市長コラム

2023年03月20日(月)

市長コラム(令和5年3月20日)

 5日は、市民と市長の懇談会として、「外郎売の口上研究会」の会員の皆さんと意見交換を行いました。「外郎売」は、もともと二代目市川團十郎によって演じられた歌舞伎の人気演目の一つで、その劇中に出てくる小田原名物の外郎の由来や効能を早口言葉で話す「外郎売の口上」は、アナウンサーや声優の養成所などで発声や滑舌の練習に使われています。この外郎売の口上を小田原の伝統文化として継承し、イベントや大会等で市内外に広く発信する活動を続けておられるのが、外郎売の口上研究会の皆さんです。
 当日は、「次世代への文化の継承」をテーマに意見交換を実施。会の活動が子どもの成長につながっていることや、小田原の文化・伝統文化として大切さを感じながら活動されていることなど、外郎売の口上愛にあふれたお話をいただきました。来年は活動20年目になるとのこと。どんな企画をされるのか今から楽しみです。
 6日は、小田原地区における自衛隊入隊・入校予定者への激励を行いました。市では自衛隊法に基づき、自衛官の募集に関する事務の一部を国に代わり実施しており、主に自衛官募集に係る広報などを行っています。令和5年度は、小田原地域から5名の若者が自衛隊へ入隊・入校することとなり、その報告を受けました。
 近年の頻発する大規模災害等において、自衛隊による支援・救助活動が行われるなど、その果たす役割は大変大きくなっています。入隊・入校予定者の皆さんには、教育や訓練に励み、一日も早くご活躍されることを願っています。
 その後、NPO法人小田原ガイド協会の入会式でご挨拶いたしました。当協会は、市内の観光ガイドのほか、早川臨時観光案内所やレンタサイクル、観光回遊バス、城址公園藤棚臨時観光バス駐車場などの管理・運営業務にご尽力いただいています。
 市内では地域の行事や各種イベントが復活しつつあるとともに、新型コロナウイルス感染症については、感染症法上の分類が5月8日から2類相当から5類に移行することが決定したことなども後押しとなり、小田原への観光客が増加、地域経済の活性化が期待されます。小田原ガイド協会の活躍の場面が益々増えそうです。
 8日は、市内の市立中学校で卒業式が挙行され、私は今年、城山中学校に出席いたしました。新型コロナウイルス感染症の影響により卒業式に出席できなかったため、市長就任後、初めてとなりました。
 この日、城山中学校で卒業を迎えられたのは103名の生徒の皆さん。新型コロナの影響を大きく受けた学年であり、いろいろと制約を受けながらの学校生活であったと思いますが、仲間たちと知恵を出し合い、力を合わせて乗り越えてきたことと思います。私からは、それぞれの夢や希望の実現に向けて前向きに進んでほしいと、エールの言葉を贈りました。
 その後、駐日モルディブ共和国のハサン・ソービル大使が昨年6月、特命全権大使として日本に着任されたことを受け、このたび小田原市を表敬訪問されました。モルディブ共和国は、東京2020オリンピック競技大会において、小田原市を事前キャンプ地として選定したことを契機に、緩やかな交流を育んできました。事前キャンプは、新型コロナウイルス感染症の影響により叶いませんでしたが、今後も友好関係を継続していきたいと思います。
 9日は、小田原市民会館大ホールに描かれていた壁画の展示「のこす つなぐ よみがえる 小田原市民会館大ホール壁画の記憶展vol.2」を鑑賞するため、三の丸ホールを訪問しました。
 市民会館大ホールホワイエに描かれていた壁画は、東海大学を中心とした「市民会館壁画保存修復チーム」の協力により一部保存が実現。今回は、壁画の調査・保存・修復作業の成果として、昨年12月の展示に引き続き、関連資料を加えた形で第2弾の展示が開催されました。作者が主体美術協会の創立に関わった西村保史郎さんだったことも判明。市民会館の歴史を物語る貴重な資料に、改めて光が当てられた今回の事業、公民連携による素晴らしい取組となりました。
 その後は、国際医療福祉大学小田原保健医療学部・大学院学位記授与式が挙行され、地元首長として参列いたしました。この3年余りの間、世界は新型コロナウイルス感染症との闘いを続けてきましたが、その間、様々な制約を受けながらも医療や福祉の分野を学んでこられました卒業生の皆さん。「第2のふるさと」ともいえるこの小田原の地で学んだことを忘れずに、医療・福祉の発展に関わっていただけることを願っています。
 その後は、小田原三の丸ホール開館1周年記念事業「十三代目 市川團十郎白猿 襲名披露巡業小田原三の丸ホール公演」を鑑賞しました。小田原三の丸ホールで初めての歌舞伎舞踊公演を開催。歌舞伎界の第一人者である市川海老蔵改め、市川團十郎白猿さんの襲名披露公演とあって、会場は大いに盛り上がりました。
 その後は、キリンビバレッジ株式会社と小田原市との若手交流会の最終報告会に出席しました。令和3年4月に包括連携協定を締結したキリンホールディングス株式会社の傘下であるキリンビバレッジ株式会社の若手社員5名と小田原市の観光課・農政課の若手職員2名の計7名が参加したこの交流会は、観光と農政の各分野における課題解決を図るため、昨年9月から二チームに分かれ検討を開始。
 今回の最終報告会では、観光課チームは、小田原梅まつりにおける午後の紅茶とまち歩きのコラボ、SNSを活用した取組を、農政課チームは、午後の紅茶に合う梅・みかんを使用したレシピ開発の取組をそれぞれ発表・提言をしてくれました。いずれの取組も若者の視点による斬新なもの。若者のアイデアや意見を新たなまちづくりに取り入れられるよう、環境づくりを進めてまいります。

2023/03/20 16:50 | 未分類

 
 

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