市長コラム

2021年11月01日(月)

市長コラム(令和3年11月1日)

 10月27日は、市民による小田原音楽フェスティバル練習会にご挨拶に伺いました。2年続けて講演が中止となりましたが、三の丸ホールが完成したこともあり、なんとか今回は開催したいとの参加者の想いがあります。約130名の方が参加し、ベートーヴェン「第九」、ワーグナーの歌劇「タンホイザー」より「歌の殿堂をたたえよう」をドイツ語原語で披露されます。これまで14回にわたりご指導いただいた、故白井英治先生も見守ってくださっていると思います。
 
 その後は、日本都市計画家協会によるまちづくりカレッジ「移住/半移住~今、地方・地域で働くことの可能性~」で講演いたしました。これは5回の連続講座で、本市以外では、東川町や佐久市、糸島市なども紹介されます。人口規模や立地環境の異なる地域の政策を、担い手や政策立案者から発信しております。テーマに沿って本市の移住・定住政策をご紹介しましたが、本市のP R動画について高く評価してくださいました。是非、他自治体の発表も参考にしたいと思います。
 
 28日は、小田原市議会の会派代表者と特別職(市長、副市長、教育長、政策監)との意見交換会を実施しました。定例会では代表質問、一般質問、予算・決算特別委員会や常任委員会で議論を積み重ねていますが、それとは別の機会で、特定課題についてのみではなく、市政運営について、率直な意見交換をする場が必要です。特に、政策監は議会には出席しないので、お互いに意見交換できる有意義な時間でありました。とかく執行部と議会は対立の構造で見られがちですが、しっかりとしたコミュニケーションで信頼関係を築きながら、市民のための議論を積み重ねてまいります。
 
 その後は、関東学院大学小田原キャンパスで開催された地域創生公開講座で講演の機会をいただきました。公開講座なので、研究者や市民など多彩な顔ぶれの中での講演となりました。以前、私も関東学院大学の公開講座を受講したことがありますが、地元に大学があるということは、市民の研究・学習に寄与するとともに、研究成果を地域の産業と結びつけることもできます。講義前には表面工学や大豆の研究内容を伺う機会も得られましたので、地域とつなぐことができるか考えてみたいと思います。
 
 山崎製パン株式会社横浜第一工場さんが、小田原産みかんを使用した「みかんのパン」を販売してくださることになり、その報告に来庁されました。11月3日は「いいみかんの日」、12月3日が「みかんの日」ということで、11月から2ヶ月間の期間限定販売です。早速試食しましたが、ブリオッシュ生地にみかんジュース入りゼリーを包み、ミルクホイップが入っていて、見た目にも印象的です。パッケージには「小田原のチカラ」のロゴも採用されておりますので、本市のP Rにもなります。執行役員工場長が小田原市の出身ということもあり、この企画が現実のものとなりました。是非、沢山の方に味わって頂きたいと思います。
 夜は、山王網一色地区で市民と市長との地域活動懇談会を開催しました。どの地域でもコロナ禍での地域活動にご苦労されていますが、今ある環境の中で、無理せずに活動を継続することが重要だと思います。計画通りにできない状況でも、そのことを記録に残すことで、後で振り返った時に貴重な経験になっていると思います。総合計画に関心を持ってくださっている方もおられたので、様々な政策をお伝えしました。地域的に津波や越波への関心が非常に高いようです。関係機関と連携を図りながら対策を進めてまいります。
 この地域活動懇談会に先立って、神奈川県のヘルスケア・ニューフロンティア検討会に出席しました。懇談会があったので、冒頭の30分程度の参加となりました。県議時代は自らを「未病の伝道師」として、未病・ヘルスケア政策を議会の場でも度々取り上げ、また、県民との勉強会も開催して、調査研究、提言してまいりました。この検討会には、葉山町の山梨町長も構成員として参加されていますが、自治体関係者は2人だけなので、地域や市町村での政策の連携などについてしっかりと発信していきたいと考えます。途中、通信速度が低下したので、急いで個人用のWi-Fiに切り替えました。通信インフラの整備は大切ですね。
 29日は百歳長寿のお祝いに、山口よ志子さんを訪問しました。私が、「何か好きな食べ物はありますか?」と尋ねたら、「何でも美味しくいただいています。」とのお返事でした。百歳の方のお言葉ですから重みがあります。ご長寿おめでとうございます。
 夜は、芦子地区まちづくり委員会の方と市民と市長との地域活動懇談会を開催しました。昨晩の山王網一色地区に引き続き、2日連続です。新型コロナウイルスの感染が落ち着いてきたので、なるべく多くの地区で開催したいと考えています。
これまで何度か懇談会を開催しておりますが、パワーポイントを用いたプレゼンテーションは初めてでした。地域活動もどんどん進化しています。まちづくり 委員会からは、防災、交通安全、防犯、福祉、環境、地域交流など幅広な報告をいただきました。いくつかの地域は、ごみ集積場所の管理が課題になっているようです。
 31日は三の丸ホールで開催されている、第26回西さがみ文芸展覧会に伺いました。これまでよりも広い会場とあって、出品数を気にされながらの開催となったとのことでしたが、所狭しと会場の隅々まで、短歌、俳句、書画、絵画、写真などが展示されておりました。また企画展として、本展覧会の歴史などもあり、見応え十分の展覧会です。知り合いの方の作品もあり、その方のお人柄にも触れる機会となりました。
 その後、大ホールにて、小田原日本舞踊連盟主催の日本舞踊公演を鑑賞しました。日本舞踊は踊りと舞と仕草の3つの要素を持っており、近代に入り歌舞伎から独立し時を経て芸術の域にまで洗練されてきた、日本が誇るべき伝統芸能です。世界が憧れるまち"小田原"の実現には、伝統芸能をはじめ、文化によるまちづくりの推進が不可欠です。束の間の時間でしたが、日々の公務を離れ、日本文化の奥深さを感じながら楽しく鑑賞しました。

2021/11/01 17:28 | 未分類

 
 

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