小学生を対象とした環境教育(平成24年度)
小田原には豊かな自然環境があり、その中でも森林は、川を育み、おいしい水を生み出したり、洪水や山崩れを防ぐなどの多くの役割を担っています。こうした森林が今、手入れ不足によって十分な役割を果たせなくなりつつあります。
その森林を保全・再生するために市民や団体が活動に取り組んでいますが、まだまだ人手が足りていません。小学校の児童のみなさんには、森林観察や間伐・枝打ち体験などを通して、森林の役割や大切さを学んでいただきたいと考えています。平成24年度の取組みをご紹介します。
小田原市立三の丸小学校
小田原市立三の丸小学校では、5年生28名の児童の皆さんを対象に、環境学習を実施しました。
1 間伐体験
平成24年11月13日(火)に久野の森を使って、神奈川森林インストラクターの方を講師に「森林の役割」というテーマで講義を行いました。
また、講義後には間伐と枝打ちの作業を班に分かれて実施し、玉切りも協力し合いながら挑戦しました。
2 木工体験
平成24年11月28日(水)に小学校で、小田原箱根伝統寄木協同組合理事長 伝統工芸士の金指勝悦さんを講師にお招きし、寄木の歴史や技法、間伐材の利用と林業との関わりについて、お話を聞きました。
また、木工体験では間伐材を利用したペン立てを製作しました。
小田原市立久野小学校
小田原市立久野小学校では、4年生56名の児童の皆さんを対象に、環境学習を実施しました。
1 事前学習
平成24年12月18日(火)に小田原地区木材業協同組合 小田原林青会の高木大輔会長を講師にお招きし、森林の仕組みと役割、山と川と里と海の関わり、間伐の必要性についてお話をしていただきました。子ども達は積極的に発言したりしていました。
また、講義後には、適切に管理されている森と管理されていない森をイメージしたジオラマを使って、森林の役割を知る為の実験を行いました。あまりの違いに、子供たちからは驚きの声が上がっていました。
2 間伐体験
平成25年1月15日(火)に、いこいの森周辺で、小田原森林組合の方と神奈川森林インストラクターの方を講師に、間伐のデモンストレージョンを見学しました。
また、間伐された木の枝払いを各班ごとに実施し、ノコギリの使い方などを学びました。枝払い後は1.5メートルの長さに切られた丸太の搬出も自分たちの手で行いました。
3 木工体験
平成25年1月22日(火)に、小学校にて木工体験を行いました。当日は小田原箱根伝統寄木協同組合理事長 伝統工芸士の金指勝悦さんを講師にお招きし、寄木の伝統や幼少期の山の様子などお話をしていただきました。
様々な種類(色)の木を使って寄木を作っていることや、箱根駅伝の往路優勝トロフィーを制作されていること等もご紹介いただきました。
木工体験では、間伐材を利用したペン立てを作成し、自分で削ったズクを張り付けたりしました。
4 樹木観察会
平成25年3月14日(木)に有限会社小田原植木の近藤増男さん を講師に、学校敷地内の樹木を観察するとともに、間伐材を使って製作した樹木プレートを設置しました。








