病院事業管理者あいさつ
病院事業管理者挨拶 小田原市立病院は、昭和33年6月に市民の健康保持に必要な医療を提供することを目的として、小田原市久野の地に9診療科一般病床1 10 床で開設しました。その後、医療ニーズの多様化や医療の高度化に対応するため、昭和59年の全面改築工事を行い、現在は、28診療科417床を有する神奈川県西二次保健医療圏域の中核的な役割を果たす基幹病院として、救命救急センターをはじめ、地域周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院などの多くの機能を持ち、市域を越えて政策医療(救急・小児・周産期医療)にも取り組んでまいりました。
この間、当院は、小田原市が設置する地方公営企業として運営してきましたが、更なる病院の健全経営に向けて、市は、令和3年4月1日に、その経営形態を地方公営企業法の全部適用」に移行することを決定し、経営責任を持つ病院事業管理者を設置して、より自律的な病院運営を行うこととしました。移行当初から、私がその任を命じられました。
病院運営に当たっては、引き続き、当院の理念である「患者中心の医療」を基本に、新型コロナウイルス感染症のパンデミックでは全員体制で、この地域の医療を守り抜き、「断らない救急」の徹底、手術支援ロボットの導入、昭和医科大学との連携による遠隔ICUの実現、ゲノム医療の開始など、医療ニーズに合わせて、様々な取組を進めてまいりました。また、令和5年6月には、自治体立優良病院総務大臣表彰を受賞し、令和6年度まで9期連続で黒字を計上するなど、安定的な経営を行うことができました。
しかしながら、改築後40年近くが経過し、老朽化と狭隘化により現病院の機能を維持し続けることが困難となったことから、令和2年12月に、市議会の議を経て小田原市新病院建設基本計画を策定して新病院建設に着手し、建設工事を着実に進めてきました。このほど、その準備も整い、市立病院は、令和8年5月4日に「小田原市立総合医療センター」として名称を新たにして開院します。
小田原市立総合医療センターでは、高度で専門的な医療を提供するための最先端のサービスや医療機器の導入、医師や看護師などの医療人材の教育・研修体制の充実、エレベータでER、ICUと直結したヘリポートを屋上に設置し、ドクターヘリの搬送による迅速な救命措置と災害時の医療確保を図るほか、経営基盤の強化により病院職員一丸となって取り組み、患者中心に良質な医療を提供することによって、持続可能な病院経営と地域医療構想が目指す「地域完結型医療」の実現、地域医療の「最後の砦」である公立病院の使命を果たしてまいります。
市民の皆様、患者さんにおかれましては、引き続きの御理解と御支援を賜りますようお願い申し上げます。
小田原市病院事業管理者 川口 竹男