登録有形文化財・千世倭樓主屋及び土蔵(ちょうわろうおもやおよびどぞう)

国登録 平成14年8月21日
所在 風祭50
形状等 主屋
木造2階建
銅板葺
建築面積 318㎡
土蔵
木造2階建
瓦葺
建築面積 81.0㎡
 画像提供:鈴廣かまぼこ株式会社
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千世倭樓(旧菊池家住宅)主屋及び土蔵

千世倭樓(旧菊池家住宅)主屋及び土蔵

概説

千世倭樓は、秋田県平鹿郡(ひらかぐん)大森町(現横手市)に居住する菊池家の旧住宅の主屋と土蔵を、平成12年に現在地の小田原市風祭に移築・改修して店舗とした建物です。

菊池家旧住宅は、平鹿郡地方において幕末から明治時代初期頃の大型民家に現れる曲屋(まがりや)形式の住宅を継承するとともに、明治維新後に森林王といわれた菊池家の財力と木材をもとに、屋根を本格的な入母屋造(いりもやづくり)とし、さらに土地の曲がり上部を本2階としてそこに十八畳敷の書院座敷を造り、正面に入母屋造の大型破風(はふ)を見せた外観が特徴です。
建設年代は明治時代中頃で、建設に20年を要したといい、維新後の自由主義が最も盛んであった時代に工期をかけて建設された建物です。
内部においては、茶の間と台所の上部を吹き抜けにして、太い梁組の上に正角材の束と小屋梁(こやばり)および敷梁(しきばり)を丹念に組み上げた架構は壮観であり、木部を漆塗に仕上げた2階書院座敷の意匠も優れています。

土蔵は、もと台所脇の土間に続けて建ち、覆屋(おおいや)の内にあって壁と屋根を漆喰塗仕上げとしていましたが、移築にあたり覆屋を撤去し、主屋よりやや後退させた位置に移動して瓦葺屋根に改修されました。
内部は間柱(まばしら)と化粧貫(けしょうぬき)及び小屋梁と化粧垂木(けしょうたるき)、2階の床梁(ゆかはり)を現し、木部を全て漆喰仕上げとしています。

 ※現在は「名水甘味 且座」及び「そばと板わさ 美藏」の店舗となっています。

アクセス

箱根登山鉄道「風祭駅」下車徒歩約2分

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文化部:文化財課

電話番号:0465-33-1717

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