令和6年度 おだわら市民学校 卒業式・卒業記念講演を挙行しました
今年度は、昨年度に引き続き、卒業生や在校生が参加する卒業式と、一般の方も参加できる記念講演の二部構成での開催とし、おだわら市民学校校長である加藤憲一市長のほか、名誉校長をお務めいただいている東京大学名誉教授の神野直彦先生にもご列席いただき、50名以上が参加する式典となりました。
第1部の卒業式では、初めに校長である加藤市長から卒業生一人ひとりに卒業証書が授与されました。
続いて、卒業生への記念品の授与となり、代表で髙山正博さんが加藤市長から記念品を受け取られました。
その後、加藤市長から校長式辞があり、卒業生が受講を継続されたことへの感謝と、卒業生の今後の活躍への期待が述べられました。
式典の結びには、卒業生を代表して和田とし江さんがご挨拶をされました。地域の農業のために自分でもできることはないかとの思いから受講され、市民学校での経験を通じて、小田原の農産物に対する関心がさらに高まり、講座をきっかけに知った「そがやまみらいプラン」に登録したことをお話しいただきました。



卒業式閉式後は、参加した第6期生全員での写真撮影の後、休憩をはさんで、一般の方も参加した第2部の記念講演に移りました。
第2部では、はじめに、おだわら市民学校名誉校長の神野直彦先生による講演会が行われました。
講演では、日米独の意識調査のデータなどをお示しいただきながら、国家や地域社会に対する意識の違いについてもお話しいただき、自然環境と社会環境という二つの環境を再創造するために必要な「学び合った」者の使命として、「自分たちの地域社会を「観客」として観るのではなく、生活者として参加する社会を指揮するコーディネーターになること」が述べられ、その大切さに強い印象を受けました。
続いて、卒業生・修了生の事例発表として2名の方に登壇いただきました。
第2期の卒業生である植村文昭さんからは、市民学校の教養課程「郷土の魅力を知り伝える」での学びから、北条氏が遺した小田原早川上水の大切さを再認識され、同期の方々や幼馴染などの仲間とともに「小田原早川上水をつなぐ会」を結成され、上水の保全活動や上水についての学びを深める活動、多くの人に知ってもらうための広報活動などに取り組んでいられることを発表いただきました。
また、昨年度市民学校を卒業された第5期生の中根はつ美さんは、高校入学後すぐに市民学校にも入学され、専門課程「子どもを見守り育てる」での学びと、以前から興味のあった法律について学びたいとの思いから、罪を犯した少年たちの心理調査やサポートをする法務技官になるという夢を育まれ、高校卒業後の進路を決め、希望する大学の学部に合格されたことを発表されました。
お二人の発表は、市民学校での経験がそれぞれ異なる形で実を結んだものですが、発表を聞かれた本年度の卒業生や在校生にとっても、今後の自分の進むべき道を考えるうえで、さまざまにイメージがふくらんだことと思います。
改めまして、卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
生涯学習課 韮澤記



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