『拾華春秋』―松永記念館はなごよみ

松永記念館には「日本の歴史公園100選」にも選ばれた自慢の庭園があります。

池を囲むように四季折々、さまざまな花が咲き乱れます。

ウメ(バラ科サクラ属、学名:Prunus mume)

本館の入口にある梅は見ごたえ十分、自慢の梅です。

開花時期

1月上旬~2月下旬

「小田原市の花」にもなっているウメ。耳庵はウメの花を好んだと伝えられ、松永記念館にも紅梅、八重など数多くの種類が植えられています。

テンダイウヤク(クスノキ科クロモジ属、学名:Lindera strychnifolia)

テンダイウヤク

開花時期

4月上旬

漢方では、この木の乾燥させた根を「烏薬」と称し、古くから不老長寿の妙薬として珍重されてきました。特に中国浙江省の天台山で産出されるものが最高級と尊ばれたことから「テンダイウヤク」の名前が付きました。
松永記念館のテンダイウヤクは耳庵が自ら植えたものと伝えられており、茶室・葉雨庵の附属棟「烏薬亭」の名称の由来にもなっています。

セイヨウシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属、学名:Rhododendron hibridum)

満開のセイヨウシャクナゲ

開花時期

4月下旬~5月中旬

昭和29年(1954)9月、80歳の耳庵翁は欧米歴訪の旅に出ました。その最初の訪問地イギリスで入手したのがこのセイヨウシャクナゲです。満開の時期には木いっぱいに濃いピンクの花が咲き誇っていました。
近年樹勢が衰え、手当てを行ってきましたが、残念ながら枯死したため、令和3年(2021)10月、小田原庭園業組合からご寄贈いただいたセイヨウシャクナゲを植樹しました。
※写真は、耳庵翁がイギリスから持ち帰った”初代”のセイヨウシャクナゲです。

スイレン(スイレン科スイレン属、学名:Nymphaea)

季節になると、池いっぱいに水連が咲きます

開花時期

5月中旬~8月上旬

松永庭園にある池には、初夏の季節に可憐なスイレンの花が咲きます。花の色は白、淡いピンク色、黄色の3種類があります。

七段花:シチダンカ(アジサイ科アジサイ属、学名:Hydrangea serrata (Thunb. ex Murray) Ser. f. prolifera (Regel)H. Ohba)

『幻のアジサイ』シチダンカ

開花時期

5月下旬~6月中旬

ヤマアジサイの一種「シチダンカ」は、幕末に日本を訪れたシーボルトの『日本植物誌』にも紹介されたアジサイです。標本や目撃例もなく、長い間「幻のアジサイ」となっていましたが、昭和34年(1959)に神戸六甲山中で発見され、指し木等によって全国に広がりました。

紅葉

紅葉の中の老欅荘

見頃

11月下旬~12月上旬

寒暖の差の激しくなる晩秋になると、老欅荘のシンボルツリーでもあるケヤキのほか、ハゼ、ニシキギなど数多くの木々が、黄色や紅に染まり、老欅荘をつつんでいきます。
 

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:生涯学習課 郷土文化館係

電話番号:0465-23-1377

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