小学生を対象とした環境教育(平成25年度)
小田原には豊かな自然環境が多くあります。その中でも森林は、川を育み、海の生き物を育てるほか、おいしい水を生み出したり、洪水や山崩れを防ぐなどの多くの役割を担っています。こうした森林が今、手入れ不足によって十分な役割を果たせなくなりつつあります。その森林を保全・再生するために市民や団体が活動に取り組んでいます。
近年、身近な自然環境である里山や河川、海岸などでも、暮らしの中で自然とふれあうことが減りつつあります。
そこで環境政策課では、市内小学校の児童のみなさんに、自然とふれあい、自然の大切さを学ぶ機会を提供しています。平成25年度の実績をご紹介します。
小田原市立下中小学校
小田原市立下中小学校では、5年生82名の児童の皆さんを対象に、環境学習を実施しました。
1、事前学習
平成26年1月9日(木)に小田原地区木材業協同組合 小田原林青会の高木大輔会長を講師にお招きし、森林の仕組み、役割や間伐の必要性についてお話をしていただきました。
また、適切に管理されている森と管理されていない森をイメージしたジオラマを使った実験も行いました。子供たちはその違いに驚き、森林の重要性を感じていました。さらに、省エネに関する‟ちがい探しゲーム”も実施し、環境にやさしいライフスタイルについて学びました。
2、間伐体験
平成26年1月30日(木)に、いこいの森周辺の私有林をお借りして、小田原森林組合と神奈川森林インストラクターの方を講師にお招きし、間伐のデモンストレーションの見学と班ごとに分かれての枝払い等を実施しました。初めてノコギリを使う児童もおり、一生懸命講師の方にコツを教わり取り組んでいました。
3、木工体験
平成26年2月10日(月)に小学校の体育館にて、小田原箱根伝統寄木協同組合理事長 伝統工芸士の金指勝悦さんを講師にお招きし、一輪ざしを製作しました。当日は、保護者の方にもご参加いただき、事前学習から間伐体験までの振り返りをおこない、改めて森林の機能や重要性について学びました。
また、木工体験では一輪ざし作り以外にも、金指さんにご用意いただいたズクの削り体験も実施し、子供たちは木の香りを楽しんだりしました。
小田原市立三の丸小学校
小田原市立三の丸小学校では、5年生31名の児童の皆さんを対象に、環境学習を実施しました。
1、事前学習
平成26年1月29日(水)に小田原地区木材業協同組合 小田原林青会の高木大輔会長を講師にお招きし、森林の仕組み、機能や間伐の必要性についてお話をしていただきました。
また、適切に管理されている森と管理されていない森をイメージしたジオラマを使った実験も行いました。森によって、流れる水の道やきれいさが全く異なり、子ども達はその違いに大変驚いていました。
2、間伐体験
平成26年2月4日(火)に、いこいの森周辺の私有林をお借りして、間伐体験を実施しました。当日は、小田原森林組合と神奈川森林インストラクターの方を講師にお招きし、間伐のデモンストレーションを見学し、その迫力に子供たちはとても驚いていました。
また、班ごとに分かれ、間伐された木の枝払いや玉切りも実施し、慣れないノコギリで一生懸命取り組みました。
最後には、3メートルの丸太を搬出する作業も行い、皆で声を掛けあいながら引っ張りました。