本日は、【通し稽古】とよばれる稽古を行いました。
オープニングからラストシーンまで、途中で止めることなくすべてを「通し」ます。
これによって、各シーンの完成度や全体のバランスを見たり、
シーンのつなぎである場面転換のチェックを行います。
通し稽古ができたことで、本番に向けてまた大きくステップを踏み出したことになります。
わずかな時間。
ほっと一息を継ぐ和やかな休憩時間も演出助手の一声で、全員が集合。気持ちが引き締まります。稽古再開です。
西川先生から。
「意識の持ち方の低さは全体のレベルを落とす。」
「本人のトチリだけの問題ではない。」
「残された時間に比べ、共有できていないことがまだ多くある。」
「自分に与えられたことを100%やる。
主体性を持って取り組む必要がある。」
「仕事もあるなかで、これまでやってきたみんなを信頼している。
きちんとやってほしい。頑張ってほしい。」
メンバーから、ハイと大きな返事がありました。
全体を通した中から、各人各所についての指摘、修正点が次々に告げられます。
演じる本人には自分のアイデアもあったのでしょうが、先生の説明に納得。
細かい部分まで決まっていきます。
衣装パレードが始まりました。
各場面の登場人物が衣装を身につけて並びます。
舞台全体のトーンを整えるために細かい部分までチェックします。
幾通りもの組み合わせを用意したメンバーも。
迷ったものもこうだからという説明で決まっていきます。
先生のこうしたらというアイデアで愛らしい森の妖精も誕生しました。
なるほど、ステージ上に立つその姿が先生たちには見えているのでしょう。
おだわら提灯の妖精、鬼灯と陽炎の衣装や、
シャッターを押す指も震える三つ編み隊など。
ぜひ会場で見ていただきたい。
17:00、小ホールにみんなの歌声が響きます。
「ふわっと暖かいものが伝わります。」
正午から始った今日の稽古もあと2時間。
公演までは、あと12日です。