗さんは、市消防団第13分団に所属し、出初式では、優良消防団員表彰を受賞。
日頃の火災予防への高い意識が、今回の涼さんの行動につながり、被害を最小限に抑えることができました。

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3月は「自殺対策強化月間」です! 〜一人ひとりが大切な命〜
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問 健康づくり課  電話0465-47-0820

自殺は、人ごとではなく身近な問題です。毎年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定め、全国的に「生きる支援」として重点的な広報啓発活動が展開されています。
本市でも、一人一人が生き生きと輝いて暮らすことができるように、自殺対策に取り組んでいます。
日本では、自殺者数が平成10年以降、12年連続で3万人を超える高い水準で推移する深刻な状況が続いています。そこで、自殺問題への対策として、平成 18年6月に「自殺対策基本法」が成立し、さらに翌年6月には「自殺総合対策大綱」が策定され、社会的な取り組みとして自殺防止対策が推進されています。
市では平成21年度より地域自殺対策緊急強化事業を実施し、普及啓発事業(キャンペーンなど)や地域で見守る人材育成のための講演会、個別の訪問指導などの事業を行っています。

■本市の自殺者の状況
毎年約40人の尊い命が自殺によって失われ、さらに、その10倍の自殺未遂者がいると考えられています。

■1市3町(小田原市・箱根町・真鶴町・湯河原町)の自殺者の特徴
警察庁集計データ(2007〜8年)によると、60歳以上のかたの割合が県内の平均と比べて高く、男性の自殺者数は、女性の約3倍となっています。
健康問題を原因とする自殺者が最も多くなっています。

■かけがえのない命を守るために、一人一人ができること!
●声を掛ける
●耳を傾ける
●相談する
●寄り添う

■自殺の3つの基本認識
○自殺は追い込まれた末の死
自殺は、個人の自由な意思や選択の結果と思われがちですが、実際は、さまざまな要因が複雑に関係して、心理的に追い込まれた末の死といえます。

○自殺は防ぐことができる
制度・慣行の見直しや相談・支援体制の整備などの社会的な取り組みと、うつ病などの精神疾患への適切な治療により、自殺を防ぐことが可能です。

○自殺を考えている人は、サインを発している
身近な人が、自殺のサインに気づいていることも多く、この気づきを自殺予防につなげていくことが大切です。

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北村透谷碑を移設しました
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問 文化財課  電話0465-33-1715

小田原城址公園内の馬屋曲輪にあった北村透谷碑は、このたび史跡小田原城跡馬屋曲輪整備事業に伴い、小田原文学館敷地内に移設しました。これを記念して除幕式と講演会を行います。
【除幕式】
日時 3月12日土曜日午後1時30分から
場所 小田原文学館

【記念講演(要事前申し込み)】
日時 3月12日土曜日午後2時から
場所 白秋童謡館
講師 金原左門さん(中央大学名誉教授)
演題 小田原に愛着をもった北村透谷−透谷と諭吉・尊徳・正兄と−
定員 50人・先着順
申込 3月10日木曜日までに、電話で。

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#06:小田原地下街再生を目指して
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問 企画政策課  電話0465-33-1379

小田原駅に隣接し、地域資源の発信や回遊性の向上を図る施設として、再生が期待される小田原地下街。
小田原の魅力発信、交流・人口の増加、ひいては地域経済の活性化を目指して住民と来訪者の双方が満足できる施設づくりに取り組んでいます。
小田原駅とその周辺は、富士・箱根・伊豆に通じる広域交流の玄関口であり、県西地域の住民の生活にとって重要な拠点区域です。
小田原地下街は、駅の東口にあり、中心市街地の核となる施設で、いわば“小田原の入り口"として機能し活用されるべきものであり、ここから市街地への回遊を促す重要な空間といえます。
地下街の再開にあたっては『地域資源の活用』や『回遊性の向上を図る』など、地域振興の拠点施設として新しい価値を備えた公共空間を創出することとしています。
同時に、過去の経験を踏まえ、将来を見据えた、しっかりとした再生計画の策定や、運営基盤を盤石なものにするなど、十分な検討が必要です。
そこで、地下街の一方の土地所有者であり、地域振興・地域貢献に向けた取り組みや、商業面での経営実績・ノウハウを有するJR東日本に協力をいただきながら、小田原駅、地下街、駅ビルとその周辺商店街との連携・調和を図り、小田原の魅力を高め、ひいては本市の経済活性化につなげようと協議を重ねていましたが、このたび、両者の間で基本合意に至りました。
平成24年度末を地下街再開の目標として、今後、JR東日本とJR東日本のグループ会社である湘南ステーションビルと連携・協力して、「地下街再生計画」を策定していきます。
具体的な事業内容などは、今後の十分な検討を踏まえ、「地下街再生計画」に盛り込んでいくことになりますが、1日も早い地下街の再開に向けて全力で取り組んでいきます。

日常と観光が重なる楽しさの創造

地下街は、交流と創造の場として、「日常と観光が重なる楽しさの創造」を目標に、次に掲げる施設づくりを目指します。
(1)地域住民、来訪者の両方が満足できる施設
◇小田原の「まち・歴史・観光など」を情報発信するビジターセンター
◇多目的利用が可能な環境・空間
(2)地下街での業態自体が、来訪「目的」となるような魅力をつくる
◇小田原らしさのある業態の創出
◇非日常空間を感じさせる雰囲気づくり
◇話題性・柔軟性

地下街の具体的な活用については、次のような施設(ゾーン)の配置などを再生計画に盛り込みます。
●地域に密着した利便性と、駅前という立地を生かし、駅周辺ににぎわいをもたらすような『商業ゾーン』
●日常生活に欠かすことができない生活品を取り揃えるとともに、短期催事スペースにより、“新しい特産品"を情報発信する『地産品マルシェ・お土産ゾーン』
●観光客だけでなく、地域のかたも特産品をその場で楽しめる『小田原の食の提供ゾーン』
●観光施設などの情報発信や観光サービスを提供する『情報発信・交流ゾーン』
●各種イベントを開催し、観光客との交流を図る『催事イベントゾーン』

【小田原地下街の再生プランイメージ】
駅から→まちなかへ→
○地産品マルシェ・お土産
○情報発信・交流
○商業
○小田原の食の提供
○催事イベント
など
【コンセプト】日常と観光が重なる楽しさの創造
【キーワード】小田原らしさ、地産地消、限定、発見、発信、交流、体験、にぎわい

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#07:〈連載〉市民力/キラリ若人!
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〈連載〉市民力 市内最年少自治会長(橘団地共同地区)菅納さやかさん
「皆さんに助けられて…」
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25歳、市内最年少の自治会長は、すてきな雑貨で部屋を彩る、おしゃれでかわいい女性です。
昨年4月、仕事との両立や年齢の面に不安はありましたが、自治会長を引き受けました。「戸惑うことばかりで皆さんに助けられています」とはにかみます。
菅納さんが、ここに暮らし始めたのは、ほんの2年程前。それ以前に、職場の先輩に連れられて橘北地区の「健民祭」を訪れたことがあり、この地域のあたたかい雰囲気が気に入りました。
自治会長となり、より多くの人と出会い、より深くかかわることができ、より地域のことを考えるようになりました。菅納さんを助けてくれるかたはもちろん、掃除をするなど自ら地域のために尽力してくださるかたへのありがたみに、改めて気付かされたそうです。挨拶する際の会話も増え、菅納さんの、地域の人に対する気持ちの距離が縮まりました。こうして紡がれるきずなは、さまざまな地域活動をしていくうえで、とても大切な力となります。
「助けられながらですが、この経験ができたからこそ、この地域と人がもっと好きになりました。興味や関心があっても、きっかけがつかめなかったり、健康の問題などもあり、参加できないかたもいるかもしれません。でも、少しでも行事などに参加すれば、地域のことや、人のことを知ることができます。それは貴重な機会なのではないでしょうか。」
生まれ育った茅ヶ崎も海が近くて大好きですが、山があり、鳥の声が聞こえる今の環境も、大好きだという菅納さんの笑顔に、人への感謝があふれています。

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キラリ若人! チームの仲間を信じて オール小田原ベースボールクラブ
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寒風吹きすさぶ夜のグランド。元気な掛け声と白い息。黙々と走りこむ若人たちがいます。
オール小田原ベースボールクラブは、高校野球へと続く野球技術をしっかりと教えることを目的に、平成21年4月に結成された中学生の軟式野球クラブチームです。
昨年秋に開催された西湘地区大会に優勝すると、勢いそのままに県大会でも優勝し、県代表として臨んだ関東大会でも見事勝利。今月25日から、静岡県で開催される「文部科学大臣杯第2回全日本少年春季軟式野球大会(以下、全国大会)」の出場権を獲得しました。
チームから厚い信頼を寄せられているキャプテンの大野君は「選手、ベンチ、保護者のかた全員の気持ちが一致団結していたからこそ勝利を勝ち取ることができた」と言います。また、副キャプテンの安田君も「チャンスの時はもちろん、負けている時も声を出し合う。チームが一丸となって試合に臨んでいる」と、結束力に自信を持っています。
各地区の予選を勝ち抜いた強豪32チームが出場する全国大会では、トーナメント形式で日本一を争います。
「負けている時は試合を立て直し、攻撃を次へ、次へとつないでいきたい」とセカンドの東山君。ピッチャーの深野君も「出るからにはもちろん優勝を狙っていきます」と気合いが入ります。
信じあえる仲間とともに挑む大舞台で、最高の思い出を作るため、さらなるレベルアップを目指し、毎日厳しくも楽しみながら、練習に励んでいます。

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#08:【対談】藍坊主
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市長 小田原出身!人気ロックバンド 藍坊主 対談
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問 広報広聴室  電話0465-33-1261

小田原市、松田町出身で、青春をこの小田原で過ごした彼らの音楽は、まさしく小田原育ち。
秀逸なメロディーと多くの人に共感される歌詞、ライブを積み重ね身につけた演奏力と透明感のあるボーカルが、聴く者を魅了します。
デビュー10周年を迎え、昨年発売したアルバムが、オリコンチャートでトップ10入りを果たし、今年5月には、初の日本武道館ワンマンライブが決定!!
今まさに波に乗る彼らを迎え、加藤市長が対談。
ファンを引きつける音楽への真摯な姿勢、彼らに影響を与えた小田原のエッセンス、青春まっただ中を過ごす若者たちへメッセージをお届けします。

市長 藍坊主さんの曲を聞いたとき、ストレートに心に響く曲だと感じました。ファンを着実に増やされているのがよく分かります。音楽を始めてからこれまでを振り返っていかがですか。
藤森 音楽を始めた頃、10年先にどれだけプロに近づけるか、10年先なんて遠いと思っていましたが、やればやるほど、目指すべき山のてっぺんがどんどん遠くなってきているんです。でも、そんなふうにこの先10年もやっていけたらいいと思うんですよね。

市長 曲の中には、皆さんのふるさとである、小田原のことが歌われているのかなと思えるものがありますね。ここで過ごしたこと、ここにある風景は、皆さんの音楽、皆さんご自身にどのように影響していますか。
田中 小田原を離れてみて、小田原って絶妙な位置にあるって感じるんですよね。新しいもの、いわゆる主流であるものが集まる東京から、それほど離れていないので、都会的な要素もある反面、小田原にしかない小田原ならではのよさがある。僕らの音楽もまるで小田原のようにありたいんです。誰にでも受け入れられる分かりやすい部分もあって、でもちゃんと僕ららしさも持っていたい。小田原で育ったことがそんなふうに目指す音楽に影響しているのかも知れません。
ホジー 悲しいこと、うれしいこと、つらいこと。もちろん小田原にもそれらがあるけど、絶望感はないんですよね。小田原では、悲しいことがあっても、絶対絶望してしまうことはないんです。見た目じゃ分からないし、理由も分からないけど、山に囲まれている自然の力なのか、小田原で活力を感じることができて、またそこから頑張る力が湧いてくるんですよね。
渡辺 僕たち以外にも、第一線で活躍している小田原出身のミュージシャンは、実はたくさんいます。高校時代に、小田原でバンドやっている同世代と出会って受けた刺激が、自分の音楽に強く影響しています。

市長 インディーズのころのアルバム「藍坊主」の「未成年」という曲を聞きました。皆さんと同じように、この場所を大事に思い育って欲しいと願う小田原の若者たちにメッセージをいただけますか。
藤森 自分が幼かった頃を振り返ると、周りの大人たちがいろいろ許してくれていたなぁって思う部分が多いです。大きな器みたいな小田原の環境の中で、自分がやりたいことをやって、自分の道を探してください。
ホジー 高校時代、事あるごとに「青春だよな〜」なんて言う友人がいて、それは大事なことで、アグレッシブに毎日を生きられていた気がしています。「今」は一度きりしかないことを忘れないでください。
渡辺 僕は音楽に出会って、人生が変わりました。人とのつながりもでき、友達もたくさんできました。僕にとって音楽がそうだったように、一つ一つ取り組んでいる目の前のことが、人生を変えることになるかもしれないんだって、大切にしていってください。
田中 小田原には、自然も遊ぶところもあるから、自分から何かを始めなくても、何となく楽しく過ごせるかもしれません。でも、僕らが高校を卒業した頃に、ライブイベントを企画して、いろんな人と触れ合えたように、小田原の過ごしやすさに甘んじることなく、自分から何かを始めて欲しいです。

市長 皆さんは小田原を元気にする、本当に貴重な存在です。今後も活動を通じて小田原に元気を注いでいただきたいと願っています。応援していますので、頑張ってください。本日はありがとうございました。
藍坊主 ありがとうございました。

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5/6金曜日初!武道館ワンマンライブ
「藍空大音楽祭〜the very best of aobozu」
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武道館に藍坊主を!! 見に行こうよ♪聴きに行こうよ♪
【日時】5月6日金曜日 午後5時30分開場 6時30分開演
【場所】日本武道館(東京都千代田区)
【チケット(全席指定)】前売り4,800円
3月12日土曜日午前10時〜 チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスの各プレイガイドで発売。
【問い合わせ】スーパーキャスト 電話03-5573-2299

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#09:〈連載〉あの日 あのとき 小田原
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【最終回】
市制施行から70年という節目の今年。
先人の営みより継承されたもの、自然事象とともに刻んだ足跡、古きよき故郷の懐かしい面影など、
小田原の歴史には「無尽蔵の市民力」へとつながることがたくさんあります。
ここでは、そうした記録と記憶をたどります。

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小田原のにぎわいを担ってきた商店街
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現在、鉄道5社が乗り入れ、1日約19万人の乗降客を数える小田原駅。
駅周辺の中心市街地は県西部の商業の中心として発展してきました。
懐かしいアーケードや趣のある商店が立ち並ぶ写真には、行き交う人々の姿が写り、戦後の日本の高度経済成長期のにぎわいを知ることができます。

大型ショッピングデパートの進出

1968年には丸井、志澤、1972年にはニチイ、ナックといった大型ショッピングデパートがオープンし、まちの雰囲気も様変わりしました。
また、1976年には「アミーおだちか」の愛称で親しまれた小田原地下街が整備され、中心市街地はさらに、にぎわいを見せました。
近年は景気の低迷により大型ショッピングデパートの閉店が相次ぎましたが、2005年には、かねてより市民が期待を寄せていた「駅ビル」ラスカがオープンしました。

小田原地下街再生への道のり

県内では横浜駅に次いで2番目に完成した地下街でしたが、残念ながら2007年に売り上げの減少により、市民に惜しまれつつ閉店してしまいました。
2009年には、市民や有識者で構成された「小田原駅・小田原城周辺まちづくり検討委員会」から、地下街の再生に向けた活用方法が提言され、現在、再開に向けた、取り組みが始まりました。

小田原地下街をはじめ駅周辺の商店街は、まさに小田原の顔。
住む人、訪れる人を迎えるのにふさわしい表情を目指した、新しい小田原づくりが始まっています。

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表紙の言葉 印刷局の桜 小田原ふるさとの原風景百選 No.82
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昭和16(1941)年に開業した、国立印刷局小田原工場では製紙から印刷までの一貫した紙幣づくりをしています。酒匂川の水を富士道橋下流から取水し、工場に配水する一直線の道は通称『水道道』と呼ばれ、市民に親しまれています。
工場正門へと続く桜は見事。毎年開花時期に催される観桜会では工場内の一部が一般開放されます。

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まちづくり情報誌 小田原
毎月1日発行
No.1030
発行●小田原市 〒250-8555 小田原市荻窪300番地 市役所総合案内 電話0465-33-1302
編集●広報広聴室 電話0465-33-1261・FAX0465-32-4640 〈C〉小田原市2011.3
10月1日現在(国勢調査速報値) 小田原市の人口198,373人 77,675世帯
広報おだわらは、資源保護のため再生紙を使用しています。
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