市長コラム

2023年06月05日(月)

市長コラム(令和5年6月5日)

 先週末、沖縄から西日本、そして東海から関東地方を襲った台風2号とそれに伴う活発化した梅雨前線の影響により、各地で記録的な大雨となりました。一般的に台風は、8月から秋にかけて発生、日本に接近するイメージがありますが、近年は地球温暖化の影響からか季節外れの台風が増えているような気がします。
 今回の台風もまだ「2号」ではありますが、6月の梅雨の時期と重なったことから、本市にも2日(金)から3日(土)朝方にかけて、強い雨が断続的に降りました。

 今回の大雨は事前にある程度予想されていたことから、雨が降り出す6月1日(木)から防災部職員とともに、予想される雨量などを情報共有。雨が降り出した2日(金)の午後一番には、私と両副市長、教育長、防災部職員で状況確認や今後の対応を検討。同じ頃の13時5分、大雨による土砂災害への警戒が必要な「大雨警報(土砂災害)」が小田原市に発表されました。
 その後、午後4時25分には湯河原町、真鶴町、小田原市に土砂災害の発生の高まりを示す「土砂災害警戒情報」が発表。こうした状況を踏まえ、明るいうちに避難できるタイミングで市内5地区に避難場所開設・避難指示等を出しました。
 合わせて、バリアフリー型風水害避難場所として、川東タウンセンターマロニエ、市民交流センターUMECOを、車中避難やペット同伴避難が可能な避難場所として小田原ダイナシティウエスト立体駐車場をそれぞれ開設。防災無線をはじめ、防災メールや携帯電話などに強制的にメッセージを送付する緊急速報メール、今般新規に開発した防災アプリ「おだわら防災ナビ」などにより、避難を呼び掛けました。

 日が変わり3日(土)。明け方には雨は小康状態となり、午前5時30分に土砂災害警戒情報が解除。土砂災害発生の危険性は低くなったことから、市内に発令していた避難指示及び高齢者等避難は午前6時3分に解除。午前10時56分には大雨警報(土砂災害)も解除され、大雨とそれに伴う一連の対応は収束へと向かいました。

 今回の台風による被害について、引き続き情報収集を続けておりますが、ひとまず本市に大きな人的・物的被害はなく、避難場所への避難者が市内で1名だったとの報告を受けています。大規模災害は免れましたが、隣りの静岡県では土砂崩れや堤防の決壊など甚大な被害を受けています。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

 いつも思いますが、少しでも状況が変わっていれば、本市も同じような状況になっていたと言っても過言ではありません。災害などから市民の命を守ることは市政にとって最大の使命です。今後来るべき台風に備えるとともに、引き続き災害対策に努めてまいります。

 なお、今年から運用を始めたスマートフォン向けの防災アプリ「おだわら防災ナビ」が、今回の災害情報等をお届けする手段として大変有効だったと感じています。災害時だけではなく、平時には市民生活に関する情報なども発信していますので、ぜひ登録をお願いいたします。

〇「おだわら防災ナビ」の登録に関するホームページ https://www.city.odawara.kanagawa.jp/field/disaster/disaster/topics/p35489.html

2023/06/05 14:42 | 未分類

 
 

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