市長コラム

2023年05月09日(火)

市長コラム(令和5年5月9日)

 3日、見事な快晴の中、本市最大の観光イベント「小田原北條五代祭り」が開催されました。
 過去3年間は新型コロナウイルス感染症の影響で、中止や規模縮小を余儀なくされましたが、第59回を迎える今年の祭りは4年ぶりに従来の内容で実施。小田原北条氏が、「伊勢」から「北条」へ改姓して500年の節目に当たる記念すべき年にもなりました。
 午前中、はじめは報徳会館において「北条五代観光推進協議会(五代協)」を開催。小田原北条氏ゆかりの14市町の行政と観光協会で組織される同協議会では、連携して北条氏の偉績発信や観光事業を展開。近年では、大河ドラマ化の実現に向けてさらに連携強化を図っています。
 今回の会議では、昨年度の事業報告やイベント等の開催状況を情報共有。今後も各市町が連携・協力して各種取組を推進していくことを確認しました。
 昼からは、三の丸ホールにて、小田原北條五代祭りのオープニングセレモニーとシンポジウム「家康と小田原北条氏」を開催。冒頭では、小田原北條太鼓の会の皆さんにご登場いただき、太鼓の演奏で祭りのオープニングを飾っていただきました。
 その後の平山優さん、黒田基樹さん、諏訪間順さんの講演をはじめシンポジウムは、パレード参加のため拝聴することは叶いませんでしたが、大河ドラマで話題となっている徳川家康と北条氏との関係などを分かりやすく紐解いていただきました。
 セレモニー終了後、三の丸ホールからパレードのスタート地点である銅門広場へ移動。既にお堀端通りの沿道には、ここ数年見たことがないくらいの観覧客で埋め尽くされており、間もなく始まるパレードを皆さん心待ちにされていました。
 銅門には、北条早雲役の合田雅吏さん、氏政役の髙嶋政伸さん、氏直役の柳沢慎吾さんも待機。スタートを合図に祭りの主催者である一般社団法人小田原市観光協会の外郎会長とともに銅門を出発。住吉橋と馬出門で勝どきを挙げると、いよいよ総勢1,600人にのぼる武者行列の出陣となりました。
 馬出門からお堀端通りに出ると、沿道の両側はパレードを待つ観覧客でビッシリ。私は、五代協の首長さんらと大河ドラマ化を大きくアピールするべく、横断幕を掲げ隊列を編成。その後ろを初代早雲隊から五代氏直隊までの北條軍団が、3人のスペシャルゲストの方とともに行進する形となりました。
 1時間を超えるパレードでしたが、行く先々の沿道の観覧客の多さと歓声の大きさにびっくり。例年、場所によっては沿道の列がまばらになる箇所がありますが、今年は列が途切れることなく、しかも列が4重、5重になる場所があったほど。こんなに大勢の観覧客で溢れかえる様子を見るのは初めてのことでした。私も皆さんの声援からたくさんのエネルギーをもらいました。
 パレードが無事終了し、甲冑から着替えた後は、二の丸広場で開催の「オダワラオープンマルシェ~デイキャンプ2023~」を視察。このエリアも食や商品を買い求める人で大賑わい。キッチンカーの店主に話を聞いたところ、この日だけで3日分の食材が底をつき、これから明日以降の分の買い出しに行くとの、嬉しい悲鳴も聞きました。
 途中、総務省による臨時災害放送局の試験放送ブースにも伺い、飛び入りで放送に参加。災害時におけるラジオ放送の重要性をお話しさせていただきました。
 この日の最後は、報徳会館での関係者によるレセプションに参加。本日の祭りに参加した皆さんと思いを共有しました。
 今回の参加で私が一番うれしかったのは、沿道の皆さん、そして参加した皆さんの溢れんばかりの笑顔に出会えたこと。祭りを大いに盛り上げていただいた合田雅吏さん・髙嶋政伸さん・柳沢慎吾さんの参加、コロナ禍からの復活によるイベントへの期待感、祭りに参加できることへの喜びなどもあって、祭りやイベントがこんなにも楽しいものだと心の底から感じたことの表れではないかと思っています。
 そのようなこともあり、コロナ禍前を上回る過去最多26万人の来訪者があったとのこと。本当にありがたいことです。改めて、このたびの開催に当たり、小田原市観光協会をはじめ、関係団体・参加者の皆様、お越しいただいた各市町の皆様など、支えていただいた多くの方々に深く感謝申し上げたいと思います。そして来年は第60回の節目の開催。どんな祭りになるか、今から期待が膨らみます!

2023/05/09 16:07 | 未分類

 
 

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