市長コラム

2024年02月21日(水)

市長コラム(令和6年2月21日)「当初予算の主な内容(その1)・生活の質の向上」

 2月14日に開会しました市議会3月定例会では、令和6年度施政方針演説を行うとともに、各会計の当初予算について、概要を説明しました。
 ここでは当初予算の主な内容について、3つのまちづくりの目標である「生活の質の向上」「地域経済の好循環」「豊かな環境の継承」と「まちづくりの推進エンジン」の項目に沿って、新規事業等を中心にお知らせします。
 今回は、3つのまちづくりの目標のうち、「生活の質の向上」についてです。

【生活の質の向上】
●マンホールトイレ整備工事請負費
・大規模災害時に備え、被災者が快適な避難生活を送れるようにするためのマンホールトイレを順次整備します。

●犯罪被害者等支援事業費【100千円】
・犯罪被害者等支援に係る取組を検討するに当たり、専門家や関係機関から意見等を聴取するため、懇談会を開催します。

●自転車乗車用ヘルメット購入費補助金【1,000千円】
・自転車乗車用ヘルメット購入費補助金を創設し、自転車乗車中の事故被害の軽減、交通安全意識の向上を図ります。

●外国人雇用に係る講師派遣事業費【50千円】
・市内の介護保険事業所等で働く介護人材を確保するため、外国人雇用に関する講師を派遣し、外国人人材の円滑な受け入れ体制の準備を支援します。

●成年後見制度利用支援事業における報酬助成等対象者の拡大【2,638千円】
・市長申立ての要件に該当していない低所得の高齢者や障がい者にも対象を拡大し、成年後見人の報酬等の全部又は一部を助成します。

●小児医療費助成事業の対象年齢拡大【39,570千円】
・医療費助成について、令和6年10月診療分から所得制限を設けず満18 歳年度末まで対象年齢を拡大し、子育て世帯の経済的な負担を軽減します。

●地域障がい児支援体制強化事業費【6,085千円】
・児童発達支援センターの機能強化を行い、地域における障がい児やその家族への支援体制の充実を図ります。

●子育て短期支援事業(ショートステイ・トワイライトステイ)【4,150千円】
・保護者が病気等の理由で家庭における児童の養育が一時的に困難となった場合に、その児童を施設において一時的に養育します。

●紙おむつ収集運搬処理委託料、紙おむつ専用回収ボックス設置費補助金【5,326千円】
・公立・民間保育所の使用済み紙おむつの回収を市で一括して行うことで 、 保護者の負担と保育士の業務負担を軽減 し、衛生面での改善を図ります。

●低所得の妊婦に対する初回産科受診料支援事業費【100千円】
・低所得世帯の妊婦に対して、初回産科受診の費用のうち、10,000円を上限に助成し、妊婦の経済的負担を軽減します。

●産後ケア(ショートステイ・アウトリーチ)委託料
・新たなサービスであるショートステイ型・アウトリーチ型を開始し、出産後の母子への支援を強化します。利用回数の上限を2回から、各サービス3回まで、合計7回まで拡充します。

●地域公共交通確保維持費補助金【12,200千円】
・バス事業者が単独で維持することが困難な路線について運行経費の一部を補助し、バス路線の維持確保を図ります。

●ステップアップ調査委託料
・児童生徒1人1人の学力の伸びに着目したステップアップ調査を令和6年度は対象校を全小中学校へ拡大し、実施します。

●学校給食における物価高騰分保護者負担軽減事業費【100,310千円】
・物価高騰等の影響により学校給食材料費を増額しますが、給食費を支払う保護者の負担額が増えないよう、引き続き支援します

●STEAM教育導入支援委託料
・小田原版STEAM教育の全中学校での実施に向けて導入支援対象校を拡大します。

●新病院建設事業【10,350,587千円】
・令和8年(2026年)春の新病院開院を目指し、引き続き、 開院支援業務(医療機器、運営、システム等)及び本体工事などを進めます。
 また、医療DXの推進として、令和5年度に導入した手術支援ロボット「ダビンチ」に加え、令和6年度は遠隔ICUを導入し、医療の質の向上や効率化に取り組みます。

2024/02/21 13:19 | 未分類

2024年02月20日(火)

市長コラム(令和6年2月20日)「市議会3月定例会開会」

 2月14日(水)、市議会3月定例会が開会しました。  
 会期は3月22日までとなっており、提出議案は、専決処分の報告が4件、常任委員会へ付託される3月補正予算が11件、条例議案が5件、事件議案が3件。また、予算特別委員会へ付託される新年度の当初予算が14件、条例議案が6件となっています。  

 補正予算について、一般会計・特別会計・企業会計を合わせた全会計の総額は、99億5,552万円余の補正を予定しており、主なものとしては、まちづくりの目標「生活の質の向上」の分野において、物価高騰による負担増の軽減のための事業として、住民税均等割のみ課税世帯に対し、1世帯当たり10万円を支給するとともに、低所得の子ども扶養世帯(18歳以下の子を扶養している世帯)に対し、子ども1人につき5万円を支給します。
 また、日中に路線バスの運行していない空白時間帯が生じている地域等において、移動支援策を検討するために昨年11月から実施している「おだタク・おだチケ実証事業」について、利用状況や地域の意見等を踏まえ、運用方法や対象要件等を見直すほか、対象地域を拡大して、引き続き本年10月まで事業を行ってまいります。

 令和6年度当初予算について、一般会計は前年度に比べ17億円増の765億円、一般会計・特別会計・企業会計を合わせた全会計の総額は、前年度に比べ約84億円増の約1,977億2,895万円余となり、一般会計及び全会計の総額はいずれも過去最大となりました。  
 特徴としては、第6次小田原市総合計画の第1期実行計画に位置付けた取組の中で、特に「子ども・子育て支援」、「脱炭素移行」、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」、「大規模災害に備えた取組」の推進に主眼を置いた予算編成となっています。  

 市政運営において、私が何よりも大切にしていることは、「市民の命と暮らしを守ること」であり、この思いは市長就任当初から変わっておりません。この思いを根底に据えながら、令和6年度は、2030年に向かって、まちがにぎわい、成長していることが実感できる状況を地域全体で作っていくことで、「世界が憧れるまち"小田原"」の実現を目指していきたいと思います。

2024/02/20 14:31 | 未分類

2024年02月16日(金)

市長コラム(令和6年2月16日)

 2月4日(日)、令和5年度の小田原市民功労賞・市民栄誉賞の贈呈式を執り行いました。
 「市民功労賞」は、学術・文化・教育・福祉など、様々な分野で功績のあった個人や団体に、また「市民栄誉賞」はスポーツや芸術などの分野で、国内外で大きな成果をあげ、小田原の名を高めた個人や団体にそれぞれお贈りしています。
 
 今年度の市民功労賞は、小田原地方の民俗芸能の伝承と保存、普及啓発に努めてこられた「小田原民俗芸能保存協会様」、長年にわたり市社会福祉協議会会長として地域共生社会の実現に向け大きく貢献された「小野康夫さん」、エネルギー分野をはじめ、多方面で地元小田原のまちづくりにご尽力された「故・蓑宮武夫さん」が受賞。
 市民栄誉賞は、東海大学柔道部に所属し、ポルトガルで開催された柔道2023世界ジュニア選手権大会81kg級で優勝した「天野開斗さん」、メキシコで開催されたソフトボール第14回男子U18ワールドカップ日本代表メンバーとして出場し、世界一に輝いた「大野流畏斗さん」、アメリカで開催されたフットゴルフワールドカップ2023に日本代表チームの主将として出場し、女子団体戦で優勝した「三浦尚子さん」がそれぞれ受賞されました。
 受賞された皆様、誠におめでとうございました。また、この褒賞事業のためにご寄附をいただきました市民の皆様には改めて感謝申し上げます。

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2024/02/16 15:25 | 未分類

2024年02月09日(金)

市長コラム(令和6年2月9日)

 1月28日(日)、「おだわらカルチャーアワード2023」の2次選考会・表彰式が開催されました。
 本市には、様々な分野で功績のあった個人や団体を表彰する「市民功労賞・市民栄誉賞」や、地域活動を称える「おだわら地域力市民力表彰」など、いくつかの表彰制度がありますが、今年度二つの表彰制度を創設しました。
 一つが、昨年度授賞式を行った、従来の表彰制度では活躍にスポットが当たらなかった若者を表彰する「おだわらMIRAIアワード」、もう一つが、文化に関わる活動を広くPRし表彰する「おだわらカルチャーアワード」です。
 
 小田原は長い歴史の中で多彩な文化が花開き、数多くの文化活動が育まれています。おだわらカルチャーアワードでは、これまで行ってきた文化活動を表彰する「アクション奨励部門」と、新しい文化活動・企画を応援する「チャレンジ応援部門」の二つの部門を設置。合計40件もの応募をいただきました。  
 
 1次選考を経て、アクション奨励部門から26件中9件、チャレンジ応援部門から14件中4がそれぞれ2次選考へと進み、7名の選考委員により各賞が決定しました。
 各賞は市ホームページをご覧いただきたいと思いますが、この表彰制度は優劣をつけるのが目的ではなく、文化に関わる活動発表やアピールの場、そして文化に関わる皆さんの交流の場として、より多くの方が小田原の文化に関わるきっかけにしてもらいたいと考えています。
 このたびの交流から新たな文化のつぼみが生まれ、そして市内の至る所で大輪の花を咲かせる、そんな光景が期待できる素晴らしいアワードとなりました。

○市ホームぺージ「おだわらカルチャーアワード2023」
https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/lifelong/culture/culture_c-planning/p36885.html
 

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2024/02/09 17:10 | 未分類

2024年02月05日(月)

市長コラム(令和6年2月5日)

 令和6年能登半島地震の発生から早1か月が経ちました。改めましてお亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りするとともに、被災者の方々に深くお見舞い申し上げます。
 被災地支援に当たっては、1月5日に防災部職員が一般社団法人神奈川県トラック協会の協力の下、支援物資を石川県内の受け入れ拠点に直接お届けしたほか、公共施設では義援金の受付を行っています。
 現在は、自治体の支援が物的支援から人的支援へと変わっており、本市では、国からの要請により消防職員を第8次派遣隊まで派遣しているほか、市立病院の医師や看護師等によるDMAT(災害派遣医療チーム)の派遣をしてきました。
 これらに加え、1月19日(金)には神奈川県からの要請により、被災自治体を1対1で支援する対口支援として、石川県志賀町へ市職員を派遣。
 また、公益社団法人日本水道協会の要請により、1月20日(土)には応急給水活動のため上下水道局職員と給水車を、2月3日(土)には水道管の復旧活動のため上下水道局職員と小田原市管工事協同組合員を志賀町へ派遣することとなり、それぞれ出発式を行いました。被災地の一日も早い復旧・復興のため支援に当たってほしいと激励をいたしました。

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2024/02/05 17:02 | 未分類

 
 

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