5日は、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(FujisawaSST)を視察いたしました。
FujisawaSSTは、パナソニック藤沢工場の跡地、約19ヘクタールという広大な敷地の再開発により生まれた新しいまちです。100年先も「生きるエネルギー」がうまれる街をコンセプトに、多くの民間企業が参画する協議会やタウンマネジメント会社を設立、エコでスマートな暮らしが実現できるまちづくりを進めています。
コンセプトの実現に向けて、CO2の70%と生活用水30%削減、再生可能エネルギー利用率30%以上の達成、災害への備えとしてライフライン3日間の確保といった具体な指標を設定。家庭のテレビ、スマートフォンなどから目標の達成状況の見える化を実現し、住民の具体な行動へとつなげるシステムを構築しています。
まちの中では戸建て住宅をはじめ、空きスペースを活用し、まち全体で太陽光発電を展開、蓄電池を最大限に活用し、余剰電力の売電を行うなど賢くエネルギーを利用しています。また、約50台もの見守りカメラや自動で照度を調整するセンサー付街路灯を活用したセキュリティ対策の充実、EVカーシェア、サイクルシェアなどエコでクリーンなモビリティサービスの提供、保育所から介護施設まで誰もが健やかに暮らすための施設の整備、地域コミュニティの活性化のための仕掛けなど、多岐にわたる先進的な取組が行われ、それらが相乗効果を生み出し、まちの魅力の向上につながっているように感じました。
本市では「2050年脱炭素社会実現」という目標に向け、最先端のデジタル技術による新たな価値を提供するという理念を加えた「ゼロカーボン・デジタルタウン」の創造を目指しています。この日は、「ゼロカーボン・デジタルタウン創造事業ワーキングチーム」のメンバーとともに視察をいたしましたが、メンバーによる質問の場面が数多く見られるなど、本事業に対する強い熱意を感じることができました。視察を通じて得られた知見をゼロカーボン・デジタルタウンの実現にしっかりと生かしていきたいと思います。
