市長コラム

2023年05月12日(金)

市長コラム(令和5年5月12日)

 4月22日は、箱根町小涌谷の児童養護施設 箱根恵明学園跡地にオープンした宿泊施設「モリトソラ箱根」のオープニングセレモニーに出席しました。 この場所(土地)は、小田原市とは別の法人格である「小田原市足柄財産区」と「小田原市酒匂財産区」が所有しており、昭和18年から箱根恵明学園によって長く利用されてきましたが、令和元年に宮ノ下の新校舎へ移転。跡地の有効活用を図るため、貸出先をプロポーザル方式で募集した結果、「C.N.バリューマネジメント株式会社」が選定され、このたび、全12室に温泉風呂を完備したプライベートヴィラが誕生。4月25日の開業を前にお披露目を兼ねたセレモニーが行われました。
 テントやキャンプ道具などを用意しなくても気軽にキャンプを楽しむことができる、近年注目の「グランピング」施設となっており、東京から近接でありながら、自然、温泉、アウトドア、食事などを存分に楽しめる注目の施設となりそうです。
(参考)「モリトソラ箱根」ウェブサイト https://www.moritosora-hakone.com/
 22日は、三の丸ホールで開催されました、小田原で初の開催となる「TEDxSannomaru2023」(テデックスサンノマル2023)の開会式に出席いたしました。
 本イベントに先立ち4月15日に開催されたトークセッション「プレイベント@Sannomaru」では、小田原ふるさと大使の富野由悠季監督とモデルの市川紗椰さんが登壇。私が進行役を務めながら、小田原の自然から世界情勢まで、ご自身の思いや世界観を語っていただきました。
 この日の本イベントには、小田原をはじめ、県西地域をフィールドに活躍されている11名のゲストスピーカーが順番に登壇。「伝統と未来への歩み」をテーマに、多種多様な経験、立場、背景を持った方々が、それぞれの思いやアイデアを語り、会場の皆さんと共有しました。今回の様々な出会いをきっかけに、新たな可能性や発想が生まれることを大いに期待しています。
 23日は、プレジデント社が発行する食の月刊誌「dancyu(ダンチュウ)」主催の食の祭典「dancyu祭2023」が東京で開催され、美食のまちづくりの一環として視察しました。
 dancyuの植野編集長には、本市の「美食のまち」を発信・推進していくため「美食のまちづくり推進アドバイザー」に就任いただき、先の広報小田原4月号 (https://www.city.odawara.kanagawa.jp/global-image/odawaraArch/11259/pdf/20230331165609.pdf) では、私と食にまつわる対談を実施。小田原の食の魅力や今後の可能性などについて思いを語りました。
 今回そのようなご縁もあり、全国から名店や名料理人が揃い、多彩な料理などを味わうことができるdancyu祭を視察。多くの来場者に改めて食に対する関心の高さを感じました。また、この日は小田原高校出身のプレジデント社・長坂会長と、dancyu植野編集長にも改めてご挨拶。美食のまちを目指す本市の思いをお伝えしました。
 26日は、公民連携で開発した菓子パン「梅ジャムデニッシュ」のお披露目会に出席しました。地域の農産物利用のさらなる拡大を目指し、今回初めて、山崎製パン株式会社とJAかながわ西湘、本市の若手職員による3者連携プロジェクトチームを結成。その商品開発第一弾として、市内産などの梅を使用した「梅ジャムデニッシュ」が完成。期間限定で発売することとなりました。
 梅のピューレ入りのジャムは、曽我梅林を中心に栽培・収穫された梅を使用。渦巻き形状のデニッシュに梅ジャムとミルクホイップをサンドしたパンは爽やかな味わいで、見た目、パッケージともにこだわり抜いて作られました。販売期間は6月30日まで、関東圏エリアのヤマザキ商品取り扱い店舗で参考小売価格1個135円(税抜)で販売されています。ぜひ多くの人に食べていただき、小田原の梅の魅力や美味しさを知っていただきたいと思います。
 28日は、西湘バイパス西湘パーキングエリア(下り)の災害復旧工事完成式典に出席しました。全国的に甚大な被害をもたらした2019年(令和元年)10月の台風19号では、市内でも沿岸地域を中心に越波などにより家屋が損壊。眼前に相模湾が広がる当該パーキングエリアにおいても高波の影響で被災し、復旧工事が進められてきましたが、このたび無事完了。災害に強いパーキングエリアとして生まれ変わりました。
 具体的には、波返し擁壁の高さを約2.4m嵩上げするとともに、地盤の高さも約2.2mかさ上げ。海側にあった休憩施設は波の影響を受けにくい本線側(内陸側)へ移設されました。またリニューアルに合わせ、常設していた飲食店等は土日祝日を中心に、キッチンカーが出店するとのこと。このたびの工事に携わったNEXCO中日本をはじめ、すべての関係者の皆様に心から敬意と感謝を申し上げます。
 その後、インターネット等のネットワークを利用した情報サービスなどの業務を行っているビッグローブ株式会社の新入社員研修発表会に出席しました。同社は昨年度初めて、小田原市をフィールドに3日間のワーケーションによる新入社員研修を開催。「若者をターゲットにした小田原市の観光」をテーマに課題解決を図る施策を企画し、最終日の発表会には私も出席いたしました。
 そして、今年度も嬉しいことに本市での研修を4月25日~28日で開催。「デジタル」が今回のテーマとなっており、本市が推進している「デジタルまちづくり」なども説明。最終日は4グループから、若者ならではのIT系企業らしい地域課題の解決案を発表していただきました。今後もこうした民間企業とのご縁を大切にしていきたいと思います。
 29日は、終日市内を巡りました。
 はじめは、二の丸広場で開催されました労働者の祭典である「第94回小田原・足柄地域メーデー」へ。主催者である小田原・足柄地域連合、また小田原・足柄地域労働者福祉協議会の皆様には、日頃から働く者の地位や労働条件の向上、地域労働者の福利厚生活動、地域清掃活動など、勤労者福祉や地域福祉の向上のためご尽力いただいています。私からは日頃の感謝とともに、引き続き市政へのご協力をお願いいたしました。
 その後は、三の丸ホール大ホールでの「小田原ジュニア弦楽合奏団第37回定期演奏会」にお伺いしました。当楽団は1986年に発足以降、約40年の長きにわたり活動されており、小田原市民功労賞を受賞され、バイオリン演奏者としてだけでなく、本市の音楽文化の向上や若手の育成でご貢献された故白井英治先生が団長・指揮者を務めておられました。
 今回のコンサートでは、団員の演奏のほかに、「♪みんなで弾こう♪」のコーナーにおいて、初心者向けのコース「プレ・小田原ジュニア」の皆さんが団員とともにパッヘルベルのカノンを演奏されました。音楽の楽しさや演奏する喜びが伝わってくる、温かな雰囲気に包まれたコンサートとなりました。
 その後、酒匂・小八幡地区自治会連合公民館の落成式に出席しました。旧酒匂市民集会施設の跡地に建設された当該公民館は、トイレや外構のスロープなどバリアフリー化が図られるとともに、敷地に植えられていたクスノキを公民館の看板や下駄箱に再利用。地域の歴史を公民館の施設に残すなど、配慮と工夫が施された素晴らしい施設となりました。
 少子高齢化時代において、全国的にも地域コミュニティの弱体化が懸念される中で、「担い手の確保」に加え「活動の場の確保」が大変重要となっています。そういった意味で、地域の核となる活動拠点が整備されたことは、今後ますます地域活動や多世代交流などが活発になることと思います。多くの方に利用され、地域に末永く愛される施設に育っていくことを願っています。

2023/05/12 11:32 | 未分類

 
 

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