撮影:政川慎治(小田原市提供)具体的に挙げると驚いた点は2点。
1点目は雷が落ちる演出です。音は一切出さず、照明のタイミングや当て方だけで雷のダイナミックさを表現していました。音が無いからといって遠くで鳴っているようではなく、むしろ私にとっては音が無いのに何故かとても近くに雷が落ちたような感覚でした。
2点目は演目後半で鈴を振りながら舞台上の隅から隅まで大きく動く演出です。大きな鈴を下に振り下ろす様は、まるで新しいホール全体に命を吹き込む魔法の粉を振りかけているような気配、そして神秘的で清々しい思いがしました。