災害に備えて(水道施設・管路の耐震化の取り組み)

 本市の水道施設は、昭和11年に給水を開始して以来、給水区域の拡張、給水人口・給水量の増加、簡易水道の統合などにより拡張事業を継続的に実施してきましたが、施工当時の耐震基準により築造された施設や、布設後相当な年数が経過した管路が多く現存しています。
 近年、切迫性の高い大規模地震が複数あげられており、これらの地震が発生した際の応急給水拠点となる浄水・配水施設や、お客様へ水道水を供給する管路の耐震化を早期に図ることがとても重要となります。

 令和元年末現在、本市の水道施設のうち、浄⽔施設の耐震化率は13.0%と県内及び全国の事業体と比較して低い水準です。(浄水施設の耐震化率については、高田浄水場再整備事業の完了により98.6%となる予定です)
 配⽔池の耐震化率は、令和元年6月の中河原1号配水池の躯体耐震補強工事の完了により38.9%から58.7%になり、全国の事業体と同等の水準まで向上しました。今後は、久野配水池や小峰配水池など順次事業を推進していきます。
 管路の耐震化について、本市が管理する管路約768kmのうち、国の耐震基準を満たしている管路は約223kmで、耐震管率は29.1%です。国では、基幹管路において令和4年度末の耐震適合率を50%とする目標を立てており、本市の令和元年度末時点の基幹管路の耐震適合率は57.3%となっています。全国の事業体との比較では上回っていますが、まだまだ耐震化が進んでいるとは言い難い状況です。
耐震管 地震の際でも管部材同士の接合部分が離脱しない構造となっている管
耐震適合管 耐震管以外で、管が布設された地盤条件を考慮すれば、一定の耐震性能があると判断できる管を耐震管に加えたものを「耐震適合性のある管→耐震適合管」と呼ぶ
管路の区分
管路の区分
基幹管路 導水管、送水管及び配水本管(配水本管とは、配水管のうち給水管の分岐のないものをいう)
給水管 配水管から各家庭などに水道水を引き込むための管(給水管は個人の財産)
※ 給水管を含めた給水装置の管理区分(「水道の修理について」のページ)
水道施設の耐震化状況

水道施設の耐震化状況

 水道施設の耐震化については、本市水道事業の運営に関する方向性及び施策推進の基本的な考えを示す「おだわら水道ビジョン」を平成27年3月に改訂し、その中で定めた今後10年間の事業化計画に基づき、主要な施設の更新(耐震化)に取り組んでいるところです。

施設の耐震化

中河原配水池

 本市で管理している配水施設のうち、中河原配水池は、給水区域の約6割に水道水を供給している重要な配水施設です。
 配水池の容量については、災害などの非常時に備えて一定量を確保しておくことが必要であり、計画上必要な配水池容量を確保するため、既存の2池(容量=10,000m3×2池)に加え、新たに3 号配水池(容量=6,000m3)の増設を行いました。(平成29年3月より運用中)
 また、既存の配水池のうち、耐震補強が必要な1 号配水池については、杭の増設による外部補強を実施したほか、平成29年度から内部の耐震補強工事に着手し、令和元年6月に竣工しました。これにより、中河原配水池の耐震化がすべて完了しました。
中河原配水池上空写真

中河原配水池上空写真(左より3号配水池、2号配水池、1号配水池)※北より南を望む

 高田浄水場から中河原配水池に送られた水道水は、写真奥に見える酒匂川の東側給水区域一体と東町・寿町のほか、狩川の東側地区(曽比、栢山、富水など)に配水されています。

中河原3号配水池躯体新設工事の施工状況(一番手前。写真奥より、既存1号配水池、2号配水池)

基礎工施工状況

基礎工施工状況

底版施工状況

底版施工状況


屋根施工状況

屋根施工状況

3号配水池完成

3号配水池完成


バルブ更新状況

バルブ更新状況

配水池敷地内配管施工状況

配水池敷地内配管施工状況


中河原1号配水池躯体耐震補強工事の施工状況

底版補強鉄筋組立状況

底版補強鉄筋組立状況

底版コンクリート打設

底版コンクリート打設

底版補強鉄筋組立完了

底版補強鉄筋組立完了

配水池内面防水塗装完了

配水池内面防水塗装完了


管路の耐震化

 本市の給水区域には、水道管(導水管、送水管、配水管)が約768kmあり、このうち取水施設等から浄水施設へ原水を送る「導水管」の耐震化は概ね完了しています。
 現在は、浄水施設で浄水処理された水を配水施設へ送る「送水管」及び、配水施設からお客様へ水道水を配る「配水管」について、広域避難所や災害拠点病院へつながる優先度の高い管路から計画的に耐震管への入替えを行っており、今後も引き続き実施していきます。
水道管耐震継手(イメージ)

水道管耐震継手(イメージ)

※地震による揺れに対して水道管の継手部が伸縮+屈曲し、離脱を防ぐとともに、ロックリングと挿し口突部のかかり合わせで、水道管をつなぐ継ぎ手部分の離脱を防ぐ。
耐震継手の柔軟性検証(クボタ提供写真)

耐震継手の柔軟性検証(クボタ提供写真)


老朽管更新事業について

広域避難所や災害拠点病院へつながる、優先度の高い配水管については、平成25年度から「老朽管更新事業」として約45kmを選定し順次、事業実施しています。
今後も、周辺住民や周辺交通への影響等を最小限に抑えながら、現時点では令和20年の事業完了を目指して、事業を推進していきます。
耐震管の布設状況

耐震管の布設状況

耐震継手の接合状況

耐震継手の接合状況


最終更新日:2021年01月05日


この情報に関するお問い合わせ先

水道局:工務課(小田原市高田401)

電話番号:0465-41-1222


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