小田原市立病院の診療の状況(9月1日現在)
県西地域唯一のコロナ重症者を診療できる高度医療機関として
当院は、神奈川モデルの高度医療機関として、県西地域の基幹病院の機能である急性期医療や高度医療、周産期・小児医療などの診療を継続しながら、新型コロナウイルス感染症の患者の受入れと治療を行ってきました。
第1波のときには院内クラスターにより、医療機関等の皆様をはじめ、市民の方や患者さんにもご心配とご迷惑をおかけしました。
その後、第2波には陰圧装置などの機器を備えた専門病棟の設置をするなど感染対策を強化し、地域の患者さんが転院することなく治療できるよう疑似症から重症までの患者をシームレスに診療することができる高度医療機関に移行しました。
令和3年当初の第3波の際には、1専門病棟だけでは対応ができないほど、感染者が急増したことから、救命救急センターの一部を専門病棟化して、多くの重症患者さんを受け入れ、治療してきました。
第5波によりコロナ入院患者数が急増も、救急医療や一般診療はとめない!
7月後半から、第5波による感染者の急増で医療に与える影響が日増しに大きくなり、県内の神奈川モデル認定医療機関のコロナ専用病床は逼迫しています。
当院でも県西地域唯一の高度医療機関として、30人を超える陽性患者を受け入れ、治療をしています。その半数がECMOや人工呼吸器、ネーザルハイフローを使用する重症の患者さんで、県内でも大学病院と同等の受入人数になり多くのスタッフが治療に携わっています。
確保ベッドも空けると県内全圏域から入院要請があり埋まってしまいます。さらに、コロナ陽性の透析患者さんや妊婦の分娩、小児患者の受入れのほか、状態が悪化して救急車で救急搬送されてくる自宅療養者の外来診療や発熱の疑似症患者も増えてきており、休む間もなくその対応に追われています。
まさに救急医療の現場では、医療崩壊が目前にある緊迫した状況です。
関係医療機関や市民の皆さんへ
また、市民の皆さんは、これ以上の感染を拡大させないように緊急事態宣言による感染対策への措置を守ってください。
一般診療も感染対策を徹底
外来においては、一般診療の患者さんと発熱患者さんの動線を分離し、入院においては、一般病棟とコロナ専門病棟を完全に分離しておりますので、安心してご来院ください。
感染対策の詳細は、以下のリンクページをご覧ください。