道路網の整備方針

1.基本方針

市民生活や経済活動を支え、様々な交流と地域の活性化を促すため、「県西地域総合都市交通体系マスタープラン」にもとづいて、広域的な道路網の充実を図るとともに、災害に強い道づくりを進めます。
また、市民生活に密着した安全かつ快適で生活環境と調和した人にやさしい道づくりを進めます。

2.現況と課題

  • 本市の東西の軸である国道1号や国道135号、南北の軸である国道255号や県道小田原山北線などでは、増大する自動車交通需要により、平日の朝夕や週末に渋滞が発生しています。このため、酒匂川に沿った南北軸を強化するとともに、市街地への通過交通の流入を回避させるなど、広域的な交通需要に対応できる道路網の整備が課題となっています。また、区画整理などの面整備や中心市街地の活性化に寄与する道路の整備が必要です。
  • 川東地区における郊外型商業施設の立地や荻窪地区の官公庁施設などの集積により、交通需要が局所的に増加したため、周辺地域では交通渋滞が起きています。また、既存の道路基盤を見直し、渋滞する交差点を部分改良するなど、限られた財源のなかで効率的かつ効果的な渋滞対策を進める必要があります。
  • 狭あい道路や私道の整備など、市民生活に密着した生活道路の整備はいまだ十分ではありません。円滑な交通を確保し、緊急自動車の通行を妨げないためにも、さらに生活道路の整備を進めていく必要があります。
  • 行政がすべての道路を維持管理することは限界があり、市民協力が欠かせません。道路の市民参加型管理手法やボランティアサポートプログラムなどの検討が課題となっています。
  • 歩車道バリアフリー化への対応など、高齢者や障害者をはじめ歩行者のだれもが安心して利用できる道づくりが求められています。また、電線類の地中化など、地域の特性や景観に配慮した道づくりを進めることが必要です。
  • 地震や災害に備えて道路や橋りょうの安全確保が求められており、再点検と耐震性の強化が急務となっています。

3.計画

1 道路体系の充実

(1)都市計画道路の整備

渋滞を解消し、円滑な移動を確保するため、都市の骨格を形成する幹線道路網を計画的に整備します。

また、都市計画決定に向けては、地域住民にその道路の必要性を十分に説明し、理解・協力を得ながらその位置づけをおこないます。

(2)国道、県道の整備、充実

小田原箱根道路をはじめ、西湘バイパスの再延伸や、酒匂連携軸を構成する酒匂川左岸縦貫道路とそれに連携する外環状道路などの国道、県道は、その整備を関係機関に要望するとともに、事業の促進を図ります。

(3)幹線市道の整備

交通渋滞の緩和と市民のより活発な交流を促すため幹線市道の整備を進めます。

(4)生活道路の整備

住環境を向上させるため、市民生活に密着した生活道路の整備計画をつくり、幅の狭い道路や交差点の改良などを進めます。

2 人にやさしい道づくり

高齢者や障害者が利用しやすい歩道などを整備し、人にやさしい道づくりを進めます。
また、地域の特性や周囲の景観などを考えて、潤いのある道路空間を市民の協力のもとに整備します。

3 災害に強い道づくり

災害に強いまちをつくるため、電線類の地中化や緊急輸送路などの整備を進めます。

4 道路の維持管理体制の充実

(1)維持管理体制の強化

地域住民の協力のもと、道路の維持修繕、道路パトロールなど道路の維持管理体制を強化します。
また、道路を大切にするための啓発活動を積極的に進めます。

(2)交通安全施設の充実

案内標識や道路照明灯など交通安全施設の整備を進めます。

5 橋の整備

(1)橋の機能充実

耐震性の劣る橋の補強工事を進め、安全性を高めます。
また、個性的で親しみのある橋をつくるため、橋を架け替えるときは道路整備計画や河川改修計画とあわせ周辺環境や景観に十分配慮します。

(2)酒匂川架橋の促進

酒匂川の東西の連携を充実させ、慢性的な交通混雑を解消するため、酒匂川新橋と外環状道路の早期整備を県に要望するとともに、事業の促進に努めます

この情報に関するお問い合わせ先

建設部:道水路整備課

電話番号:0465-33-1645

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