(写真1)コンサートのチラシ 11月6日土曜日秋空の下、小田原・板橋にある皆春荘(かいしゅんそう)で弦楽四重奏のコンサートが開催されました(写真1)。主催は「風の音カルテット」で、小田原市が共催しました。
今回のコンサートには二つの特徴がありました。一つは、小田原市文化部文化政策課が行っている「歴史的建造物利活用プロジェクト」です。小田原に遺る伝統建築を利活用した市民によるさまざまな企画を実施して、文化の街・小田原を盛り上げていこうとするものです。「風の音カルテット」が企画に応募して、本コンサートが実現しました。
演奏曲目は、「里の秋」、「小さい秋見つけた」など秋らしいテーマ、「花は咲く」は震災復興のテーマ曲、「メモリー」、「タラのテーマ」など映画音楽など日本で親しまれている曲でした。すると、MCで神馬さんが「これまでクラッシック曲がありませんでしたね」と話して、モーツアルトのディベルティメント ヘ長調 Kv138 1楽章が演奏されました。そして、最後の曲「川の流れのように」が終了すると、盛大な拍手が送られました。拍手に促されたアンコール曲は、「ふるさと」でした。古民家建築は天井・床・柱の全てが木造であり、壁は土壁ですから、楽器の音が柔らかくなっているような気がしました。古民家コンサートの奥深い可能性を感じました。