市長コラム

2022年11月08日(火)

市長コラム(令和4年11月8日)

 4日は、第27回全国報徳サミット相馬市大会へ出席するため、福島県相馬市へ。
 二宮尊徳翁ゆかりのある全国17の市町村で構成される「全国報徳研究市町村協議会」では、地域振興等について意見交換を行うとともに、尊徳翁の生涯や考え方を周知するための活動をしています。併せて年1回、加盟自治体が一堂に会し「全国報徳サミット」を開催。お互いの取組等について情報共有や意見交換を行っているものです。

 相馬市到着後、協議会で市内視察へ。始めに、国指定重要文化財である「涼ヶ岡八幡神社」を訪問。
 この神社では9月の例大祭において「いもずいも」と呼ばれる芋の吸い物が振る舞われており、この地方での「報徳仕法」による農村復興の際、里芋が入った料理を食べながら意見をすり合わせて議論をしたことに由来しているとのことです。
 その後は、「相馬市伝承鎮魂祈念館・慰霊碑」へ。
 ここは東日本大震災前の風景の写真や震災当日の映像記録などが展示されているとともに、犠牲となった458名の方を慰霊・追悼しています。語り部の方から体験談をお聞きしましたが、当時の教訓をしっかりと受け継いでいかなければならないと気が引き締まった思いでした。
 その後は、「浜の駅松川浦」へ。
 ここには以前、小田原の「報徳の森プロジェクト」の皆さんが「復興の支援に」と小田原産木材を使って寄贈した「相馬復興市民市場」の大看板が設置されています。2年前ここを訪問した当時のまま設置されていた大看板を前に、相馬市と本市との絆を改めて感じました。
 夕方からは、協議会の総会に出席。
 小田原市からは、本市が事務局を務めている「相馬・双葉地方子ども支援部会」の取組を報告するなど、協議会としての活動や取組の方向性を確認。加盟自治体との絆や連携を深める場となりました。
 翌日のサミットは、残念ながら小田原での公務のため、文化部長が代理での出席となり、短い時間での相馬滞在となりましたが、加盟の首長さんとはしっかりと交流。報徳の精神の下、困難な時代だからこそ皆で知恵を出し合いながら、お互い手を携え、ともに乗り越えていこうと誓った訪問となりました。

2022/11/08 14:07 | 未分類

 
 

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