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2023年07月13日(木)

荒久の赤い灯台

御堀端通りから三の丸小学校の前を通って、まっすぐ海の方へ国道1号線を渡ると御幸の浜通りとなる。突き当りの階段を降りて西湘バイパスをくぐると御幸の浜海水浴場。左手にはプールがある。海辺に出て、東は房総半島、西は伊豆半島をみて、壮大な気分になったところで、右手遥かに赤い灯台が目に入る。

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2023/07/13 12:30 | 歴史

2023年07月12日(水)

小田原てぬぐい

小田原といえば、かまぼこ、ちょうちん、そして「手ぬぐい」です。小田原にはちゃんと「小田原手ぬぐい」があるのです。
それは創業明治8年(1875年)、小田原市本町「山田呉服店」のご主人、山田彰夫さん(87歳)が発案した14種類のもの(商標登録はしていません)。

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2023/07/12 14:06 | なりわい

2023年06月30日(金)

京都仙洞御所 州浜(南池)の一升石

明治維新から遡ること51年前の文化14年(1817年)。
私たちの小田原は、大久保彦左衛門を祖に持つ大久保家が治める箱根の関所等を抱える譜代の重要な藩でした。
文化14年当時の藩主は大久保忠真(ただざね)(生年1778-1837年没。藩主在位1796-1837年)。
忠真は京都所司代を、1815-1818年の3年あまりのあいだ務めています。

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2023/06/30 17:05 | 歴史

2023年06月23日(金)

『海と三の丸ホール』

我が町の三の丸ホールは建物のみならず、小田原城近隣を始め「様々な見処が一丸となって観客を迎え入れてくれるホール」。
開館以来、一市民としての贔屓目も含め、そんな気がしてなりません。
今回は三の丸ホールと併せて是非訪れて欲しい、お薦めスポットを紹介致します。

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2023/06/23 08:58 | 季節

2023年05月25日(木)

小田原城花だより・水無月

(写真1)「いろいろ小田原」(写真1)「いろいろ小田原」
 1 小田原の文化を市民から発信しよう、と2014年(平成26)にレポーター養成講座が開かれて始まった「小田原文化レポート」。市民レポーターが気ままに自分自身で感じた記事を書いています。テーマは限定されていないため、実に幅広く色とりどりです。小田原文化レポートは、小田原市ホームページのバーナーをクリックすれば、最新記事をすぐ読むことができます。一方で、文化レポートの知名度はなかなか上がらず、読んで頂けている人がまだまだ少ないようです。そこで、ホームページだけでなく、紙媒体で小田原のおすすめの場所と情報を伝えようとメンバーで話し合った結果、でき上がったのが、文化レポーター通信「いろいろ小田原」です。第1号は、小田原城址公園の花情報とお城の周辺にあるカフェ&スイーツの特集でした(写真1)。「いろいろ小田原」は、小田原三の丸ホールなどに置いてあります。お気軽に手に取ってお読みください。

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2023/05/25 17:47 | 季節

2023年05月12日(金)

『かもめコンサート 第20回記念コンサート』

文化レポーターのわだっちです。
様々な音楽会が催されている小田原の町で、クラシックを代表する『かもめコンサート 第20回記念コンサート』(※1)に行って来ました。
あくまでも私流のレポートではありますが、ご一読頂ければ嬉しい限りです。
では、早速!

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2023/05/12 15:40 | 音楽

2023年04月21日(金)

『のこす つなぐ よみがえる 小田原市民会館大ホール壁画の記vol.2』を観て来ました。

2023年3月2日から12日迄、三の丸ホール展示室で開催された『のこす つなぐ よみがえる 小田原市民会館大ホール壁画の記憶展 vol .2』を観て来ました。
小田原市民会館大ホール壁画保存修復展実行委員会(以下、実行委員会)の皆さんを始め、沢山の方々による旧市民会館の「赤と青の壁画」への情熱を心身に感じて来ました。
皆さんの情熱を伝えきれる自信は無論ございませんが、私なりにレポートしてみます。
では!

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2023/04/21 14:30 | 美術

2023年03月28日(火)

海の見えるグラス工房 “グラス・キャリコ”

丸いパイプの先には灼熱の赤いガラスの球。レールの上を静かに転がしながら「ブロー」と囁く声。そして愛おしそうに優しく息を吹き込む様は、壊れそうなわが子に命を授けるよう。
車の窓からいつも気になっていた“米国西海岸の雰囲気”を醸すグラス工房。岩沢 達・茜さん夫婦が営むグラス工房 “Glass
Calico(グラス・キャリコ)”を訪ねました。 ロケーションは小田原市前川。国道1号線沿いの国府津と二宮の中間辺り。箱根駅伝の往路4区、復路7区の中間点付近でしょうか。眼前に相模湾、三浦半島から房総半島、伊豆大島を遠望できる美しい場所に位置しています。群馬県藤岡市の出身の達さん、辻堂出身の茜さん。
2010年にショップをオープンして、のちの2014年に工房と炉を完成させて現在に至っています。グラス工芸に興味を持ったきっかけを達さんは「他の地域でガラス工場を見ていた時は特に何の感慨も印象もなかったんです。ですが、横浜のとあるグラス工房を見たときに、おぅッという感動を覚えてこの道に入りました」と話していました。

その後に茜さんと知り合い、期せずして達さんは静岡県伊東市に転勤。「長距離恋愛も大変だから、伊東と辻堂の真ん中辺」の小田原にショップと工房を構えて独立した由です。
しかし、独立への道はそれほど容易ではなく、長距離運転手などを務めて財政基盤を確立した、という努力家の達さん。 “吹き竿” 又は“ブロー・パイプ”と呼ばれるパイプの先に熱いグラスの球を付け、ゴォーと唸りを上げて燃え盛る“焼き戻し窯”(グローリーホール)に。“焼き戻し窯”は優に1000度を越える温度です。最初は真っ赤な球でしかないグラス。達さんの「ブロー」の声に茜さんが応えて優しく息を吹き込みます。“吹き竿”に付いたグラスの形を整え、何度も何度も“焼き戻し窯”に入れて、達さんはサイズを測るゲージを使いながら、完成形に近づけて行きます。
例えば、シャンパン・グラスでは別途に作った脚をつけ、余分な部分をハサミで切り落としたりもします。他の製品では、熱いグラス球に色粉を少し付けての色付けも。 出来上がった製品は、“徐冷炉”(内部温度480度)に入れて徐々に冷やしていきます。この時点の製品にとって480度は「ぬるく感じる温度」(達さん)。1日の仕事を終えた時点でスイッチを切り、明朝の炉からの取り出しを待ちます。“徐冷炉”から出されてもまだ熱い製品が冷えて人の手に渡る時が、 “製品” が“作品”に換わる時と私は理解をしています。お2人にとってグラス作りは熱い絆で結ばれた仕事だと感じました。グラスの壊れやすさも強い美の作品に向かっていく過程です。達さんに聞いてみました。「達さんは作家ですか? 職人さんですか?」と。 達さんは「私は、“グラスを吹く人”です」という答え。“グラスを吹く人”という新しい言葉に私は感動を覚え、且つ心意気を感じました。達さん・茜さんは、都内の百貨店や地方のギャラリーでも個展を開き、いまや人気と実力を兼ね備えたガラス作家です。これからも素晴らしい作品を作ってくれる事を確信しています。
 
押切のリュウ 記


Glass Calico(グラス・キャリコ)
※不定休・日、月休
住所:神奈川県 小田原市 前川539
電話:0465-87-5685
https://glasscalico.jimdo.com/

※ご来店の際は事前にお店へお問合せください。

2023/03/28 08:54 | 美術

2023年03月06日(月)

小田原ゆかりの刀剣展

(写真1)刀剣展のチラシ(写真1)刀剣展のチラシ
2月18日(土)から3月12日(日)まで、小田原城天守閣4階企画展示室において『小田原ゆかりの刀剣』展が開催されています(写真1)。

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2023/03/06 10:29 | 歴史

2023年01月31日(火)

『小田原物レコード・その3』

(写真1)『ああ小田原城/小田原小唄』(写真1)『ああ小田原城/小田原小唄』
文化レポーターわだっちです。
『小田原物レコード』第3弾をお届け致します。

2022年から始めさせていただいております連載『小田原物レコード』 音楽と小田原の歴史を愛するわたくしが地道な調査から発掘しております。

「小田原物レコード」とは概ね以下のテーマを扱っております。
◯小田原縁の人物がテーマ。
◯小田原をPRするレコード。
◯小田原でジャケット撮影されたレコード等々です。

第1弾はこちら
https://conv.bingocms.tech/index.php?p&d=field%2Flifelong%2Fculture%2Freporter%2Freporter&c&type=article&art_id=7737

第2弾はこちら
https://conv.bingocms.tech/index.php?p=&d=field/lifelong/culture/reporter/reporter&c=&type=article&art_id=7819

今回は、NHK大河ドラマ『どうする家康』でも、その場面の登場に期待が募る1590年の小田原合戦。
戦国オールスターズとも呼べる大軍団を迎え打った北條五代終焉の様子を、現代と変わらぬ雄大なる往時の小田原の情景と共に歌い上げた『ああ小田原城』を紹介致します。

『ああ小田原城』
・昭和37年発表。
・歌 こまどり姉妹(※1)
・作詞 石本美由起
・作曲 遠藤実
・演奏 コロムビアオーケストラ、・琴 米川敏子

小田原市民会館完成を記念し、新しい小田原の歌として発表(「小田原小唄」(歌・五月みどり(※2)、中尾渉)と両A面扱い。両曲共に同作詞・作曲者)。

昭和30年代~50年代頃。
自治体等が大手レコード会社にPRソング等の制作を依頼した「委託制作盤」と呼ばれるレコードが各地で作られました。
このレコードもそうした1枚です。
小田原近隣では、開成町「かいせい音頭」(春日八郎)、平塚市「七夕おどり」(都はるみ)があります。

こうしたレコードは、有名歌手が歌っている場合も多いと言う特徴もありますが、限られた生産数で、販売よりもPR活用が主目的であった為、現在では入手困難な委託制作盤も数多く存在します。
珍しい例としては、昭和38年に東京都東村山市(当時「町」)の農業協同組合による「東村山音頭」(三橋美智也・下谷二三子)は、後の昭和51年に志村けんのカバーにより大ブレイクが起こると言った、委託制作盤を起点とした全国ヒットも誕生しています。

昭和37年の時点で、作詞の石本美由起・作曲の遠藤実は、美空ひばりを始めとした人気歌手の楽曲を多数手掛け、こまどり姉妹、五月みどりは、この前後から紅白歌合戦にも出場。
時の人気者が勢揃いで新しい小田原の歌が作られた事は、当時の小田原の経済・文化の両面的豊かさを物語るエピソードではないでしょうか。

しかし、現在「小田原小唄」は耳にする機会はあっても「ああ小田原城」が聴ける機会は殆ど見当たらない気がします。
配信サイト等でも聴く事が出来ますが、機会があれば是非皆さんにレコードからの音を楽しんで頂ければと常々考えております。
尚、「ああ小田原城/小田原小唄」のレコードは昭和54年に改めて生産され、私の手元のレコードも昭和54年盤です。

併せまして、こまどり姉妹は、鎌倉時代の曽我地区に育ったと伝わる曽我兄弟を題材にした『曾我兄弟』を昭和39年に発表しています。
折角ですのでジャケットだけでも紹介させて頂きます。

以上、第3弾「小田原物レコード」でした。

◯写真1(『ああ小田原城/小田原小唄』はジャケット無し。
歌詞と踊り説明のみ封入)

◯写真2(こまどり姉妹「女の恋/曾我兄弟」のジャケット)

※1「こまどり姉妹」=昭和34年デビューの姉妹デュオ歌手。紅白歌合戦出場の他、バラエティー番組等にも多数出演。

※2「五月みどり」=昭和36年「おひまなら来てよね」のヒットにてブレイク。以降、歌手・女優・タレントとして大活躍。

(文中の人名・名称は、恐縮ながら敬称略とさせて頂きました。)
 
わだっち記

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2023/01/31 13:14 | 音楽

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