愛媛県松山市の視察2日目の8日は、松山駅より西に電車で6駅ほど離れた「三津浜地区」を訪れ、空き家・空き店舗活用を主としたエリアマネジメントの取組を視察いたしました。
かつては港町として栄えた三津のまちも、時代の移り変わりとともに次第に衰退し、多くのシャッターが目立つ町並みになっていました。 そのような中、地元を愛する商業者や古くからの港町が保有する歴史的建造物や雰囲気に魅力を感じ、移住した人々がキープレイヤーとなり、暮らしとなりわいによる空き家・空き店舗の活用が進められ、現在、少しずつまちの再生が図られています。
まちなかに多く点在する昔ながらの町家がリノベーションされ、カフェや雑貨屋など建物の雰囲気を生かしたおしゃれな空間がいくつも生まれており、面的にまちなかの装いが変わってきている様子を感じました。
地域資源を上手く活用している点はもちろんですが、なによりそこで活動する方々の生き生きとした笑顔やお話が魅力的でした。三津浜をもっと面白くしたい。まちの方々が自分の暮らしの舞台であるこのまちを愛し、来訪者を迎え、住民同士が心地よい繋がりをもって楽しく過ごされている様子が印象的でした。 今回の視察を通じ、実際にまちづくりに取り組む方々から、今後のまちづくりに生かせるお話を直接伺うことができました。
本市でもQOL(クオリティ オブ ライフ)、暮らしの質の向上といった、人を中心とするまちづくりに力を入れ、アーバンデザインセンターとエリアマネジメントにより、新たなまちの魅力を作り上げていく取組を進めてまいります。