市長コラム

2023年03月15日(水)

市長コラム(令和5年3月15日)

 2月25日、中央図書館にて開催されました、ブックディレクター幅允孝(はば よしたか)さんの講演に出席しました。
 令和4年度読書活動推進講演会として、「人生に寄り添う本との出会い方」と題し開催されたこの講演では、本との気軽な付き合い方や相手に本を差し出す際に気を付けていることなど、様々な場所でライブラリーの制作に携わってきた幅さんならではの視点でお話しいただきました。スマートフォンの普及などにより読書量が減っていると言われていますが、市が開設した電子図書館なども活用しながら、本との出会いの場の創出に取り組んでいきたいと思います。
 その後は、三の丸ホールで開催されました「第72回照心書初展覧会」にお伺いしました。久津間会長から作品ごとに丁寧なご説明をいただきました。三の丸ホールに早春の柔らかな太陽の光が差し込み、作品がより際立っていました。
 その後、三の丸ホール大ホールで開催されました、こゆるぎ座の第69回公演「日本開國哀話 唐人お吉(とうじんおきち)」を鑑賞しました。
 幕末、日本開国の中心舞台となった伊豆下田に実在した人物「斎藤きち」の切ない人生を描いた作品。日本や小田原の歴史・文化をテーマに、毎回趣向を凝らした公演には驚かされます。練習時間の確保など大変かと思いますが、地域に根差した劇団として今後も応援していきたいと思います。
 26日は、生涯学習センターけやきにて開催されました、特定非営利活動法人 防災総合ペット育成協会主催の「第2回ペット防災対策セミナー」に参加しました。災害が起きたとき、まずは自分自身や家族の安全確保はもちろんのこと、家族の一員ともいえるペットの安全確保に加えて、ペットと一緒に避難する、いわゆる「ペット同行避難」の考え方が浸透しつつあります。
 小田原でも甚大な被害をもたらした令和元年の台風第19号では、市内で約7,000人の方々が避難し、風水害避難場所35か所中25か所において、ペット同行避難を受け入れました。今後もペットの防災対策について、公民で連携しながら市民への周知、そして様々な取組を進めていきたいと思います。
 その後、4年ぶりの開催となる「小田原菓子祭り」に伺いました。小田原梅まつり菓子展示会開催協議会が主催するこのお祭りは、市内菓子製造業者による菓子の販売やお菓子づくり体験教室の開催など、今年で実に65回目となる春の伝統的なイベントです。
 小田原には多くの和菓子店がありますが、これは古くから小田原で茶の湯の文化が栄えたことに由来すると言われています。小田原の伝統文化であり、芸術品とも言える和菓子。食やなりわいなど、多彩な文化を育んできた城下町小田原ならではの奥深さを感じます。

2023/03/15 13:23 | 未分類

 
 

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