おだわら市民学校第1期生が卒業します
卒業式は中止とさせていただきましたが、お祝いの言葉や、卒業生代表のご挨拶について、ここに掲載させていただきます。
関係者一同、卒業生の皆様の今後のご活躍を期待しています!
おだわら市民学校校長から、卒業生に向けてのメッセージ
おだわら市民学校の第1期生の皆様におかれましては、2年間の学びを修了され、ご卒業を迎えられましたこと、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
人口減少や少子高齢化など日本がかつて直面したことのない状況の中、「持続可能な地域社会」を実現するために、いろいろな世代や立場の人たちが手を携えて様々な課題を乗り越えていくことが求められています。
「おだわら市民学校」は、郷土を愛する皆さんが共に学び、実践へ繋げる「人の力」を育む学びの場とするために開校いたしました。
皆様は、期待を担う第1 期生であるとともに、生まれたばかりの市民学校の中身づくりや仕組みを整える行程を、走りながら、共に担っていただいた「創業メンバー」でもありました。
そうした意味において、皆様が2年間の学びをひとまず終えられ、温め育ててきた「志」を胸に、それぞれ活躍すべき現場での担い手として新たなスタートを切られることは、私にとっても誠に感慨深く、そして心強く、これから共に地域課題に向き合っていただくことへの感謝の思いでいっぱいです。
この2年間の数々の学びと出会い、交流、そして同期の皆さんと培った友情、分かち合った思いを糧として、大いに活躍されることを期待しております。
また、「おだわら市民学校」は、小田原市が進めるSDGs推進事業の中核的な取組として位置づけられており、卒業生の皆様の活躍によって、実際に地域社会の課題解決がどのように進んでいくのか、非常に大きな注目を集めております。
ぜひ私たちと共に、力を合わせて、豊かな可能性に満ちた小田原を、「持続可能な地域社会」へと育ててまいりましょう。
最後になりますが、卒業生の皆様のこれからの歩みが、地域のためだけでなく、皆様ご自身のより豊かな人生へと繋がってゆくことを、心よりご祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせて頂きます。
この度は、誠におめでとうございます。
講師を代表して、小田原短期大学学長 吉田眞理様からの御祝辞
おだわら市民学校第1 期生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
私は、受講生全員が学ぶ基礎課程「おだわら学講座」で「地域を巻き込む子育て支援」を担当させていただき、小田原市の子どもたちの育つ場について、また、その支援の多様性について、ご一緒に考えさせていただきました。
専門課程で私の担当した「子どもを見守り育てる」の分野の受講生の皆様は、保護者や社会の現状、子どもの権利の動向や子育て支援の市民活動などについて座学で学ぶとともに、小田原市の子育て支援の現場や子どもの活動の場に入り込んで多くの活動を体験されてきました。子育て分野だけではなく、おだわら市民学校の受講生の皆様は、多様な小田原市の現場で学びを深めていらしたことと存じます。私も皆様とともに学べたこと、感謝しております。ありがとうございました。
ご卒業にあたり皆様は、小田原市民としてどのように地域とかかわり、地域の構成員としてこれからの小田原市のために何ができるか、目標を定め、志をもって巣立たれることと思います。
皆様がこれから、地域に根差してご活躍されることを祈念して、ご卒業のお祝いの言葉とさせていただきます。
ご卒業、まことにおめでとうございます。
おだわら市民学校講師
小田原短期大学学長 吉田眞理
卒業生を代表して、新井清一さんのご挨拶
おだわら市民学校という新しい仕組みにおいて、第一期生として学ぶことができたことは、校長の加藤市長、名誉校長の神野先生のご尽力、ご支援によるものであり感謝しております。また、各回の講義やフィールドワークを担当していただいた講師の先生方、市民団体の皆さまに御礼申し上げます。そして、学校の運営に携われた生涯学習課の皆さん、関係各課の皆さん、毎回、我儘で口うるさい受講生達を相手にご苦労されたことと思いますが、丁寧に対応いただきありがとうございました。
この2 年間を振り返りますと、基礎課程・専門課程を通じて、多くの担い手の方々から直接に話を聞きくとともに現場での活動を体験できたことが、何よりの財産となったと思います。そして小田原をこれまで以上に好きになり、同時に様々な課題を知り問題意識を持ちました。このことは、卒業生全員が同じ感想であると思います。それぞれの分野での課題解決は容易ではありませんが、卒業後も一人一人が考え行動に移すことによって、小田原市SDGs 未来都市計画の推進力の一端を担い、次の世代へ豊かな小田原をつないでいくことに貢献できると思います。
さて、私ごととなり恐縮ですが、専門課程「自然を守り育てる」の受講生6 名が結成した「プラごみゼロチームおだわら」を紹介します。小田原の豊かな海や川をプラスチックごみから守り次の世代につなぎたいとの思いを共有するボランティアチームで、毎月1 回海岸や河原のプラごみ拾いという小さな活動を行っています。ちなみに「プラごみゼロチームおだわら」のメンバー6 人のうち、この活動をスタートさせたチームリーダーともう一人の2 名の若者は、自然環境分野における将来の「担い手候補」と言えるでしょう。私を含めた残りの4 名はシニア世代ですので、「担い手候補」というより「サポーター」ですが、年齢を忘れて(健康のため?)活動しています。新型コロナウィルス感染症が収束しましたらfacebook などで活動を告知していきますので、目に留まりましたらぜひプラごみ拾いに参加してみて下さい。
最後にもう一度、卒業生皆で関係者の皆さまに心から感謝申し上げるとともに、今後もおだわら市民学校が継続し、多くの担い手候補やサポーターが育っていくことを祈念致します。どうもありがとうございました。
おだわら市民学校の2年間を写真で振り返る
1年目 加藤市長による講話
1年目 辻村農林 小水力発電所前で
1年目 城山地区の石造物を見学
全国報徳サミット参加
1年目 街かど博物館めぐり(小西薬局にて)
1年目 主任児童委員による子育て支援
1年目 酒匂川の野鳥観察
1年目 修了式 市長より修了証を授与
2年目(生産力)タマネギオーナー園収穫祭の手伝い
2年目(郷土)市内南町の発掘現場見学
2年目(子育て)自然楽校 グループビルドを学ぶ
2年目(生産力)刈払機講習
2年目(自然)久野里地里山野遊び体験
2年目(子ども)フリースペースえん代表西野博之氏
2年目(文化力)影絵劇バックステージツアー
2年目(地域)サロンこうづを体験
2年目(自然)くくり罠設置の体験
2年目(文化力)レセプショニストの手伝い
2年目(サポート)NPO法人よこはま地域福祉研究センター長佐塚玲子氏
2年目(生産力)米農家平塚さんから農業の現状を学ぶ
<共通講座>県立生命の星・地球博物館名誉館長斎藤清二氏
2年目(郷土)近代小田原三茶人を学び茶道を体験
2年目(生産力)そがやまみらいプラン本多さんによるくくり罠の説明
2年目(尊徳)柏山周辺の尊徳ゆかりの史跡巡り
2年目(生産力)下曽我応援団ぷらむの侵入竹林伐採体験
2年目(地域)自主防災組織リーダー等研修会参加
2年目(郷土)石垣山一夜城の野面積の説明を聞く
2年目(自然)おひるねみかん収穫祭参加
2年目(子ども)小田原短期大学との交流
2年目(生産力)麦焼処麦踏で麦踏体験
2年目(自然)枝打ち、間伐の模様体験
2年目(地域)生(いき)ごみクラブによる段ボールコンポストづくり
2年目(子ども)小田原短期大学学長吉田眞理氏を囲みまとめ
「サポートの必要な人を支える」の受講生
「郷土の魅力を知り支える」の受講生
「二宮尊徳の教えを継承する」の受講生
「地域の生産力を高める」の受講生
「地域の文化力を高める」の受講生
「自然を守り育てる」の受講生
「地域を元気にする」の受講生
「子どもを見守り育てる」の受講生
この情報に関するお問い合わせ先
文化部:生涯学習課 生涯学習センターけやき
電話番号:0465-33-1881