天然記念物 ・高長寺のハクモクレン
高長寺のハクモクレン(市指定 平成4年11月2日)
所有
高長寺
所在
城山1−23−2 高長寺
樹名
ハクモクレン(もくれん科)
概説
ハクモクレンは、中国中部地方の原産で、我が国への渡来は貝原益軒の「大和本草」(1708年刊行)のも記載されているところから相当古い時代であったと考えられます。
この木は、本堂の右手手前に位置し、地上1.6mのところから数本の枝を四方に分かち広がっている市内では最大級の名木です。
3月から4月にかけて、樹冠一杯に大型の白い花を無数につけ、すばらしい景観を呈します。
なお、高長寺は、明治時代に横浜監獄小田原分署幼年監が設置された際に、用地内にあった後北条氏にゆかりのある高源院と現在地にあった長吉寺が合併され、それぞれの頭文字を取って高長寺と名付けられたもので、ハクモクレンは長吉寺の頃から現在位置にあったものと思われます。
明治の文学者北村透谷や文政年間に日本最後の公許による仇討ちを果たした浅田兄弟の兄・鉄蔵の墓があることでも知られています。
目通り約2.1m 株元周囲約2.8m 樹高約12.1m
枝張り状況 東西11.1m 南北13.2m