小正月関係資料

市内中曽根のどんど焼き(2019年の様子)

市内中曽根のどんど焼き(2019年の様子)

1月15日は小正月と呼ばれています。小田原市域では道祖神に関係する行事として、小正月の前日、14日に「どんど焼き」が行われています(現在では14日前後の土日に行う地区が多いです)。
郷土文化館には、33点(2019年12月現在)の小正月関係資料が収蔵されています。
小正月関係資料には、小正月に豊穣を願う作り物「アワボヒエボ(粟穂稗穂)」(もしくは「ケズリカケ(削掛)」)10点や山北町でみられる魔除け「カド(門入道)」12点、道祖神祭礼衣装1点、道祖神お札1点などがあります。
小田原市域では明治期に「アワボヒエボ」を正月に飾ったとする記録はありますが、現在では見られません。
どれも小田原市郷土文化館が開館した初期に収集された資料だと思われます。
また小正月ゆかりの道祖神祭礼は時を経て内容が変化するため、これらの資料から昭和中期の道祖神祭礼の様子をうかがうことができることは幸いといえます。

ピックアップ資料紹介(道祖神厨子)

道祖神厨子

道祖神厨子

右に掲載した写真は、小田原市寺町で祀られていた道祖神の厨子で、文久2年(1862)に作られたものです。
ご神体はありませんが、道祖神が厨子に入れられ祀られていたことが分かります。
小田原市の山王原・網一色、早川、板橋では木の祠型の道祖神がみられ、稲荷信仰と習合した道祖神とされています。寺町でも稲荷信仰との習合がうかがえるとともに、現在ではコンクリート製の祠を道祖神として祀っています。かつては別の形態で道祖神を祀っていたことがこの資料からうかがわれ、小田原市域の道祖神信仰を考える上で貴重な資料です。

小正月関係資料一覧は以下のPDFをご覧ください。

この情報に関するお問い合わせ先

文化部:生涯学習課 郷土文化館係

電話番号:0465-23-1377

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