「史跡小田原城跡本丸・二の丸植栽管理計画」を策定しました
小田原城址公園内の本丸・二の丸周辺には、多くの樹木があります。
しかし、繁茂した樹木が天守閣など再建・復元した歴史的建造物からの視界を遮り、石垣や地下遺構にも影響を与える可能性があるなど、本丸・二の丸周辺の樹木のあり方について、さまざまな課題が指摘されてきました。
また、県内でも鶴岡八幡宮の大イチョウや大雄山最乗寺の杉などが相次いで倒れており、城址公園内でも昨年、松や桜の古木の幹が倒壊するなど、来園者の安全を確保するためにも、適切な樹木管理を行う必要があります。
そこで、平成21年度に城郭、都市工学、造園・植物の専門家や市民代表を交えた植栽管理計画策定委員会を設置して議論を重ね、「史跡小田原城跡本丸・二の丸植栽管理計画」を策定しました。
この計画では、「史跡としての景観の回復」「遺構の保護」「来訪者の安全確保」「適切な維持管理」を基本理念として、今後の城址公園内の植栽管理は、この計画に基づいて行うこととなります。
また、天守閣などを望む8つの場所(1馬出門周辺、2本丸巨松前、3お堀端通り、4小田原駅、5青橋・八幡山古郭東曲輪、6常盤木門、7お茶壺橋、8裏門跡)をビューポイントに設定し、それぞれの場所から視界を遮っている樹木を整理し、史跡としての景観を確保するとともに、遺構の保護や安全性の確保を推進することにしました。
今後も小田原城の魅力が高められるよう、史跡と貴重な緑地との共存を図っていきます。
植栽管理計画(前半)(PDF) (8.1MB)
植栽管理計画(後半)(PDF) (9MB)
ビューポイント位置図(PDF) (746.65KB)
植栽図(PDF) (3.74MB)
航空写真(PDF) (8.78MB)
お堀端通りから天守閣を望む
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文化部:文化財課
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