光化学スモッグについて
1.光化学スモッグとは?
自動車の排出ガスや工場のばい煙に含まれる「炭化水素」や「窒素酸化物」などの物質が太陽の強い紫外線を受けると、「光化学オキシダント」という物質に変化します。このとき、風が弱いなどの気象条件が重なると、空が白くモヤがかかったようになります。これが「光化学スモッグ」です。光化学オキシダントの濃度は春から秋にかけての日中に高まりやすく、濃度が高いときは人体や植物に悪影響を与えることもあります。特に、子供は被害を受けやすいので注意が必要です。
光化学の仕組みpdf
2.どんな天気のときに発生しやすいの?
風が弱く、日差しの強い日には、光化学スモッグが発生しやすくなっています。具体的な気象条件は、次のとおりです。
風向き | 朝:北ないし東、午後:南東ないし南西 |
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風速 | 毎秒3m未満(旗がたれ下っている状態) |
視界 | 6km以下(ガスがかかっている感じ) |
気温 | 25℃以上 |
日照時間 | 午後2時以前に少なくとも2〜3時間 |
湿度 | 朝:60%程度以上 |
3.予報、注意報、警報が発令されたときは?
光化学スモッグによる被害を未然に防止するために、次のことを心がけましょう。
○ 体調の悪い方は、室内で休むようにしましょう
○ 水泳などの、屋外での過激な運動は控えましょう
○ 風向きを考慮して、窓を閉めましょう
また、自動車の排ガスも光化学スモッグの原因になりますので、不要不急の運転はできるだけ控えるようにしましょう。
4.どんな被害がでるの?
光化学スモッグの被害を受けると、「目がチカチカする、目が痛い、喉が痛い、息苦しい、頭痛、吐き気がする」などの症状があらわれます。症状の大部分は、比較的軽症の一過性のものですが、まれに翌日まで残ることがあります。
5.被害が発生したときは?
被害を受けたときは、次のような措置をとってください。
○ 屋外での運動は全て中止し、室内に入りましょう
○ うがいや洗眼をしましょう
○ 風向きを考慮して、窓を閉めましょう
これらの措置をとっても症状が速やかに改善しないときは、医師の手当てを受けてください。
被害が発生したときは、環境保護課(TEL:0465-33−1483)までご連絡ください。