市長コラム

2023年03月17日(金)

市長コラム(令和5年3月17日)

 3月1日は、県立小田原東高等学校の卒業式に出席いたしました。ここ数年は、新型コロナウイルス感染症の影響により縮小開催が続いていましたが、令和になって初めて、来賓・保護者を招いて卒業式が執り行われました。卒業生約170名の皆さんは、入学時から新型コロナウイルスの影響を受けており、6月になって初めて皆が顔を合わせることができたとのこと。辛く、苦しいことが多かったのではないかと思いますが、そのような中でも皆が力を合わせ、厳しい状況を乗り越えてきたことと思います。これから社会に出る方、進学する方など、各々の進路に進むことになりますが、この経験を糧に次のステージで大きく羽ばたいてほしいと思います。
 2日は、シンポジウム「小田原市が目指す新しい街のかたち『ゼロカーボン・デジタルタウン』の実現に向けて」に出席いたしました。私も参加したパネルディスカッションには、まちづくりや脱炭素、デジタル化の分野で最先端の研究をされている東京大学大学院の出口教授と越塚教授、地球環境戦略研究機関の藤野上席研究員をお招きし、「ゼロカーボン」と「デジタル」にスポットをあて、未来の街のあり方について意見交換を行いました。
 このゼロカーボン・デジタルタウンでは、エネルギーの地産地消により、エリア内のCO2排出量をゼロにすることや、デジタル技術を活用して、新しいテクノロジーを取り入れながら、質の高い暮らしを提供していくことをイメージしています。全国でも最先端となる取組に対し、あらゆる英知を結集させ、2030年の街びらきを目指しチャレンジしていきたいと思います。
 3日は、百歳を迎えられた石田フサさんを訪問し、百歳の長寿をお祝いしました。ご家族との仲が良いフサさん。この日もご家族の皆さんに祝福され、とてもうれしそうな表情をされており、私も幸せな気持ちになりました。これからも末永くお元気でお過ごしいただきたいと思います。
 その後、アーバンデザインセンター小田原(UDCOD)の設立を記念し、「UDCが繋ぐ公・民・学の新たなまちづくりに向けて」と題し、UDCの意義や役割、今後の取組などを市内外に広く知っていただくためのキックオフとなるシンポジウムを開催しました。 全国に23か所、小田原が24番目となるアーバンデザインセンターは、都市空間デザインの視点による新たなまちづくりを進めるための公・民・学連携のプラットフォームで、行政や市民のまちづくりの枠を超え、様々な主体が連携し、都市デザインの専門家が客観的立場から携わる、新しい形のまちづくりの組織です。
 今後、都市形成史や都市空間の研究、モデルエリアにおける取組の面的効果の研究、事業効果の分析、シティプロモーション、市民参加型ワークショップの開催などを行う予定です。このアーバンデザインセンター小田原がエンジンとなり、小田原のまちづくりが大きく進むことを期待しています。
 4日は朝一番で、地域の長年の課題だった小田急小田原線「富水5号踏切」の道路拡幅工事完了の現場を視察しました。この踏切は幅員が狭く、自動車の交互通行ができないことから朝夕に交通渋滞が発生、歩行者の安全確保の観点からも問題となっていました。
 そこで、市と小田急電鉄株式会社とで協議を重ね、約2年の工事期間を経て、ようやく本日の供用開始を迎えることとなりました。これで一つ課題が解決しましたが、まだ市内にはこのような箇所がありますので、引き続き鉄道事業者と調整し、課題解決を図ってまいります。
 その後は、小田原城址公園二の丸広場で開催されました、特定非営利活動法人 日本和種馬文化研究協会主催の「第20回小田原城馬上弓くらべ大会」に伺いました。この競技では、120メートルの走路に2箇所の的を置き、射者が馬を走らせながら弓を射て、的に当たった矢の位置で得点を競います。和種馬の保存活用も目的としており、小柄ながらもガッシリとした体格の和種馬をうまく操りながら、日頃の鍛錬の成果を披露されました。
 その後は、小田原市スポーツ推進委員協議会設立60周年記念式典に出席いたしました。スポーツ推進委員は現在、市内26の地区から各3名ずつ、計78名の方々に委嘱。地域の方々へスポーツに関する指導や助言を行っているほか、地域における各種スポーツ大会やイベントの企画・運営など、地域の様々な団体のコーディネーターとしてご尽力いただいています。
 令和5年度からは、酒匂川スポーツ広場を含めた既存施設の環境整備や、新たなスポーツ施設のあり方、老朽化した施設の対応など、スポーツ環境の整備について検討することとしています。これらの検討へのご協力とともに、引き続き本市のスポーツ振興のためお力添えを賜りたいとお願いいたしました。

2023/03/17 13:08 | 未分類

 
 

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