看護部のご紹介

教育研修

教育体制

 人材育成は、クリニカルラダーに基づいた教育研修を実施しています。クリニカルラダーは、臨床実践能力を4段階に分け、段階別教育プログラムになっています。クリニカルラダーⅢ以上からスペシャリストへの道があり、専門・認定看護師や、特定行為研修を受けキャリアアップできる仕組みがあります。

教育体制

新人教育指導体制

師長

師長
新人Nsが安全で丁寧なケアを提供できるようマネジメントします。

現任教育責任者(看護主任)

現任教育責任者(看護主任)
新人Nsが目標に向かって成長できるよう総合的に支援します。個別性も大切にした教育プランを作成します。

チームリーダー・メンバー

チームリーダー・メンバー
固定チームナーシングで、新人Nsの一年間を日々サポートします。

プリセプター

プリセプター
新人Nsが基礎技術の習得と、イキイキと働けるよう個別にサポートします。期間は6ヵ月間で、新人のメンタルヘルスに関する支援が役割です。

OFF-JT
専門・認定看護師によるプログラムが充実しています。

OJT
部署のOJT教育計画に沿って、固定チームナーシング、ディパートナーナーシングシステムの看護体制で成長を支援しています。
講義・eラーニング・自己学習で学んだ技術は、先輩看護師の技術を見学したあとに先輩看護師の支援のもと実践します。
勤務時間内にその日に実施したケア実践についてリフレクションを行います。

新人看護師

新人看護師

夜勤導入
4月後半よりシャドー夜勤を月1~2回実施し、段階的に先輩看護師と一緒に看護を実践します。

メンタルヘルス支援体制
知識・技術の進捗状況だけではなく、職場環境にスムーズに適応できるよう、入職時より定期的にメンタルヘルスチェックを実施しています。

新人教育の目標

1.新人看護職員が基礎看護技術の習得ができる。
 (看護技術チェックリスト)

 1)看護職員としての必要な基本姿勢と態度
 2)看護実践における技術側面
 3)看護実践における管理的側面

2.1年目の終わりに看護ラダーⅠが取得できる。
  ラダーⅠ:指導を受け基本的な看護手順に従い看護を実践する。

※ 新人教育交流研修
新人のうちに習得しなければならない看護基礎技術は132項目。
手術室看護師は、食事や排泄の技術習得の機会が少ないため、一般病棟で一定期間先輩看護師と一緒に日勤業務をしながら未経験の技術を習得します。

新人教育の目標

新人教育プログラム

時期 目標 OJT、OFF-JT
4月 ・職場環境に慣れることができる

・専門職業人としての自覚が持てる
新採用オリエンテーション
医療安全・感染管理・薬品管理
安全管理・情報管理・接遇・職業倫理
メンタルヘルスチェック
看護基本技術項目と達成時期の確認
新人教育責任者と面接
4月後半からシャドー夜勤開始 1~2回/月
5~6月 ・スタッフの指導の下、安全に看護が提供できる

・夜勤業務について理解できる
OFF-JT
 ・食事介助・インスリンの使用・呼吸管理
 ・循環管理・レジリエンスを高める
メンタルヘルスチェック
看護基本技術の習得状況の確認
新人教育責任者と面接
7~8月 ・DPNSのペアでメンバー役割を実践できる

・スタッフの指導や助言を受けて夜勤に対応できる
OFF-JT
 ・気づきと解釈(フィジカルアセスメント)
 ・前期の振り返り(母校への手紙)
看護基本技術の習得状況の評価(3ヶ月)
9~10月 ・患者状態の正常・異常が分かり、報告・連絡・相談ができる OFF-JT
 ・急変時の対応(BLS研修)
メンタルヘルスチェック
新人教育責任者と面接
看護基本技術項目の評価(6ヶ月)
11~12月 ・複数の患者に対して優先順位を考え看護が実践できる OFF-JT
 ・認知症患者の看護
教育交流研修(手術室看護師)で132項目の基礎技術を習得
メンタルヘルスチェック
新人教育責任者と面接
1~2月 ・チームメンバーの一員として役割が発揮できる OFF-JT
 ・「心に残っている看護場面」の発表会
メンタルヘルスチェック
新人教育責任者と面接
看護基本技術項目の評価(12ヶ月)
3月 ・次年度の目標を考え立案できる  

新人看護師の1日の流れ

【日勤】

8:30
全体の申し送り、夜勤看護師より申し送り
受け持ち患者の情報収集
ペア間で手術や入院などのタイムスケジュールや
点滴・内服の確認、心電図モニターの波形や設定の確認など

9:00
ラウンド ( ペアの看護師と一緒に患者さんの病室を回る)
バイタルサイン測定、ドレーンの確認、環境整備、処置、点滴実施など

日勤

10:00 清潔ケア、検査・手術出しなど

11:00 リーダー報告

12:00 配膳、食事介助、配薬

12:30 昼休憩(食堂も利用できます)

14:00 午後のラウンド

日勤

15:00 カンファレンス、残務調整、
     リーダー報告

16:30 夜勤看護師へ申し送り

17:15 業務終了

 
コメント
 まだまだ分からないことが多いですが、常に安全・安心な療養環境を心がけています。困ったときには先輩看護師に相談できる環境が整っていて学びの機会につながっています。
 また、ペアの先輩看護師だけではなく、他チームの先輩看護師も優しく声をかけてくれるため心強く安心できます。
 日勤の終わりには先輩看護師と必要な情報を整理したり、物品を補充するなど夜勤看護師がスムーズに看護が提供できるよう努めています。

【夜勤】

16:00 
全体の申し送り、日勤看護師より申し送り
受け持ち患者の情報収集
ペア間で緊急入院や緊急検査などのタイムスケジュールや点滴・内服の確認、心電図モニターの波形や設定の確認など

17:00 
ラウンド
バイタルサイン測定、点滴交換、記録など

夜勤

18:00 配膳、食事介助、配薬

18:30 ペアの看護師と交代で30分間の食事休憩

22:00 消灯 残務調整、リーダー報告

24:00 点滴交換

2:00 交代で1時間30分ほど仮眠

6:00 バイタルサイン測定
     採血、点滴準備など
     残務調整、リーダー報告

7:00 配膳、食事介助、配薬

8:30 日勤看護師へ申し送り

9:30 業務終了

 
コメント
 夜勤前は、身体を休めて体調を整えています。常に「報告・連絡・相談」を心がけ、確認することを怠らないようにしています。
 緊急入院や急変の際は、先輩の動きを見て自分ができることは何か考え、コミュニケーションを取りながら行動し、他の患者さんやご家族への配慮も忘れないようにしています。

2025年度新人写真

2025年度新人写真

看護部教育担当者

戸村副看護部長
 当院では、ラダーに応じた研修・eラーニングシステムにより、卒後教育も充実し、安心して成長できる教育環境を提供しています。
 教育担当者として”明るく・元気に・楽しく”をモットーに、各部署の責任者・現任教育責任者と協力し合い、患者の安全に配慮した質の高い看護の提供と、組織の一員として自己の成長を促進できる人材育成に力を注いでいます。
 
看護部 教育担当副看護部長 戸村静香

小田原市立病院

〒250-8558 神奈川県小田原市久野46番地 電話:0465‐34‐3175ファックス:0465‐34‐3179

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