古文書・青木家文書
所有 | 個人 |
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所在 | 板橋 |
形状 | 中世文書弘治3年印判状ほか3点 |
概説
青木家は、明応年間(1492~1500)に小田原北条氏に仕えた石工で、その出身は駿河国田中村と伝えられています。
それ以来、現在まで17代にわたって連綿と石工職を続け、祖先の関係文書を大切に保存し、伝えて来ました。
周知のとおり、石工は築城と密接不可分の関係にあり、小田原城の構築にとっても、青木家の存在を無視することはできません。
由緒書によると、戦国期には青木家は関東石工棟梁の位にあって、一家の職人は家内弟子を含めて60人以上と記されています。
青木家は、江戸期の江戸城の修築や御殿台(砲台)の構築などに、たびたび出役したので、それらの関係資料など多数の文書があります。
指定の文書は、その中の戦国期の印判状で、虎の朱印および北条氏康の「武栄」の印判です。文書は、いずれも保存状態が良く、文字も鮮明です。
このように、青木家文書は小田原城の石工関係史料として、貴重な存在です。