レポーターブログバナー
2022年06月14日(火)

ガンダム×小田原

2021年、コロナ渦中、突然、私の家の茶の間にガンダムが現れた。
約9600kmの空間を瞬時に飛んで来ての出現。とは云ってもパソコンの中での話。
英国エジンバラに住む英国人の友人からのメールに曰く
「君が、小田原に住んでいることの偶然が必然になった」と文章とともにガンダムの絵。ファンだ、というのだ。

「小田原はガンダムの発祥の地」、「小田原は素晴らしいアイデアの町」、「誰も考えつかないマンホールの蓋」等。
私は「ガンダム」の名前は聞いたことはあっても、その実態を知らない。
漫画は「あしたのジョー」で終わり、アニメは見たこともない世代。
「ガンダムってなんだ?」と40歳過ぎの息子に聞いたところ
「アニメだよ」との答え。彼も見たことがないらしい。
会社時代の物知りに電話をしたところ、「鉄人28号と鉄腕アトムが合体して10倍にした最強のロボット」という助言。

英国の友人に、「マンホールの蓋と云っても、小田原は広くて人口も約19万人。
ガンダムのマンホールを探すのは無理」と返信したところ、ガンダム・マンホール蓋の写真が送られてきた。緯度、経度も書かれており、「カードも配布されている。駅のコンコースにはガンダムの絵がある。」と自分よりはるかに詳しい。
そこで早速市役所にカードの配布場所や、コンコースの絵について尋ねたところ、
カードの配布は遅れていて、絵があるのは駅コンコースではなく地下街だったがもう展示終了した、という残念なお知らせと、「マンホールの位置」を教えて戴いた。
早速、車で商店街と漁港傍のマンホールを写真に収めて送信。
ひとまず最低限の役目は果たした。

友人から第2弾、「横浜の公園にガンダムが居る」旨のメール。
強い雨の中を山下埠頭まで出向きました。肌寒く、料金も高いので入場は断念。
遠くからの写真を英国に送信したところ、彼からお叱りのメール。
「エジンバラから横浜に行くのは遠い。小田原から横浜なんて近いもんだ。」
その後ようやく入手したマンホールカードを彼に送ったことは言うまでもない。

エジンバラには、日本のアニメを好きなファンクラブが2つほどあるとのこと。
一つはガンダムをはじめとしたアクション・アニメ、
一つはセーラームーンをはじめとした可愛らしいアニメを好きな人たち。
グループ内では活発な情報交換が飛び交っているそうです。
彼は私が送ったガンダム・マンホールカードと、実物の写真をグループ内で自慢にしているとのことです。
銀行の取締役で57歳の彼。その彼が憧れるガンダムゆかりの街に自分は住んでいるのだ、と認識させられた出来事でした。

(海辺の老人 記)

 

2022/06/14 08:55 | 芸術

ページトップ