ICTで変わる学びのカタチ
ICTを活用した学習は、児童生徒の好奇心を刺激し、多様な学びの機会を得ることができるだけでなく「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実にもこの効果が期待されています。
児童生徒自らが学びを深めるためには、自分自身の学習状況を把握し、振り返り、他者と関わって学んだことを次の学びに生かすことが必要になります。
「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実
個別最適な学びは「個に応じた指導」を学習者の視点から整理したもので、さらに指導の個別化と学習の個性化に分けられます。
指導の個別化は、児童生徒一人一人の学習進度等に応じ、教師は必要に応じた重点的な指導や指導方法・教材等の工夫を行うこととしており、一定の目標をすべての児童生徒が達成することを目指し、異なる方法等で学習を進めるとしています。
学習の個性化は児童生徒一人一人の興味・関心・キャリア形成の方向性等に応じ、教師は児童生徒一人一人に応じた学習活動や課題に取り組む機会の提供を行うこととしており、異なる目標に向けて、学習を深め、広げるとしています。

自分に合った学習を自ら選択
~「個別最適な学び」の充実~
児童生徒一人一人に学習用端末が整備され、それぞれの学習スタイルや学習活動、また、自分の興味や学習の進度に応じて、自身の学習を自ら組み立てることが可能となりました。さらに、自分の調べたいテーマをより深く掘り下げたり、そこから別のテーマに興味を広げたりと、調べ学習の幅が広がり、より効果的な調べ学習が実践できます。

みんなで共有して意見交換
~「協働的な学び」の充実~
協働的な学びは児童生徒一人一人のよい点や可能性を生かし、子ども同士、あるいは地域の方々をはじめ多様な他者と協働することとしており、異なる考えが組み合わさり、よりより学びを生み出すとしています。学習用端末をとおして、子ども同士がより効率的に短時間で情報を共有し、異なる視点やアイデアを得る機会が増えました。1人で学んでいるときでも、集団で学んでいるときでも、どの児童生徒にとってもその時間が学びとしてしっかりと成立していることが大切です。
児童生徒の『学び』が教室から飛びだす
子どもたちは、学習用端末という新たな道具を手に入れることにより、今までとは比べられないほど学びの場が広く、深くなってきています。ICTの活用により、教室内での学びだけでなく、他クラス・他学年との交流により学びを深めることができ、地域の人や探究学習のインタビュー相手、さらには国外にいる同世代の友達とつながることも可能となりました。自ら望めば学びはどこまでも広がる。今まで以上の「ひと・もの・こと」との関わりをとおして、本市が目指す「社会力」の育成につなげていきます。
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教育部:教育研究所
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